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シン・町内会|ビジネスモデルの把握from STAGE1
町内会のお金関連の構造がそもそもわからないので、ざっと大枠を把握。
【収入】
町内会費(世帯数連動)
補助金(世帯数連動)
資源ゴミ回収の事業収入(主に、地域住民者数✕資源回収参加率)
自治体の広報配布謝礼金(世帯数連動)
地域によると思いますが、私の住む地域では、順番に比率がざっくり15:5:2:1と、基本的には町内会費が主な収入でした。
「資源回収の収入」や「広報物の配布謝礼金」は、町内会に入って初めて知ったお金の流れだったため、透明性を高めた情報配信を実施しつつ、役務負担に応じた適切な地域還元を模索していきたいところ。
【費用】
事務費:事務費、会館光熱費、会議費など
事業費:レクリエーション費、福利厚生、環境整備など
補助事業費:防犯・防災活動費
その他:会館修繕積立、慶弔費、懇親会費など
詳細は記載できませんが、設備等の固定的支出や、前年踏襲での事業実施など実質的にはほぼ固定化されている支出も多いですね。
町内会に全く関与してこなかったシロウトの目線では、会館修繕積立金などの費用割合に鑑みると、「町内会館」という箱物を独自で持つべきなのか、というところから気になってしまいますが、そのあたりはおいおい適切な段階で見極めることにします。
【収支バランス】
私の町内会では、コロナ禍で活動が縮小・移管した部分もあり、①繰越金が一定数蓄積している、②単年度でも構造的に一定数プラスが発生するようになっており、資金繰りで緊迫性はなし。
町内会参加世帯は年々減少しているため、中長期的には、町内会費頼みの構造では金銭制約で活動を縮小しなくてはいけない部分がでてきうるが、短期的には、資本余力があり、参加世帯数を維持・増加させるための「攻め」の事業運営を行うことができる点を確認できた。
費用は、固定化されており、なにかを生み出すための支出が限定的のため、BPRの段階で関連費用の適正化をおこなうことで、より一層「攻め」の投資に回すこともできそう。
一般的に、役員の飲み代に町内会費が使われているといったネガティブイメージをもたれがちだが、私の町内会では、そういった費用は非常に限定的で不透明なお金の流れもなかったのは、よい発見でした。
お金はトラブルのもとになりうるので、伝わる形で透明性を持たしていくのは、いわゆる「広報」の変革領域と認識しました。