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子どもの発熱、もしやコロナ?どうすればいい?


こんにちは。子育てママのゆきです。
新型コロナウイルス(以下コロナ)の感染拡大に伴い、熱やせきなどの症状に敏感にならざるを得ない今ですが、コロナの他にも、各地でRSウイルスや、手足口病など様々な感染症が流行しており、小児科を受診するお子さんが急増しています。
医療機関も各地でひっ迫する中、子どもが突然熱を出すと、「もしかしてコロナ?どうしたらいいの?」と焦ってしまいますよね。
「小児科に問い合わせたいのに病院に電話がなかなか繋がらない」「熱のある場合は診てもらえないと断られた」などのエピソードも聞かれたり、親としては不安になってしまうことと思います。

今日は子どもが急に発熱したときの自宅での観察ポイントや、受診の目安についてお話していきます。

熱が出たとき、コロナの検査は受けるべき?

子どもが発熱したのですが、コロナの検査は受けた方がいいのか、というお問い合わせもよく電話でいただきます。
そもそも子どもは、コロナに感染しても軽症や無症状のことも多いです。
感染経路は家庭内、大人から子どもがほとんどです。
家族など身近な大人に陽性者や濃厚接触者、コロナを疑う症状の人がいなければ、普通の風邪である可能性が高いです。
しかし、保育園や幼稚園、小学校に通っている場合は、感染の拡大を予防するためにも、「発熱した際はコロナの検査を受けてください」と言われる場合も多いので、お子さんが通っている園や学校に確認してみてください。
すでに同居している家族や身近な人がコロナ陽性になり濃厚接触者となっている場合は、子どもさんもコロナに感染している可能性があるため、「帰国者・接触者相談センター」か、もしくはかかりつけ医へ相談してください。

また基礎疾患をお持ちのお子さんの場合はコロナによって重症化する可能性があるため、かかりつけ医に相談してみましょう。

子どもの発熱、熱の高さは重要じゃない

発熱とは、体内に侵入した病原体をやっつけようとする正常な反応です。
40℃近くまで上がると、脳炎や脳症を心配される方もいるかもしれませんが、高熱が脳の障害を招くというのは誤解なんです。
脳炎や脳症の原因は、ウイルスや細菌が脳に炎症を起こすことであり、注意すべきなのは、熱の高さではなく、ぐったりしているかどうかです。

発熱時の観察ポイントは?

・熱があっても元気かどうか


高熱が出ていても、お子さんの元気があれば、解熱剤を使って熱を下げる必要はありません。
なぜなら熱は体が病原体を退治するために起こしているものであり、むやみに下げることで病気が長引く可能性もあるのです。
しかし苦しそうにしていて水も飲めない、寝付けないときなどは解熱剤を使って一時的に熱を下げてあげましょう。

・水分摂取ができているか、尿量が減っていないか


食欲が減っていても好きなものを食べていたり、水分が摂れていれば大きな心配はありません。
飲んでも吐いてしまう、または下痢が止まらないなど脱水の危険があるときは、点滴加療が必要になります。
少しずつは飲んでいるけど、足りているのか、脱水傾向になっていないかわからない、という場合はお子さんの尿量も観察のポイントです。
尿が出ていても少なかったり色がとても濃い場合はやはり脱水の可能性があります。
その他には、「泣いても涙が出ない」「皮膚・口唇・舌が乾燥している」「目が落ちくぼんでいる」なども脱水傾向のサインです。

病院へ受診するタイミングは?

風邪の場合、一般的には熱は3日程度で下がります。
熱は一日の中で上下し、夕方から上がることが多いです。
朝に下がってもまた夕方に上がってくる可能性もあるので、24時間熱が下がりきっているのを確認するまでは、保育園などへは行かずお家で様子をみてあげるのがいいかと思います。
熱が高くても、食べる、寝る、遊ぶが出来ている場合は、お家で経過を見ても大丈夫なサインです。
しかし熱が4日以上続く、鼻水や咳が10日以上続く、のどの痛みが強い場合は、風邪と関連する病気を疑うサインとなります。
このような場合に細菌の感染も疑われます。
細菌感染の場合は、抗生剤などで治療が必要な場合があるため、発熱が4日以上続く場合は一度受診しましょう。
また発熱の日数に関係なく受診した方が良い症状もあります。

急いで受診が必要な5つの症状


「ぐったりしていて顔色が悪い」
「呼びかけてもぼんやりしていたり、眠ってばかりいる」
「何度も嘔吐する」
「半日以上尿が出ていない」
「けいれんした」

上のような症状が出ている場合は、発熱の日数に関わらず医療機関への受診が必要です。
そうした様子がなければ慌てて病院に駆け込まなくても大丈夫です。
熱があっても、風邪の場合、こまめに水分を摂って安静を保てば、自然に治ることがほとんどです。

家庭でてきること

最後に家庭でできるホームケアについてお話しておきます。
高熱でお子さんが苦しそうな時は、解熱剤を使うことで苦痛を和らげることができます。
手足が冷たい、寒気がある場合は熱が上がる途中のサインです。
この時は毛布などで体全体が温まるようにして15~20分程待ちましょう。
そして、手足を含め体全体が温まったら、熱が上がりきったサインです。
このタイミングで解熱剤を使ってあげましょう。
薄着にして少し体を冷やしてもいいでしょう。
またアイスノンや氷枕で、脇の下・首回り・足の付け根を冷やすことも効果的です。
ここには太い血管が走っているため冷やすことで体温が下がりやすいのです。
解熱剤は一時的に熱を下げてくれる効果があるため、熱が高くて寝付けないときなどは、寝る前に解熱剤を使ってあげると眠りにつきやすくなります。

いかがでしたか。
今日は子どもの発熱時の対応についてお話させていただきました。
コロナだけでなくさまざまな感染症が流行る今、発熱時にまずはしっかり子どもさんの様子を観察し、慌てず冷静に対応していただけたらなと思います。


本日もお読みいただきありがとうございました。


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