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傲慢じゃないよ。全員受け取っているから

子供の頃はナチュラルに「空の向こうにいる絶対的な味方」を感じていて、風の匂いや木々のさざめき、急に変わる気配などを使って大事なことを伝えてくれる「目に見えない存在たち」を信じていたくせに、私はわりと常識的な大人に育った。

いや、勤め人だった頃、導入されているのに使うと叱られるフレックスタイムを利用して顰蹙をかったりしていたから、自分が思うほどではなかったのかもしれないが、それなりに社会に適応し、お堅い人たちの信頼も失わないずにやってこれたのだから十分よね。

でも、だからこそ『上の人』からのメッセージを100%信じられるようになるのに、時間がかかった。

明晰夢や起きる直前の緊急放送的メッセージでやってくる「急を要するお知らせ」は外れたことがないから信じていたけど、日中の顕在意識が活発な時に受けとるメッセージは、「え―本当に?信じて大丈夫?」と、しつこくしつこく疑っていた。

なぜなら私は、人の状態こそ分かるけど、オーラの色は見えないし、幽霊に会ったこともない――今後も遭遇する予定はないが。頻繁に天使から話しかけられるとか、亡くなった人の伝言が聞こえるとか、神社参拝中に神様のお告げが大音響で降りてくる…なんて経験もない。

神社に向かう途中で虹を見たり、その神社のご眷属に当たる動物(立派な牡鹿とか、白蛇とか)が出てきて迎えてくれたり、到着と共に雨がやむなど、神様に歓迎されてるかな~と嬉しくなる出来事はよくあるが、バババーン!と決定的な神秘体験はないのだ。

だから、ずーっと私が『上』からのメッセージを受け取ってるとか思っちゃうのは傲慢、傲慢と自分を諫めていた。

でも……そうじゃないんだね。
別に傲慢ではないわ。うん、まったく傲慢じゃないね。

なぜなら、人は誰でも、それぞれに日々、必要なメッセージを受け取っているからだ。

ただ「そういうのは特別な、特殊な人だけでしょ」と常識的に判断して、メッセージに気づかないか、昔の私のように無視している人が多いのだと思う。

そしてまた、なーんも考えずに直感で「いい感じの方」を選び、改めるべきことは改め、無自覚なまま『上』のメッセージに従って、すいすい生きてる人もいるのだ――人はこういう人を「運が良い人」と呼ぶ。

てなわけで、次は私が『上の人』のメッセージを信じられるようになるまでに、どんなことがあったかを、思い出すまま書いてみたいと思う。

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