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withE通信:英作文入門

最近、雨続きでウンザリしますね☔
15日には、中国地方も統計史上2番目に早い梅雨入りを迎えるなど、全国的にも異例の早さでジメジメシーズンに突入です😢

さて、以前「英作文を攻略しよう!」という記事を書きましたが、今回はその改訂版です。


<努力が水の泡>


それでは、さっそく本題です。
英作文において、最も重要なことは何か。それは、立派な内容を書くことでもなければ、難しい単語を使うことでもありません。

ただ1つ、減点をされないということです。

例として、平成30年度広島県公立高校入試の英語の大問4(配点5点)を見てみましょう(問題・模範解答はこちらから https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku/06senior-2nd-h30-nyuushi-h30-kou-h30-kou-kennsayoushi-h-30-kou-kensayoushi.html )。
問題の内容を簡単に説明すると、アメリカの姉妹校から来る生徒に体験してもらう活動を提案するプレゼンテーションの原稿を完成させるというものです。活動の選択肢は、浴衣、和太鼓、書道、お好み焼きの4つで、3文以上の英文で書くという指定があります。

それでは、以下に2つの回答例を紹介します。
◇回答例①
Why don't you try wearing a yukata? It's a kind of traditional Japanese clothes and Japanese people often wear it when they go to the summer festival. I think you can enjoy Japanese culture in this activity.
◇回答例②
Have you ever eat okonomiyaki, which is japanese-style pancake made from cabbage, flour, eggs, and different ingredients? There are two style of okonomiyaki, Hiroshima style and Osaka style. Big difference between them is that each ingredient are piled up in Hiroshima style in contrast to Osaka style where all the ingredients are mixed. In this activity, you can learn how to cook okonomiyaki.

では、それぞれの回答例が何点もらえるか。
結果から言えば、①は5点、②は0点です。
つまり、②の回答に関して言えば、これだけ書いたのに、空白で出したのと変わらないということです😓

具体的に②の誤りがどこかというと、
◯1文目
・現在完了形の文なのに動詞の eat が過去分詞形 eaten になっていない
・japanese-style の "j" が大文字になっていない
◯2文目
・style が複数形になっていない
◯3文目
・big difference の冠詞が抜けている
・each ingredient は単数扱いだから、続く動詞は is

以上の5箇所です。
広島県も含めて、入試問題における英作文問題の採点は、減点方式が一般的です。結果、5点引かれて、0点というわけです。全てのミスに気づけましたか?👀

使っている単語、文法の難易度は、②の方が上です。しかし、どんな内容を書いても、減点箇所が多ければ、点数には結びつきません。

では、減点されないために、何に気をつければいいのか。3つのポイントを紹介します。

<ポイント1:ケアレスミスはゼロにする>
まずはこれです。
先ほど紹介した回答例でも、減点の原因になったミスのほとんどは、気をつけていれば防げたものです。
英作文でよくあるミスが、次のようなものです。
・時制のズレ
現在形、過去形、未来形を正しく使い分けられていますか?

・三単現のsのつけ忘れ
特に、goes や tries のように語尾が変化するものは要注意です。三単現以外にも、studied、stopped のような過去形、using、getting のような-ing形の語尾にも注意しましょう(動詞の語尾の変化についての記事はこちらから )。

冠詞(a、an 、the)のつけ忘れ
特に多いミスです。日本語にはない概念なので、難しいですが、忘れずにつけましょう。

・文頭の大文字のし忘れ
人名や地名などの固有名詞の1文字目も忘れずに大文字にしましょう。

・単語のスペルミス
necessary、foreign、environment、receive など、自信を持って書けますか?
たとえ、確認不足だったとしても、1点は1点。もったいないミスで貴重な点を失わないように、ケアレスミスは徹底的に無くしましょう✨

<ポイント2:冒険はしない>
続いてのポイントです。
英作文では、無理して難しい表現を使ったり、複雑な内容を書いたりといった冒険は禁物です。

英作文の採点は減点方式です。ありきたりな内容、平易な表現であっても、正しい構成、文法で書かれていれば、満点をもらうことができます。
むしろ、良い文章を書こうと慣れない表現を使うと、思わぬミスで減点されてしまい、かえって点数が低くなる可能性もあります。

少し言い方は悪いですが、中学までの英語で表現できる内容なんて、たかが知れています。背伸びはせず、自信のある表現で確実に点を取りにいきましょう。

また、過去問などを解いた時に、知らなかった表現をメモしておくと、後で見返せるので便利です。自信のある表現が増えていきますよ💪

<ポイント3:ウソはどんどんつこう>
突然何を言い出すのかと思われるかもしれませんね。
これは、英作文では、自分の考えを正直に書く必要はないということです。
例えば、「〇〇にあなたは賛成ですか、反対ですか? 理由とあわせて英語で書きなさい」というような問題があったとします。あなたは賛成の立場ですが、良い英語が思いつきません。

ではどうするか。
そうですね、ポイント2「冒険はしない」です。迷わず反対の立場で書きましょう。

賛成・反対に限らず、自分自身のことについて書く問題でも、「将来は宇宙飛行士(an astronaut)になりたい」、「東大を目指している」、「虫捕りが得意」などなど、現実にあり得る内容ならなんでもOKです。

採点者は、あなたがウソをついてもわからないですし、そもそも本当かウソかなんてどうでもいいことです。

「減点されない」抑えるべきは、この1点のみです。
少しでも良い点数をもらうために、書きやすい立場、意見を採用しましょう。


<最後に>

ここまで、英作文攻略のポイントを3つ紹介してきましたが、やはり1番は数をこなすことです。
多くの問題に触れて、アウトプットを繰り返すことで、英作文の力はどんどん伸びていきます。今回の記事の内容を頭の片隅にでも置いてもらえればなによりです😊

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