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【withE通信:イラスト・図示勉強法】

 皆さん、次の文章の内容を覚えるとき、どうやって覚えようとしますか?

〈仏教伝来と飛鳥文化〉日本に仏教が伝わったのは6世紀中ごろと言われています。当時は日本国内で仏教の受け入れをめぐる論争が起こり、仏教を認める蘇我(そが)氏と仏教を認めない物部(もののべ)氏が対立しました。蘇我氏と物部氏は政治上でも対立関係にあり、6世紀末に蘇我氏が物部氏を滅ぼして権力をにぎりました。蘇我氏が政治で力を持ったこともあり、日本に仏教が受け入れられて飛鳥(あすか)文化という仏教文化が生まれました。

 繰り返し音読する、一字一句そのままノートに書き写す、大切なポイントをまとめる…色々な方法が聞こえてきそうです。今日は私が実際にしていた「イラスト・図示勉強法」を紹介します。主に社会科や理科で役に立つかなと思います。

「イラスト・図示勉強法」とは!?

 「イラスト・図示勉強法」とは、名前の通りで簡単な絵や図にまとめる勉強法です。例えば先ほどの〈仏教伝来と飛鳥文化〉の内容をイラストで整理するとしたら、私なら下のように描きます。

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 どうでしょう?文章で見るよりも分かりやすくなっているかと思います。そう、この方法をオススメする理由、それは「内容が一目で分かる」からです。テスト勉強のために内容を整理しても例えば文字がぎっしり埋められたノートを後から見直す気にはならないでしょう。しかし、これなら直前に見直す時にパッと見て内容が分かるので便利なはずです。メリットを挙げると次の5点になります。

①イラストや図なので、内容が一目で分かる
②関係性や位置関係などを整理しやすくなる
③文章を書き写すよりも、時間が短縮できる
④文章を読んで自分で整理しながら描くので、内容をより一層理解できる
⑤「こんな絵を描いたな」と記憶に残りやすくなる

 例では歴史の内容を示しました。歴史では「平氏と源氏が対立した」「日本とイギリスが同盟を結んだ」という風に、対立や協力の関係が多く出てきます。このような内容もイラストや図にするとイメージしやすくなるかと思います。また、地理なら地図を、公民なら政治や経済のシステムを自分の手で描いて整理することで記憶に残りやすくなります。理科でも使える方法です。
 始めた時は、まとめ方に戸惑うかもしれませんが、慣れてくると文章を見ただけで大体のイラストや図が描けるようになります。同じ範囲を整理するとしても教科書をそのまま丸写しするよりはるかに早くまとめることができます。
 ただ、この勉強法をするときに気を付けなければいけない点もあります。それは「絵や図を描くのに夢中になってはいけない」ということです。特に絵を描くのが好きな人は注意です。あくまで、内容を整理することが目的なので例えば色鉛筆で色付けをするということはやめましょう。逆に絵が下手という人も安心してください。内容が整理できれば良いので、人を描くときには棒人間でも大丈夫です!私も絵が下手なので棒人間で描いています(笑)

「イラスト・図示勉強法」をマスターすると…?

 メリットの3番目にも挙げましたが、文章から大切な情報を抜き出してイラストや図にするので、内容をより一層理解できます。そして自分の頭で考えて、自分の手を使って整理していくので記憶に残りやすくなります。人に教えることのできるレベルで理解できることも夢ではありません。
 この勉強法は高校や大学でも役に立ちます。事実、私はこの勉強法を今でも使っています。高校や大学で学ぶ内容は小学校や中学校での内容よりはるかに難しいので、自分で考えて理解しなければいけません。今のうちにこの勉強法をマスターすれば、これからの学習でも役に立つこと間違いなしです!
 もちろん、文章の方が分かりやすい、という人もいるかと思います。自分のやり方に合わせて取り入れるかどうかを考えてほしいなと思います。もし、「こんな感じにまとめました!」というのがあれば教えてくださいね☆

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