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エモーションの鉄人「鉄人になるまでの道のり」

これは、鉄人コーチ集団 「Withコーチ」 の "エモーションの鉄人"こと、菅原美千子が鉄人になるまでの道のりを明かしたものである。鉄人コーチとは困難な現実・テーマに、タフに楽しく気迫を持ってwith(伴走)する。強さとしなやかさと愛に溢れるコーチのことを呼ぶ。

これまでの仕事人生を振り返ると、ターニングポイントとなった経験がいくつかあります。
その一つは、テレビ局の報道キャスター時代のことです。

2000年冬からBS-TBSで情報番組のメインキャスターを務めていました。
そして年が明けて、2001年。
世界を揺るがした大事件が起こります。
アメリカ同時多発テロです。

私は東京のスタジオから、メインキャスターとして最新の情報を伝えるミッションを担っていました。
しかしこれまで経験したことのない、文字通り「戦場のような現場」に、内心動揺していました。
「私はメインキャスターとして、この重大な事態に、責任ある役割をやり切れるか」?という思いが頭をよぎります。

しかし本番は待ってくれません。
恐ろしいスピードで崩壊していくツインタワービル、傷を負い逃げ惑う人々、絶望と悲しみに暮れる現場。次々と入ってくる被害情報。

緊迫感と緊張感が張り詰める中、必死に最新の情報を伝え、現場の点と点をつなぎ続けました。

3時間後、本番終了。
プロデューサーがスタジオに入ってきて、
「長時間、よくやった。菅原がメインキャスターでよかった」と声をかけてくれました。

この言葉で、緊張が一気に解け、ほっとした気持ちがこみあげて、思わず泣きそうになり、
ぐっとこらえたのを覚えています。

この経験は、私にとって大きなターニングポイントになりました。
たとえ、ハードルが高いと思える仕事であっても、アサインされた以上、そこから逃げずに挑戦すること、そして、壁にぶつかったり、失敗しながらでも、なんとかしてやり遂げることがいかに大事か。

つまり、「修羅場を潜り抜けるような経験を積むこと」が、人を成長させ、次のステージへ引き上げるチャンスとなるのです。

ビジネスコーチの仕事とは「挑戦する人を応援し、前進と成長を促進するのが使命」と、私は捉えています。
極めてポジティブな仕事であり、生涯続けたいライフワークでもあります。

エモーションの鉄人 菅原美千子
東北大学文学部・英語学科卒業後、株式会社仙台放送入社。
アナウンサー、兼、報道部記者として、FNN(フジテレビ系列)スーパーニュース・メインキャスターを務める。
同時に、ドキュメンタリ-番組の企画・取材・制作・司会の4役をこなす。 フジテレビ系列のアナウンサーコンテストで全国1位。 2000年、フリーとなり、TBS(BS-TBS)と契約。報道番組のメインキャスターに就任。2001年アメリカ同時多発テロ緊急特番、参議院選挙特番のキャスターも務める。2004年、日本最大手のコーチングファーム、コーチAに入社。ビジネスコーチ、企業研修トレーナーとして、約100社の上場企業のマネージャーを対象に、コーチングスキルトレーニングを実施。 2008年独立。アナウンサーとビジネスコーチの経験を活かし、「人と組織を動かすコミュニケーション」をテーマに企業研修を実施。また、コンサルタントとして、経営トップ層を対象に、人の心をわしづかみにするプレゼンテーション・話し方を1対1で指導している。
著書「共感で人を動かす話し方」(日本実業出版社)は中国、台湾、韓国で翻訳出版。その他、4冊を上梓。

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