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子育ての次のミッションを探す〜コトバ化の鉄人 星野良太

これは、鉄人コーチ集団 「Withコーチ」 の "コトバ化の鉄人"こと、星野良太が、新しいことを始めたいという専業主婦に向けたレターコーチングである。鉄人コーチとは困難な現実・テーマに、タフに楽しく気迫を持ってwith(伴走)する、強さとしなやかさと愛に溢れるコーチのことを呼ぶ。

クライアント 直子さん(仮名) 40才 女性

鉄人コーチの皆様、初めまして。普段のご活躍を拝見しております。コーチ一人一人の個性溢れる内容で、共感できることも多々あります。そんな中、このように直接メッセージができる機会に感謝しています。

私が最近考えていることは、これからの自分自身についてです。私は3人の子どもがいまして、20〜30代はずっと子ども優先の生活でした。そして気がついたら40になっていたのですが、それもそのはず、一番下の子どももこの春中学生になりました。

自分の時間ができたのはよかったのですが、その分何をしようかと考え、堂々巡りしてしまう時間も増えました。私は短大を卒業した後、地元では有名な企業の事務として数年働いた後、最初の出産の時に退職しました。それからは専業主婦ですから、専業主婦歴十数年、そして今40才。空いた時間で何をしようかと思った時、コーチングの本に出会い、興味を持ちました。そこでコーチングについて調べて、Withコーチのライブ配信を知りました。「全ての人にコーチを」という理念、そして毎度自分自身のことを考えるきっかけになる内容に共感しました。

ですが、私は外での社会経験が少なく。自分が何をやりたいのかと考えてみたのですが、ずっと子どもや家庭のことを見ていたので、いざ自分のこととなると、考えてもなかなか出てきません。強いて言えば、家内安全を続けて来れたことかもしれません。鉄人コーチの皆さんをみていると、何かをご自身でされてますよね。

私が一歩を踏み出すために、コーチングをよろしくお願い申し上げます。

レターコーチング  コトバ化の鉄人、星野良太

こんにちは、直子さん。Withコーチの星野です。
これまで3人ものお子さんを育ててこられたとのこと。一番下のお子さんが中学生ということは、20年弱育児をしてこられたのですね。育児1年目で毎日悩みまくっているぼくとしては、それを聞くだけでガチ尊敬の対象です。

◆子育て経験は超貴重なスキル

今、ぼくも夫婦二人で子育てをしています。妻も働いているので、曜日ごとにこどものお世話担当を決めている感じです。実際にこどもが生まれるまでは、育児の大変さをぼくも理解できていませんでした。以前は、こどもが昼寝してる間にちょちょっとこなせば仕事も回るだろう、などと考えていましたが、そんな簡単なものではないのですね。生まれてまだ1年たっていませんが、こんなにも自分の時間が取れなくなるとは…。日中は育児に家事に追われて、落ち着いて仕事を始められるのはこどもが寝入った21時以降、なんてことがザラにあります。まだうちの子はハイハイもしないのですが、これから動き回る様になったら、と考えると「ヲヲヲヲヲ…」となります。もちろん楽しみの方が大きいですが、ある程度の負担増を覚悟はしています。

直子さんはそれを3人分、しかも20年弱続けてこられたのですね。素直にすごい。とはいえ、直子さんはその経験をあまりすごい、とは捉えていないようですね。ぼくからしてみれば、結構なスキルですよ。どこら辺がすごいのか、ざっと挙げてみましょうか。

【子育て経験で証明できる能力】
・言語コミュニケーションの通じない相手とコミュニケーションする能力
・毎日発生するルーティンタスクと、突発的タスクをマネジメントする能力
・限られた時間の中で、考える系タスクと手を動かす系タスクを両立させる能力
・志向の異なるメンバーを一つにまとめるコミュニティマネジメント能力
・場合によっては、制約のある予算の中で最大限の成果を上げる予算管理能力

こうしてみると、海外事業の責任者かな?と思うような能力です。臨機応変に動き回って事業を支える素敵な管理者の姿が浮かんできます。まずはご自身のご経験の価値を、きちんと知っておいてくださいね。

とはいえ、今直子さんが考えているのは今後向かう方向ですよね。およそ20年ぶりに訪れた自分のために使える時間を、どう生きていくのか。ワクワクしちゃうシチュエーション。ちょっと一緒に考えてみましょうか。

◆今度は、お子さんの声ではなく、自分の声に耳を傾ける

何をやるのか。最初に思い浮かぶのは、ずっと我慢していたことでしょうか。昔は好きだったカフェ巡りや友人とのおしゃべり。お買い物。読書。勉強。美術館巡り。打ち込んでいたスポーツなどもあったかもしれません。これまではお子さんを優先して我慢していたかもしれませんが、今後はなんの気兼ねもなく時間がつかえます。まずは20年分の我慢を発散してください。
面白いもので、「やりたいけどできない」の蓋がはずれて希望が叶えられていくと「次はこれがしたい、今度はこんなことをやりたい」と内面からやりたい欲があふれ出てくるようになります。これまではお子さんの方向に向けていた直子さんの耳を、今度は自分の気持ちに傾けてあげられる。すると聞いてくれることが嬉しくて、これまでじっと我慢していた直子さんの好奇心が活発に動き始めます。
しかも直子さんの文章からは、自分の趣味を楽しむだけでなく、何かしら他の人のためのプラスアルファのことをしたいという気持ちが伝わってきますよね。素敵です。

◆自己実現欲求の、もう一つ上の欲求
「マズローの五段階欲求」というものがあります。欲求は生存欲求から始まり、順に自己実現へと向かっていく、という考え方です。最近、この欲求のさらに一つ上の欲求があるのでは、と考えています。「他者実現」欲求です。自己実現では満足できない、他者の自己実現を支援したい。そう考える人々が増えてきているのではないかな、と。何となくですが、直子さんはこうした欲求をお持ちなのではないかと感じました。
自分の内面を掘り続け、やりたいことにたどり着くタイプの人もいると思います。ですが、それだけじゃない。自分と他者との関係性を掘ることで、自分も他者も満足できる自分だけのミッションにたどり着く人もいます。直子さんが書かれている「自分がやりたいこと」とは、こういうことなんじゃないかな、と思い至った次第です。
では、このミッションはどう見つけていくのか。

◆一歩ずつ、未知の自分と出会っていく
自分自身で内面を掘ることだけでは出会えない自分がいます。ふとしたシーンで、思いもよらない言動をとる自分に気付く時があります。自分が思っているイメージと、家族や友人が抱いているあなたのイメージは異なることもあります。意外と人って、自分のことを理解していないものです。
同じように、今直子さんが認識している「得意なこと」以上に、直子さんの特性を活かした役割があるかもしれません。どうやってそうした役割に出会っていくのかですが、一歩ずつ試しながら自分や周りの反応を見ていくのが始めやすいです。ぼくが天職サイクルと勝手に呼んでいる流れをご紹介します。

【天職サイクル】
• 興味を持つ

• やってみる

• 面白かった/面白くなかったらやめる

• 続けてみる

• 上手になる

• 頼られ始める

• 嬉しい/負担に感じたらやめる

• 自分をさらに磨く

• 唯一無二の存在へ

特に大事なのは、「やってみる」です。すぐには試せないことだったり、踏ん切りがつかなかったりする時には「話してみる」に変えるのでもいい(話し相手が見つからない時にはWithコーチへご連絡を!)。やってみたり、話してみたりした結果、自分の気持ちがさらに大きくなってきたら、続けてみればいい。そこまででもなければ、他のことをやってみたらいい。

直子さんもご自身で「一歩を踏み出すために」と書かれていますが、物事の変化は一歩ごとに訪れるのかもしれません。一歩動けば、自分にも周りにも、その分の変化が起きてくる。自分が思い描く未来の自分の姿も変わっていくことでしょう。その変化を受けて、さらに次の一歩を踏み出す方向を決める。一歩ずつの積み重ねがどんな自分・どんな役割を形づくっていくのか、ワクワクしながら眺めてみてはいかがでしょう。

もしよろしければ、そのワクワクをぜひご一緒に眺めさせていただきたいと思います。(あと育児の相談のってください…!)

コトバ化の鉄人について

もっと知りたい方はこちら!「#コトバ化の鉄人」でも検索できます。


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