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Tryのリハビリ〜コトバ化の鉄人 星野良太

これは、鉄人コーチ集団 「Withコーチ」 の "コトバ化の鉄人"こと、星野良太が、早期退職とキャリアチェンジに悩む40代の方に向けたレターコーチングである。鉄人コーチとは困難な現実・テーマに、タフに楽しく気迫を持ってwith(伴走)する、強さとしなやかさと愛に溢れるコーチのことを呼ぶ。

クライアント 亮さん(仮名) 45才 男性

 Withコーチ、鉄人コーチの皆様。
初めまして。現在、会社のシステム部門に勤務しております、亮と申します。今回、鉄人コーチの皆様に相談できる機会をいただきまして、ありがとうございます。私事で恐縮ではございますが、会社の早期退職に申し込むべきかどうかを検討しておりまして、鉄人コーチのお知恵を拝借できればと存じます。

早速ではございますが、本題に移りたいと思います。今務めている会社は2社目で、勤務期間も10年を迎えました。30代半ばで今の会社に転職をしました。1社目ではコンサルとして働いておりました。ご存知かと思いますが、コンサルの業務は多忙でして、当時はまだ働き方改革も進んでおりませんでしたので、ごぜんさまが当然の毎日でした。

プライベートでは、30過ぎて同業の女性と結婚しましたが、3年もせずに離婚となってしまいました。簡単に申し上げれば、すれ違いでした。元妻も仕事が非常にできる人でしたから、クライアントからの信頼も厚かったようで、毎日多忙でした。そのような二人が同じ屋根の下で暮らすと、ルームシェアをしているだけのような状態となってしまいました。

私は、まぁこういう夫婦もありなのではないかなと思っていました。しかし、元妻の方はそうでもなかったようです。そこに気が付けなかったのは、私の鈍感力があだとなった部分かと思います。お互い、家にいても疲れていましたし、そもそも家にいる時間が少なかったです。一緒にいる意義を見いだせなくなり、お互いに気遣えなくなって、離婚という形をとることになりました。

ただ、離婚は思った以上に私にとっては精神的なダメージが大きかったです。コンサルの業務の多忙さも重なり、心身ともに辛くなり、これでは持たないと思って、今の会社に転職しました。今の会社では、経営改革担当としてシステム部門に所属し、10年が経ちました。ワークライフバランスは比較的よく、たまに同僚と飲みに行ったりしていましたが、昨今の社会情勢の中で飲み会もなくなり、家に帰ってひとりで晩酌をするようになりました。

会社の経営が傾き、先日早期退職の通達が出ました。45才で早期退職の対象になるとは思いもよりませんでした。ただ、よく考えてみると、次のキャリアも若いうちの方が良いのではないかと、見方を変えてみてはいます。自分がやってきたことと、これからやりたいことを考えた時、若者のビジネスのメンターをやってみたいと思うようになりました。

しかし、私は若者との接点がなく、どうやったらそういったメンターになれるかと考えて、オンラインイベントや、可能な時はオフラインでのイベントにも時々参加しました。イベントをみてみると、多くはボランティア活動のようなもので、それなりに暮らせる収入にもならないことがわかりました。もしかしたら、これからネットワークを増やして、いずれは自治体等で予算がしっかりとあるところもあるかもしれないとは思っております。

ありがたいことに、今いる会社で、私の評価はそれなりあります。おそらくは、早期退職にのらなくても大丈夫だろうと思います。しかし、このご時世ですから、45才という年齢だからこそ、今の会社を早期退職して、次のキャリアを築くラストチャンスではないかと思って来ました。

ただ、ここに来て残念なことは、社内のシステム部門にいたために、社外との付き合いは全くと言っていいほどしてきませんでした。コンサルの時は、当たり前のように社外との付き合いばかりでして、それが業務多忙に繋がった一因でありました。ジェットコースターのような20代から30代半ばの10年はもうできません。ここ10年、私はギアを変えて、比較的ゆっくりとしていました。

仕事にも不満はありませんでしたから、転職は考えていませんでした。ですが、たとえ今、早期退職をしなかったとしても、あと5年もすれば、もしかしたら本当に肩を叩かれるかもしれません。これは私の小さなプライドでもあるのですが、肩を叩かれる前に、自ら辞めたいという気持ちがあります。ただ、急な早期退職の募集でもあり、準備不足ではありました。貯金はそこそこあり、早期退職金も合わせれば、贅沢をしなければ数年はやっていける計算をしています。この社会状況がどうなるかはまだわかりません。ただ、45才はまだいけるのではないか。50になってからよりもタイミングはいいのではないかと考えております。

コンサルの経験もありますので、中小企業に向けたアドバイスもできると思います。Withコーチの皆様へのアドバイスも、ご縁があればぜひさせていただきたいと思います。コーチの皆様にアドバイスというのも恐縮ではございますが、違うフィールドでお互いに支え合えればと思っております。

もしかしたら、単なる優柔不断な相談かもしれません。なかなか、自分の人生を自分でコンサルするのは難しいので、コーチの皆様からのコーチングをいただけますと幸いでございます。よろしくお願い申し上げます。

レターコーチング  コトバ化の鉄人、星野良太

こんにちは、星野です。
先日スマホの写真の整理をしていたら、15年程前の写真が出てきたんです。
顔もシュッとしていて、肌もシミ一つなく、今は入らなくなったスーツをバシッと着てたんですよね。
「はー、このころから15年もたったかー」としんみりしたんですが、ふと思いなおしてラジオ体操とプランクを再開しました。
まだまだここから。
若さは失いましたが、渋さを手に入れていると信じて今の自分を磨かねば、です。

さて。
ご相談、ありがとうございます。

ザックリ言えば、
・今の会社のお先が暗い
・プライベートも面白くない
・仲間もいない
…て感じでしょうか。

なんだか、さんざんな状態でしたね。
少し遅れてきた厄年?おつかれさまでした!!お察しします!!!!
ぼくも2社倒産経験してますので、ホントにお気持ちわかります。


とはいえ、今辞めるのはどうでしょうねー。
文面読む限り、前向きな印象を転職先に与えにくい気がします
何やら今は、まとっている雰囲気もあやしい色をしてそうです。

そんな今の亮さんにおススメしたいのは、Tryのリハビリです。
どの会社に行くにしても、今の時代求められているのは挑戦の姿勢。
おそらく亮さんがコンサル時代には身につけていた姿勢だと思います。
でもおそらく、今は鈍ってしまっているその感覚。
せめて転職活動前に、これを再度磨きなおしたいところ。

とはいえ、挑戦にはリスクがつきもの。
できる限り傷つくのは避けたいですよね。
なにかいい方法はないか、と考えていたのですが、ふと気づきました。

亮さんがいる会社は今傾き始めている。
そういえば亮さんは元コンサル。
そして亮さんのポジションは経営改革担当。
しかもこのDXの流れの中、システム部門所属。

来ましたね。
自社の経営改革、気合入れてやってみたらいかがですか?
うまくいかなくても、周りも仕方ないと思ってくれる状況です。
何より、リハビリ後なら転職活動もうまくいく可能性が高まる。

ここで頑張って、もしうまくいけばヒーロー。
会社経営の改善活動のあとには、社外の仲間も生まれているかもしれない。
頑張る姿を見た後輩たちが仕事の相談事を持ちかけてくるかもしれない。
久々に会った元奥さんが、見直してくれるかもしれない。
会社を立ち直らせた後、辞める姿はかっこよく思われるかもしれない。
退職金だってもう少しあがるかもしれない。

知らない誰かのコンサルをするより、10年勤めた会社の方が打ち手は思い浮かびやすいはず。
傾きかけた会社を立ち直らせた実績は、今新しいビジネスに飛び込むよりも市場価値を上げると思います。

今の状況、一緒にじっくり見つめなおしてみましょう。


ちなみに。
人生100年時代に入ってきましたので、実は亮さん、まだまだ折り返し地点にもたどり着いていません。
まだまだ挑戦経験を増やして、新しい武器を磨くべきタイミングとも言えます。
この10年程は、ゆっくり目の休憩を取れてよかったですね。
おそらく休憩効果で気力も徐々に戻ってきているのではないでしょうか。
新しいことをやりたい気持ちは、10年前持っていた何かが戻ってきている証拠だと思います。


コトバ化の鉄人について

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