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平均年齢から見た日本

■コロナ禍でみる平均年齢

最近も新型コロナウイルスの感染者が増加し、都が四連休における不要不急の外出自粛を呼び掛けるなど、先行きが不透明な状況が続いている。コロナ禍は、一体いつまで続くのか。不安な日々をお過ごしの方は少なくないはずだ。

今回は、とあるキーワードにスポットをあてて記事を展開していこうと思う。

そのキーワードとは

「平均年齢」

だ。

僕は、ちょうど昨年の今ごろ、初めてカンボジアを訪れた。観光という目的で、あの有名な「アンコール・ワット」を見に行った。

以前から、東南アジアに憧れがありタイやインドネシアも訪問したが、とあることに気がついた。

それは、

「高齢者をほとんど見かけない」

のである。

気になってしまいググると、カンボジアの総人口やら平均年齢は以下の通りで

総人口:1,601万人(2017年)
平均年齢:25.6歳
平均寿命:69.0歳(2016年)
人口分布:年少人口31.6%
生産年齢人口64.5%
高齢者人口4.0%(2016年)

といった感じだ。

実際、2020/7/15時点でカンボジアの新型コロナウイルスによる死者はなんと

ゼロ

とのことだ。高齢者人口4%の国では、コロナウイルスが高齢者まで届かないとみてよさそうだ。

じゃあ、日本の平均年齢はというと、

47.7歳!

とやはり高齢化社会を物語る数字だ。

日本は、平均年齢のみにフォーカスすれば世界的に見ても新型コロナウイルスに対して弱い国となりそうだ。ただ、そうは言っても死者数や重症患者は各国と比較しても少なく推移しており、この状況に専門家は

衛生上の理由や医療が充実しているから

とみている。

■平均年齢が若い国は経済を回せる

カンボジアは日本よりも医療技術が発達しておらず、医療技術が発達していない国では寿命も短くなる傾向にあるので平均年齢としては日本より若くなる傾向にある。平均年齢が若い国は重症患者が出る可能性が低くなるわけだから、経済活動優先の方向に舵を切ることが出来る。さらに、集団免疫の獲得も早そうだ。

もしカンボジアでGo Toキャンペーン的な経済活性化を目指した取り組みをやっていたら(似たようなことをしているかもしれない)、日本とは状況が異なっていたかもしれない。

ただ、カンボジアのシェムリアップのように観光業がメインのエリアは今まで通りとはいかないかもしれない。各国が海外渡航者を大幅に減らしている以上そういう業界の方々にとっては苦しい日々は続きそうだ。

ここ最近のカンボジアの実情に対して特に情報もないためあくまで憶測にすぎないが、これから先はこういう国ほど今まで通りに近い動きが取れるのだろう。逆に日本のような高齢者が多い国では経済優先に舵を切れば、批判が続出するのも仕方ないのだ。