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【FaB】マグロとヒラメ【Uzuri】

マグロ

マグロは回遊性の大型肉食魚だ。
その身を開けば、長距離を高速で動く真っ赤な筋肉が詰まっている。
平均の遊泳速度は3.6-10.8 km/hと計算されている。
また、瞬間的な最大速度は80 km/hに達すると推定されている。

ヒラメ

一方ヒラメは、狭い範囲で生活している。
普段は岩陰などにじっと隠れており、活発ではない。
だが捕食タイミングや敵に見つかった時は、「時速80km/hなんてのはあくびが出るようなスピードだぜ」ってほどの高速移動する。
その身を開けば、綺麗な真っ白な筋肉が詰まっている。
これは筋肉中のヘモグロビン量が少なく、筋組織の純度の高い筋肉だからだ。
酸素の伝達=持久力を代償に、素早い動きを可能にしている。

今回はUzuriの身の話。


・少なくとも白身ではないね

まずこれを見てほしい。

これはUzuriの(自分が考えうる)理想的なワンセットだ。
手札4枚から考えうる最高の表現価値を考えた。
基本的に、ガードに使えるカードは防御値3で考えているが、
ご覧の通り、12点の壁を依然として突破できていなかった。

※一応、Sink Bellowのような0コスト4点防御ができるカードを使えば、もっと伸びるとは思う。


では、あまり詳しくないが、Zenの理想的なムーブを見てみよう。

18点。Break Point指標の13点を5点も超えている。

いやいや待て待ておかしい。
手札4枚から(墓地も利用したが)18点が出る?
装備品も起動せずに?
え?ヒット数7?Tiger Strip Shukoでもっと伸びる?

このように瞬間火力では、Zenに逆立ちしても勝てない。
Zenだけではない。
Kayoは自前で作ったMightトークンを絡めて、
7点Go again + 適宜6点などが可能だし、
Azaleaは同じくらいの12点にDominateが付く。

ヒーローの刺身があるとしたら、
白身は間違いなくこいつらだ。

・じゃあ赤身なのか?

それも怪しい。

青が主力のMysticタレントに赤身というのはいかがなものか?
いや、間違いなく彼女こそが今環境トップクラスの極上赤身だ。

ヒーロー能力を使えば、追放した相手のカードを使いたい放題。
NuuはChiをピッチするだけでいいので、相手の追放したカード分だけ、自分のデッキが増えていると思っていい。

また、Mystic Assassinのカードは相手の手札やデッキを追放するカードが複数存在する。
ライフと同時に相手のデッキを攻めるのは、Nuuが最も得意とするムーブだ。
当然Nuuさんの持久戦に付き合った者たちは、文字通り骨抜きになってしまうだろう。

なんというタフガイ…いや、タフレディだ。

UzuriもStealthやContractを使えるが、ヒーロー能力で相手のデッキ枚数を直接狙える能力はない。
持久戦を狙えばじり貧になることは間違いないだろう。

・じゃあどうすんの

両立させればいいんじゃないかな?

格闘マンガ「史上最強の弟子ケンイチ」では、
マグロの赤身とヒラメの白身のいいとこどりをした
ピンク色の筋肉「中間筋肉」というものが紹介されている。
主人公ケンイチの6人の師匠の1人・岬越寺秋雨は、20年の修行によりこれを会得し、恐るべき瞬発力と尽きぬ持久力を獲得した。
(そしてケンイチを1年でこの筋肉に改造した)

もちろん、よほどの鍛錬を積まなければその道のエキスパートには到底及ばない。
だがもしそのエキスパートに相対した際。
もし中間筋肉を持っていた際。
相手の得意分野で戦わないことを選択できる。

・肉質

では上記の理論を踏まえて、肉を付けていこう。

今回は、どちらにしか使えないカードは、相手のヒーローを見て差し替える戦法で行く。
過去にも触れたが、両立できるカードをコアとして、相手に合わせてサイドボードのカードをメインに外付けするスタイルだ。

今回はコアのピンクに、赤・白を付けていく。
どんぶり勘定だが、以下のような構成になるだろう。

・ピンク

短距離戦と持久戦を両立させるには、どちらの戦術にも使えるカードを選ぶといいだろう。
当然、ここで選ぶカードは防御値3が最低ラインだ。

0コスト4点、2コスト6点と標準ダメージ量があり、
当たれば相手の手数を減らせるカードはまさにこれにフィットする。

防御的に使えば4点ガード、攻撃的に使えば手札の調整に使える。
攻めにも守りにも使えるカードはピンクだ。

今回の最推し。
バフReactionを使えば突破力とデッキ追放が狙えるし、Stealthなので入れ替え戦術も狙える。
黄色以上なら入れ替えとRazer's Edgeで相手の6点ガードを抜ける。

・赤

赤……つまり持久戦を選ぶのは以下の対戦相手だ。
・白身ヒーロー
・主力が武器でないヒーロー
・防御用カード(Defense ReactionやBlock)が少なそうなヒーロー
・防具が柔らかそうなヒーロー
・Kano

白身タイプは複数枚のカードをプレイして瞬間火力を出すため、その分デッキ消費も多い。
また、要所でノーガードを選ぶこともある。
0コストContractはライフとデッキを両方攻めれるので、種類を問わず枠を取っておきたい。
ピンク枠に2枚、赤身枠に5枚弱だろうか。

Codexは猛攻からの返しで必ず必要になる。
アーセナルに置いて、相手の猛攻を手札全部でガード。
返しにCodexからLeave No Witnessをプレイすれば、確実に手札やデッキ枚数を奪える。

 

守ったら勝てる算段なので、防御用のカードを入れたい。
この枠は青UnmovableやOasisでも良いかと思う。

・白

白身……急戦を選ぶ相手は以下の通り。
・自分より質の良い赤身
・Assassin全般
・白身だけど、攻めるときの手札の要求枚数が多い
・Dash, Inventor Extraordinaire

Illusionistのwardを突破できるだけでなく、サイドから入れられたOasisをブチ抜ける可能性がある。
Razer's Edgeだけで7点になるので、赤だけ採用。

追加のバフ。
赤身は連続攻撃が得意でない傾向にある。
使い切らずにアーセナルに置いて、防御と攻撃のラリーを繰り返す。
Inertiaトークンはそのラリーを阻害できる。

相手の攻撃を少ない枚数で凌ぐのが、赤身の戦術になる。
Shredは、Sink BellowやTest of Strengthsのような0コスト4点防御を、ノーコストで無効にできる素晴らしいカードだ。
黄色も含め、合わせて4枚以上取りたい。

・桜花色の波紋疾走

作例がこちらだ。

環境を伝われッ!桜色の波紋ッ!


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