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これがお寺の生きる道【深夜22時の創造しい会|6月26日(月)】

企画参謀
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これがお寺の生きる道

日経MJ
2023/6/9

北陸・富山の南砺市にある「城端別院 善徳寺」は1559年からこの地で歴史を刻んでいます。このお寺が近年、矢継ぎ早にいくつもの取り組みに着手しました。

善徳寺は明治初期から毎年、サバのなれずしを作り、7月の「虫干法会(むしぼしほうえ)」の際、訪れる人に振る舞うことで知られていますが、今から13年前に、そのなれずしを全国の希望者に有料で頒布する会員組織を立ち上げました。

伝統あるなれずし作りの文化を絶やさず伝承し続けるためで、現在では遠く離れた東京などからも会員申し込みがあるといいます。

次です。この寺院は9000点を超える古文書を所蔵しているそうですが、それらを全て3年間かけてスキャン。協力者を募り、オンラインで解読作業を進め始めました。海外在住者を含め、41人が解読に当たっています。その結果は近い将来、ネットで一般公開すると聞きます。

さらに……。昨年、お寺の広間を開放してテレワーク用のスペースを展開。今年の秋にはB&Bスタイルのホテルも境内の一角に開業予定です。どちらも地元事業者との協業によるものです。

おそらく、個別の取り組みはよそのお寺でもみられるでしょうけれど、「ここまでのことを同時並行で進めるのは、うちくらいではないか」と善徳寺の寺務長は話します。では、それはなぜ?

「お寺というのは、人が集ってこそだから」と寺務長は力説します。そのためにできることを全部やるわけなのですね。地域と寺院がどのように一体化して生きながらえていくか。まさにこれはお寺のマーケティングと感じました。
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