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【Google Bardさんに聞いてみた!|5月24日(水)】変わる食卓、70代も「素材から手作り」減少

事業創造家
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変わる食卓、70代も「素材から手作り」減少
「加工食品」1割超、冷凍食品が寄与

日経MJ
2023/5/22 0:00
ライフスタイルが変われば家庭の食卓も変化する。インテージのキッチンダイアリー(主婦を対象に2人以上世帯の食卓実態を捕捉するパネル調査)のデータをたどると、働き盛りの世代だけでなく全世代で素材から手作りする人が減る。

まず、着目したのが食卓にのぼるメニュー(主食・汁物・おかず類)に占める「素材から手作り」する割合(手作り率)だ。直近の2022年は66.5%。近年右肩下がりで推移しており、14年比4.4ポイント減少している。

年代別に見ると、驚くのが70代の変化だ。14年に約77%だった手作り率が、22年は67%と8年間で10ポイント近くも減少している。

アクティブシニアが増えたことや、核家族化などの世帯構造の変化が影響したと推察される。今や主婦による年代での手作り率の差は、ほぼなくなっている。

手作り以外の内訳を見ると、年代別の特徴が表れる。

20~30代は加工食品、50~60代は総菜利用の比率が高い。
1つの要因に買い物頻度の違いがあると推察される。インテージのSCIデータ(全国15~79歳の男女を対象とした購買パネル調査)によると、20代主婦の買い物回数は50代主婦の約6割。

そのため「その日に買ってその日に食べる」とされる総菜が食卓に登場する機会が少なくなり、逆にストック性の高い加工食品を多く買い、日々の食事を賄っていることがうかがえる。

加工食品の利用は全体で2ポイント程度伸び、60~70代でも1割を超えてきた。その中で伸びに最も寄与しているのは冷凍食品である。

インテージのSCIデータによると、22年の冷凍調理市場は20年比8%増と大きく伸長。新型コロナウイルス禍で保存性の高い冷凍食品を買う機会が増え、良さが再認識されたことが1つの要因とみられる。

従来はお弁当用のおかずがメインだったが、現在は主食からデザートまでバリエーションが豊富になり、夕食にも登場する機会が増えている。

出前・宅配は20代で比較的伸びが大きかった。コロナ禍で広がった宅配サービスの動きを示すものと思われる。

働き方や家族構成などの変化に伴い、食事を一から手作りするだけでなく、外の力を借りながら簡便においしく食べようと変わっていることがデータからも裏付けされた。

ミールキットや冷凍弁当の宅配など、新しいサービスも誕生している。変化していくニーズに対応したサービスをいかに提供できるかが商機となるだろう。

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