鉛筆は魔法の道具

デッサンの体験レッスンで先生がそう言ってた。対象物を触って、たたいて、音を聞いて、においをかいで、それをキャンバスの中に置いて出現させるだけ。鉛筆はあたまのなかのものを出現させられる魔法の道具だと。た、たのしい…!

昔々にデッサンしてプロのデザイナーの方にフィードバックいただく機会があったけれど、ほぼなにも覚えていない。楽しくなかったんだと思う。家でも練習しなかったからうまくなるわけもなく。はじめはうまくないなあと失礼ながら思っていたひとが、最終日にだれよりも上手くなって自分が恥ずかしくなったことだけ覚えている。

楽しみながらデッサンしたら、もちろん下手なんだけど、自分が感じていた手触りを再現できてめちゃくちゃ面白かった。書道も筆遣いが奥深すぎて面白い。筆やら鉛筆やら、魔法の杖だな!あたまのなかの世界を現実に出現させる楽しさ、集中する瞑想感も、書道とデッサンの共通項だなあ。

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