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ゴールデン・ハーフ - 太陽の彼方 - 1972

昨今でこそハーフタレントと言う、特出したジャンルがあったりしますが、昭和40年代当時からハーフタレントやアイドル、そして歌手は存在していました。

そのハーフをグループとして集めちゃいましたってのが、
ゴールデン・ハーフ。(後にゴールデン・ハーフ・スペシャルという派生グループも)

とは言うものの、全員がハーフという事は無く、あくまで設定(叶姉妹か)。
いちおう、ハーフ中心でしたが純粋な日本人もいたりして。

このゴールデン・ハーフのメンバーの中でも、インパクトが強かったのはエバさんかなあ…彼女はスペイン人のお父さんと日本人のお母さんのハーフ。

マリアさんは、後に森マリアの名前で女優さんと活躍しました。「Gメン75」にも速水涼子刑事役で出てましたし。
でもって、彼女はアメリカ人と日本人のハーフ。

ルナさんは、ドイツ人のお父さんと日本人のお母さんのハーフ。後に日活ロマンポルノの女優さんになりました。

エリーさんは、お父さんがタイ人でお母さんが日本人のハーフ。シングル一枚で脱退してしまいましたね。

して、リーダーのユミさんが日本人ですが、ハーフの設定だった人。

てなわけで、最初5人のスタートで4人になった次第。彼女たちは映画にも出ていました。

「野良猫ロック セックス・ハンター」1970

タイトルがモロ、エロつーか、なんかそれ系やねー

とは言うものの…日活映画ですが、ロマンポルノでは無いです。「女番長シリーズ」の一つ。梶芽衣子さんかっこよす💛

「ずべ公番長 夢は夜ひらく」1970

これもすごいタイトルだっっ ずべ公なんて昭和の死語。
谷隊長(覚えてる?<たけし城)若い

「エスパイ」1974

そして予告編でも解るように、彼女たちは主役でなくて脇役ですっっ

テレビ番組ではバラエティーのアシスタント役や、バラドルみたいポジションが多かったですね。
「8時だよ全員集合」にも出ていたし。

こんな風にまとめて下さっている方がいました。

そして、歌手としてはスリー・キャッツ(スリー・ファンキーズでは無い)のカバー、「黄色いサクランボ」でデビュー。

「黄色いサクランボ」1970


オリジナルはこちら 1959

作詞が星野哲郎さん、作曲は浜口庫之助さん。
お色気路線ですねー


「チョットマッテクダサイ」1971

オリジナルはこちら

Sam・Kapu「Choto Matte Kudasai / ちょっと待ってください」1972

「バナナ・ボート」1971

ハリー・ベラフォンテのカバー

「マンボ・バカン」1971

も、カバーしてたけど、動画が無くなっていたっっ

こちらソフィア・ローレンのカバーでした。

オリジナル  1956

「24000回のキッス」1972

アドリアーノ・チェレンターノのカバーです。

オリジナル「24000 Baci 」1961

「アダムとイブ」1973

オリジナルはこちら

ポールアンカ「Adam and Eve / アダムとイブの物語」1960


「メロンの気持ち」1974

ローズマリー・クルーニーのカバー。
色んな人がカバーしていましたね。

Rosemary Clooney & Perez Prado
「Corazon de Melon 」1960


彼女たちはオリジナル曲が無くて、ほとんどと言うか~みんな海外曲のカバーというのが特徴だったかも。

そして、夏という事でセレクトしてピックアップするなら、やっぱこの曲でしょうね。

「太陽の彼方」1972

乗ってけ、乗ってけ、乗ってけサーフィン♪
なーみに、なーみに揺られて♪ 

と言う歌詞がいつまでも耳に残ってました~

海あり県に住む人にとってはお馴染みの光景。

オリジナルはアメリカのサーフグループ、
アストロノウツの「太陽の彼方に」

ベンチャーズサウンドっぽいですね。
テケテケテケテケがねっっ

基本、歌詞無しのインストだし。

The Astronauts「Movin' / 太陽の彼方に」1963

日本でも大ヒットしました。結構短めの曲です。

寺内タケシとブルージーンズもカバーしています。

藤本好一さんのカバー 1964


でもって、1973年にリーダーのユミさんが抜けて、メンバーが3人になった後、1974年には解散してしまいました。
それぞれは女優になったり、タレントになったりと活躍したものの、現在は全員引退されているのでした。

それまで外国人を連れてきて日本語で歌わせてたり、
アン・ルイスさんやエミー・ジャクソンさんみたいに、アメリカンスクールに通うハーフを歌手にするというのはありましたが、ハーフを数人集めてアイドルグループにするというのは、たぶん、彼女たちが初めてでバラドルの先駆者だったように思うです。

はい。そして、コミカルなキャラでおなじみだったエバさんですが、こんなシングルを出していたことを今さらながら知ったのであった。

「ほほにかかる涙」


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/08/10 掲載記事より転載


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