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スピリチュアルな道

結局のところ、
スピリチュアル(霊性)において、一番大切なことというのは、
「人としての在り方」以外のなにものでもなく、
人と人との関係性、自分以外の他人をどう大切に出来るか・・・
この一言に尽きると思う。

すべての発端はそこで、帰結するのもそこ。

つまりは自分を含めた他者への愛の示し方であり、自分以外の存在の固有の個性を寛容に受け入れ、相手の内的世界も慈しんで、尊重して生きること。

目には見えない世界を尊重して大事にして生きるとは、
目に見えるものの中に込められた、人の想いも大切にして生きること。

人の心を、気持ちを大事にして、想いの行方を見極めて、受け止めて、きちんと伝えて、どんなことにも真心を込めて、誠実に向き合って、命を大切にして、生ある世界を輝かせて生きること。

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いやさもっとシンプルに言うと、

自分以外の人との関係性、他者との関係性を大事にして生きること。

出会いや縁を大事にして、身近にいる人にしても、そうでない人にしても、
関わった人たちすべてを大切にして、思いやりや愛情を示して、誠実に生きてさえいれば、間違いはないというか・・・

たぶん、本当にただそれだけのことなんだろう。

スピリチュアルな道というのは、しごく簡単でさほど難しいことではない。

スピリチュアリストが大切にすべきなのは、何よりも謙虚さで、人としてどう生きるかで、周囲の人たちに日々自分の愛情や思いを伝えていくこと。
そして愛のある行いや仕事をすること。そのような生き方を貫こうとする段階で、私欲(エゴイズム)が邪魔をするから、余計なエゴイズムを切り捨てていく修養をするだけ。自分も周囲の人も不幸にするような、自分の中にある考え方や思い癖を断ち切っていく道を、自らに課すだけのこと。

スピリチュアルな修養というのは、内省して自らの行いや生き方を振り返り、己が欲望、エゴイズムを冷静に見つめて、自身を含む色んなことを観察していく目を養って、エゴイズムに呑まれない生き方が出来るようにと・・・物事への理解力を高めて、心や精神の力を鍛えたり、愛ある生き方とは何かを模索して、それを実践するためのトレーニングでしかなく・・・

だから、人間関係を・・・周囲の人との関係性を疎かにしてまで、
進むべき道ではないんだよ。

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霊性を高めるというのは、偉業を成し遂げる立派な人間になることでもなく、奇跡を起こせる聖者になることでもなく、自分の命を犠牲にして世を救うヒーローになることでもなく、たくさんの人に愛情と理解を示すことの出来る人になろうとするだけのこと。

それはそんなに難しいことでも、特別なことでもない。

身近な人との縁を大切にするだけでいい。
大切にしたい誰かを愛するだけでいい。

まずは身近な人から、家族や友達、仲間とか、職場の人たちとか。
そして何よりも自分自身。

自分が示すことの出来る愛情や友情を示すことからでいい。

でも、無理に誰かを愛する必要性なんて何処にもなく、どうしても好きになれず、愛せない人を・・・憎しみや嫌悪感を覚えてしまう人のことを、赦すことのできない人を愛せない自分を責める必要はない。

自分に親切にしてくれる誰か、自分が愛している誰かに、
「ありがとう」って、感謝の気持ちを素直に伝えるだけでいい。

人は、人の間でしか成長できないし、人間関係によってしか、人の霊性も精神も磨かれない。それは本当のことで、人間力を身に着けていくことこそが、霊的な成長で。

そこには神のメッセージを聞くとか、宇宙意識と繋がれるとか、霊の姿が見えるとか見えないとか、スピリットたちと話せるとか、奇跡的なヒーリングが出来るとか、未来が分かるとか、神通力があって雨を降らせることができるとか、他人の過去生が分かるとか、透視能力があるとか・・・

そんなのはどこにも関係ないし、必要もない。そんな特技なんかどうだっていいんだ。身近な誰かの心を思いやり、気遣ってあげる優しさを示せること以上に大切なものはどこにもない。

誰かの事を大切にして、労わってあげる気持ち以上に尊いものはない。

大切な誰かと一緒にいる時間。その人の言葉を聞き、心ある言葉をかけ、その人にとって必要なものは何であるのかを考え、精一杯できることをしてあげるだけ。

人を大切にすること、モノを大切にすること。

そのような生き方を示すのが霊性(スピリチュアル)な教えの法であり核。

逆を言えば、それが出来ないで何がスピリチュアルか?
ということになるだろう。

・・・とはいうものの、私自身、それを実践して生きて来れたわけじゃない。どちらかというと、過去において、あまり人もモノも大切にして生きることはしてこれなかった。其れがゆえにそのことを強く教えられ、骨身に沁みさせられる経験があっての今ともいえるから。

だからこそ、それが一番大事なんだと気づかされたというのもある。
結局のところ、スピリチュアリティの是非や真価は、人との関係性、人を大事に出来るか否かであるのだと。

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