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モノに依存すること~開運のハナシ

先日、クライアントさんからたまたま質問されたことなんですが、
それに対する答えを二件ほど、こちらでまとめておこうと思います。

さて、まずは、開運グッズとかのことから。

平安時代の物忌みや方違え(陰陽道)にも見られるように、
昔々の時代から、
人って、「運気」や「縁起」、「吉凶」などを気にする生き物。

暦に書かれてる"六曜"もそうですしね・・・

※六曜って大安とか仏滅とか友引なんかのこと。
でも、六曜は戦国時代にちょこっとだけ使われてた占いで、アレに振り回されるのは意味のないことです。明治になって陰陽寮が廃止され明治憲法にて占い迷信禁止令という暦に占いを印刷してはいけないという法律が出来た結果、苦肉の策で戦国時代に使われてた六曜が使われだしたといういきさつ。暦が売れなくなってしまって暦屋が「戦」の勝敗を見るための吉凶占いだけど、軍部もこれなら文句は言わないだろうという目論見の元、使用され今に至る。だから「大安」「先勝」というのは結婚やらのお日柄のことではなく、戦争(勝負)を仕掛けるのに良いか否か、という判断を仰ぐための占い。これで吉事を決めるのはかえって縁起が悪い気がする。

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人は弱いから・・・未来の保証を求めてしまうというか、
安全を欲し、災厄を遠ざけたいと願い、
それを祈る気持ちから、
運気UPの言葉に飛びつき、開運グッズを求める気持ちも、
分からないのではないのですが・・・

でも、モノに「依存する」という「氣」持ちは、
はっきりいって、とても良くない、キレイでない「氣」なんですよね。
「汚れた氣」以外の何モノでもないといいましょうか~

「これさえあれば・・」とか、
「これを持てば(持っていれば)」などと考えて、

これが願いを叶えてくれる、きっと良いことがある、守ってくれる、
運気がよくなる、恋人ができる、ここに書いてある通りになる、
なーんて、書かれている「効能」に期待して、
お守りだったり、石だったり、開運の壺?なんかに頼ったとするでしょ。

でも、そういう時、そんな気持ちで人が出すエネルギー(波動)って、
一言で言って、とてもイヤらしくて、気持ち悪いエネルギーなの。
波動としても低く、べしゃっとしてて、汚らしいもの。
とにかく、そういうエネルギーって、気持ち悪い。
(神社なんかは夕方行くと、そういうエネルギー目茶汚れてたり)

だから、そういうフレーズで売られているということもそうなんだけど、
そんな動機でモノを手に入れるときには、そうしたエネルギーが、モノにも入って、そういうものになってしまうのね。

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するってーと、利己的な、とっても低い波動を宿したソレは、
運気UPどころが、逆に運気やツキを下げる品物になってしまう。

それが一つだけならまだしも、たくさんあると、始末に終えない。
そして、常にそういう気持ちでモノをセレクトしていたり、
モノに依存するような他力本願な、そういった視点を持ち続けていると、
どんどん汚れて、波動も下がって、運気も下がりまくって、
ますます状況は悪くなるばかり・・・になっちゃう。

だから、これをつけると運気がよくなる、とか、
パワーストーンに「つけられた」キャッチコピーに振り回されて、
そこに意味を求めすぎたり、何かを期待しすぎたり、
何かを持つことで「幸運」や「安全」を買おうとはするものではないです。

かるーく考えて、どうせ持つなら縁起の良いものを、とか、
とってもラフに捉えて、ゆるい気持ちで購入するならいいのですが。
(といっても、ミーハー熱もある意味、問題なんですけどね)

この色を切ると、金運が良くなる、とか、
南の方角だから、カーテンはこの色にしなくては!とか、
自分は○○年生まれだから、このアイテムを持たなければ!とか、

そういう「縛り」や「依存」で作られた想念としてのエネルギーは、
ホント貧しく、よろしくないものなんですよ。

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ファッションとしてのアイテムならば、
○○に効くから・・・等の運気UP狙いでセレクトするのではなく、
その色、デザイン(形)、素材なんかが、
自分に似合うか否か、で選ぶべきなんです。

自分の肌の色に合うのか、顔色を明るく見せてくれるのか、
体型(体のライン)を美しく見せ、
欠点を補正し、ステキに見せてくれるのか・・・など。
その人の魅力を最大限引き出して、輝かせ、
その魅力やその人らしさをアピールしてくれるアイテムか否か、
それだけで選ぶべきなんですよね。

髪型も小物もそう。それは化粧もそうですね。
しいていえば、動作や立ち振る舞い、言葉使いも、含まれますが。

アイテムにしても服にしても、自分が好きなもの、
気に入ったものであることも、もちろん大事なんですけど。
その人の魅力を打ち消してしまうものでは意味がなかったり。

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で、ハナシ変わって、
じゃあ、どんなものが幸運のアイテムになるかっていうと、
誰かが、その人のことを心から思って、購入したときです。

同じ開運グッズでもお守りでも、
純粋に、その人の幸せや無事や安全を願って、
その品物をセレクトし、祈る気持ちとともにギフトしたときには、
それは愛のこもった、最良のラッキーアイテムになるんです。

「これ、あの人に似合いそうだなー」
「あの人にギフトしたいな。気に入って、喜んでくれるかな?」
なんて気持ちで買ってくれるお土産もそう。

そして、自分で買うときの場合。
一番いいのは、モノを買うとき、ワクワクしながら、楽しんで買うこと。
そのアイテムを見つけたときの一目惚れしたような気持ち。
洋服にしてもファッションアイテムやアクセサリーにしても、
インテリアなんかでも、どんなものでもそうです。

そのアイテムに出合えたこと、
購入できたことが嬉しくて、身に着けるのがたまらなく楽しくて、
気持ちが明るく弾んで、ルンルンするときの気持ち。
これは波動の高い喜びのエネルギーなんです。

つまりは、真の笑顔、悦びがそこにあるかどうか・・・

笑顔って、人の波動を高めるんです。

笑い声もそう(喜び、嬉しい、楽しいからの)。

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だから、笑うことは一番大事。
これは健康のためにも一番良いクスリです。

笑顔でいること、笑って過ごすこと。
これが人の波動を高めます。

そして、モノに頼るよりも何よりも、確実な運気UPの方法なんです。

でもって、笑顔よりももっと波動を高める行為があります。
スペシャルな、最上級の波動。

それは、「感謝」する気持ち。
「ありがとう」という言葉。
「おかげさま」という、謙虚な「感謝」の波動。

これ以上の波動を上げる言葉、「氣」はないんですね。

だから、運気をよくしたいのだったら、
「これを持てば・・・」は止めて、

「お陰さまで」とにっこり微笑んで、
毎日笑って、いろんなことに感謝して、
「ありがとう」を口癖にして、
楽しいことや嬉しいことをたくさん見つけて、
自分が自分であることを楽しんで、
宝石の原石のような自分を磨くことも楽しんで、
大事な人や周囲の人を幸せや安全を祈って、
周りの人たちが喜んでくれることをたくさん考えて、
誰かを(自分も含む)幸せにするために生きること・・・

なんですね。


そうすれば、すべての人が幸せになります。
モノに幸せにしてもらう必要なんて、私たちには何処にもないんです。

開運なんて、本当にシンプルな法則なんですから。

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※とはいうものの、モノで人の心がハッピーになれるのは事実です。
モノそのものが、ということではないけれど、
言葉が人の心を温かくするように、
モノ(アイテム)が人の気持ちを包み込んでくれることもある。

人はモノがなくても、幸せになれるけれど、
モノがあることで、具体的な幸せを感じることもできるから。

幸運や開運のアイテムを求める気持ちを否定はしません。

モノにすがりたくなるような、追い詰められたときも人にはあるものだし、
実際、それで救いや希望を得られる人もいるのだから。

ただ、私の場合、
天然石を利用したアクセサリーなどを
趣味で創ったりもしているのですが、
今回書いたような理由から
「開運のアイテム」などというような、売り方はしたくないんですね。
それは買う人のほうにもそう。
ただ、「キレイだな」「わっ、素敵」って、
素直に商品に惹かれた気持ちで買ってもらいたいんです。
そういう出会いが一番だって、思ってるし。
欲しいか、欲しくないのか・・・
それを身に着けて、気分がルンルンできるのか・・・
んでもって、自分に似合うアイテムを身に着けて欲しいと。

私みたいな職業の人間は、
いくらでも「開運」とか、「運気UP」とか、
そういった理由をつけて、商品をブッシュすることも出来るんだけど。

そうしちゃうとモノが汚れちゃったり、ヘンなエレメンタル創って、
良くないパターンを創ってしまうのを知っているもので。

もちろん、祈りを込めて創ってはいるものの、
作品として命を与えられたアクセサリーのほうも、
自分につけられたキャッチコピーではなくて、
自分自身に惚れてくれる人との出合いを待っているはずなのです。

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