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家柄自慢と差別意識

まとめサイトを閲覧するようになって、早数年。
世の中色々な出来事があると、楽しませてもらっていますが、嫁姑問題において、家柄自慢というのかしら? 家の格式がどうのこうのとかいう人たちが未だにいるんだと。昭和はすでに遠く、平成・令和になってからだいぶ経つと言うのに。

時代錯誤というか何というか・・・

まあ、でもそういうのにしがみ付いていたい人は確かにいるんですよね。
けど、それって「家柄」を取ったら、自分には何もないって、家以外自慢できることがないって言ってるようなものだけど。

学歴や会社自慢もそうかなあ・・・親の職業なんかも勿論。

うちは、父親の職業が建具職人だったものだから、近所の「アテクシ、東京生まれですのよ」ってのが自慢の、気取ったオバハンから、卑しいお育ちの人たちねって、見下され、差別されていたものです。でも、アンタ様だって今は千葉に住んでんじゃん・・・でしたけど。

なんかその人曰く、「うちの親は学習院(で働いていた)なんですのよ」ですって。(でも、単なる警備員さんだったらしいっっ)

子供同士の間でどうのこうのは無かったんだけれど、
「あんな家の子と遊ぶんじゃありません!」てのは、よくやられました。

別にその家の子と遊ばなくても他に幼馴染とか遊ぶ友達はいましたし、一部の大人たちがしてくることでしたから、実害は無かったかしら。

思うに、ヨイトマケの仕事の人たちなんか、もっと差別されてたんだろうなって思います。ただ、私の時代は親の職業で差別されるようなことが、徐々に無くなっていってた昭和の良き時代(三丁目の夕日的な時代)だったので、そういう意味ではトラウマになるほどに露骨かつイヤな思いをしないで済みました。

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確かに父親は職人で、家には、大工さん、左官さん、その他土木建設関係者などの、むさくるしいおっさんたちがよく出入りしてたから、そういうお鼻のお高いオバサマからしたらば、得体のしれない野蛮人とでも思われてたのかもね。

ああ、それと苗字がとても変わっていたので、そのせいで韓国や朝鮮系の方たちと勘違いされることもあって、そうしたバッシング? 差別的な非難とか、嫌がらせとか中傷とか叩きとかを受けることはありましたよ。町内の中で。幸い、学校ではありませんでした。だから、子供社会というよりは、やはり大人が主導となって、行っているか否か、なのでしょう。日本人は差別しないと皆さん、勘違いしているけど、あの時代、韓国や朝鮮出身の方たちへの差別は社会全体で存在していました。今の時代の嫌韓なんて可愛いものです。実際、私は誤解とは言え、日本人ですと証明しなければいけないこともありましたしね。

実質、うちは先祖をたどったとき、家系図とかもあった日本産の日本人ですが。ただ、1000年とか2000年前とかまでのことは解らないですよね。西洋人の血は入ってないと思うけど、縄文顔と言うよりは弥生顔なので、渡来人の子孫ではないと言い切れませんし。

はい、父方はなんてことない田舎の膿家(けど金持ち)ざぁますが、母方は祖父母とも南北朝まで遡れる薩摩藩の士族(しかし貧乏)で、祖父に至っては平安時代まで辿れる伊勢平家(桓武天皇からの枝分かれ)の子孫ですが何か? って言ったなら、あのオバハンはどういう顔をしたんだろうか。
まーたぶん信じないだろうし、ブルーカラーの職業に従事してるってだけでOUTなんでしょう。今となっては、家系図は空襲で焼けちゃって無いし。

あと、武士はなんだかんだ言っても、人殺しだもん。
欧米の貴族、騎士なんかもそう。たくさん人殺して屍築いて、民百姓踏みつけて出世したのって、自慢できることではないよなあ。恨みいっぱい買ってるわけだし。怨念てんこもり。そういうツケで子孫が苦労しているのが事実。(お家騒動とか乗っ取りとかお手討ちとかあれやこれや)

それと、家が続いているからって、
血(DNA)が続いているわけではないのですよ。

昔は家を存続させるための養子縁組多かったし、遺伝子検査もないから、
托卵されてても、誰も気づかなかったであろう(完全に2ch脳)。

そして、たまたま、その「家」に生まれただけなのにねぇ。

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前にも書いたけど、その「家」に生まれて、両親を親として選んで産まれるのは、自分が取り組むべき最適なレッスンがそこにあるから。適切な環境があるってそれだけ。たくさんある候補の中の、たまたまのひとつ、に単純に偶然とタイミングだけで生まれてきただけという・・・
(そこではない他という可能性もあったわけです)

で、たまたま偶然に生まれた家のご先祖様が立派な人だったと。

だけども、肝心の自分はどうよってのがある。
その先祖の子孫として生まれてくるのに、
ふさわしい人徳者だと錯覚するのはこれいかに。

ご立派な先祖様の子孫として生まれてくる人が、
似たような素晴らしい人物とは限らない。

逆にどうしようもない悪評高い家柄の家に、
人類の至宝みたいな徳の高い魂が生まれてくることもある。

ご先祖様自慢、家柄自慢をする人の
過去生をちらっと見やったときに・・・

「なんだ、雲助してたンぢゃん」「差別される側だったんですね」

なんてのもよくあること。

そういえば、バブリーな頃、ホテル関係のバイトしてたんだけども、

「アテクシたち、お客なのよ!」
「アテクシを誰だと思ってるの??」

と威張り散らす人たちに限って、成金なんですよね。

完全な成りあがり(矢沢永吉←わかる人いるかな)。

本当のセレブ、上流階級というか家柄のいい人たちは、わりかし地味というか謙虚で慎ましく、上品。代々のお金持ちとか、一流を知ってる人たちは物腰柔らかいものですのよ。

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とはいうものの、由緒正しき名門に生まれた人にもヘンな人はいて、善人悪人立派な人キチな人に、家柄も生まれもないものであります。人格や霊格の低い高いは、貧乏人金持ちも家柄も関係ないので。等しく生まれてくるとだけ・・・

でも、まあ・・・「自分」という素材で勝負できず、(中身がないというか価値がないというか)他に威張り散らす材料がないというか何というか・・・
他人との力関係において、優位に立ちたいと感じたとき、自分を誇示するのが、「家柄」「親の肩書」しかないので、そういう人は仕方無いっすね。

ハイハイハイハイハハイハイって感じで。

こういう人に、それではいったい、あなたは

「いままで何をやってきたの?」
「何が出来る人なの?」
「あなたは誰を幸せにしてきたの?」
「社会において、何の役に立ってきたの?」
「何を創造し、生産してきたの?」
「あなたの社会での存在意義は何?」

って聞いたとき、たぶん答えることは出来ないだろう。

だいたい何もやってきてない人が多いから。

ちなみに、うちのことを「小汚い職人一家」と差別していたオバハンは、
旦那さんに先立たれ、「そんな子たちと遊ぶんじゃありません」と守っていた息子が、自室で死んでいるのにも気づかなかったりで、今は一人で半分呆けたように孤独に暮らしていらっしゃってたりする。近所づきあいもしないし、友達もいないし、身内(親戚)ともお付き合いないんだそうで・・・

そしてかつてバカにして見下し、蔑んでいた、その職人の妻(うちの母親ね)が地域の民生児童委員なものだから、世話を焼かれることになっちゃってたりして・・・当人的にはきっと不本意で屈辱的なんでしょうけど、自分がうちにどういうことをしたかなんか忘れてて、凸してきて愚痴をいったり、助けてくれと言いにきたり、あいも変わらずたくさん迷惑をかけてくれているらしいっっ。

なんていうか、残念な人であったけれども、可哀想で気の毒な人だとも思ったりするのです。心が満たされていなくて貧しくて、愛がない、寂しい孤独な人だったのだと改めて。

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※数年前に旧blogに書いたものの転載です

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