一人旅で泊まるホテルの話

　コロナが起きる前ぐらいから、国内小旅行が趣味でした。
　仕事終わり電車に飛び乗って現地のホテルに前乗り、次の日に観光を楽しんで夜には帰る。あるいは、遠方の友人と遊んで帰る。気ままな一人旅です。
　休みには毎回、って程はないですがそこそこの頻度でしていた私が、ホテルにこだわるところを残しておきたいと思います。

なぜ前乗りするのか。

　国内旅行なら、当日の朝早くに出発しても大丈夫であるはずなのに、なぜ前の日に移動してわざわざホテルに宿泊するのか。
　単純に、朝起きるのが辛いからです。朝に弱いのです。基本夜型で、夜に元気になるタイプです。
　目的地まで2時間かかるとして、9時到着希望とする。当日の移動なら朝6時に起きて1時間で準備を済ませ、出発しなければいけない。時間的制約もあり、心理的に結構しんどい。休みはその日しかない。結構しんどい。
　誰かとの楽しい旅行ならともかく、寝起きで眠気マックスの自分が「どうせ一人だしな……眠いし今日はやめとこ」となるのは明白。

　え？行きたくて計画してるんじゃないのかって？
　眠気の前ではあっさり折れるんですよ、人の意思ってのは。

　それが目的地に近いホテルだとどうなるか。
　2時間遅く起きたとしても、朝食をとる時間すらあるレベルでゆったりと準備ができます。
　夜の内にある程度の距離を移動しておけば、更に遠くまで行けますしね。

　そして理由はもう一つ、前述しました私が夜型という事です。
　旅行前日、興奮して眠気が訪れません。夜中3時まで眠れないこともザラにあります。
　そして起きるのは6時。そんなの無理です。
　なので、夜元気なうちに移動するのが私に合っているのです。

ホテル選びのポイント

　人がホテルを選ぶときにこだわるところは千差万別でしょう。
　ラグジュアリーなホテルだったり、高級旅館だったり、アットホームな民泊かもしれません。
　ホテルのサービスをふんだんに使いこなしている人もいるでしょう。

　私がこだわるのは、ホテルのバスルームです。

　ホテルでも、いやホテルだからこそバスタブに湯を溜めて浸かりたいタイプなので、バスルームが綺麗で使いやすいと本当に嬉しい。
　一番の望みは、バスとトイレが別々になっている部屋です。
　ユニットバスはやはり窮屈さを感じます。
　私の使い方が悪いのか、シャワーカーテンが体にくっつくときがあって煩わしいです。
　最近、シャワーカーテンではなくシャワースクリーンなるものに出会いました。あれはいいですね。
　予約サイトでは、バスルームが気に入ったホテルをお気に入り登録しているほどです。

　居抜きではない新しく建設されたホテルは私にとって狙い目。居抜きのホテルはロビーやラウンジ、部屋の内装はキレイにしてもバスルームは意外とそのままだったりしますのでね。
　仮にシャワーカーテンのユニットバスだったとしても、年季の入ったホテルのユニットバスでなく最近の新しいユニットバスなので割と快適です。

ホテルでの過ごし方

　ＳＮＳで女子一人旅の動画を見ていると、大抵は「ラグジュアリーなお部屋、綺麗な眺望、ラウンジでウェルカムドリンク（またはお菓子）、美味しいホテルのレストラン、豪華な朝食バイキング」なんてものが流れてきます。
　いいですねー。機会があればやってみたいですねー……。

　前述のとおり、仕事終わりに出発するので、到着は日付が変わる頃。早くて22時半とかです。食事は移動前か、移動中に済ませています。
　当然、ラウンジは営業を終了している所が多く、レストランも同様。ロビーは静まり返っていて、カウンターの人は一人。静かにチェックインして、部屋にこもるわけです。
　次の日も別にチェックアウトの時間ぎりぎりまでいるわけではないので、基本的には風呂に入ってすぐ就寝。
　楽しみはお風呂上がりのちょっと贅沢な美容液パックと、缶チューハイだったりします。で、爆睡。なので眺望もウェルカムドリンクもレストランも朝食バイキングも、一人旅であれば私は余り必要としません。
　なので、とにかく風呂が綺麗なことが条件になります。ある程度のきれいさを求めると、部屋は勝手にそれなりのグレードになりますのでね。

　朝食バイキングに関しては、普段朝食を食べないと言う事もありますが、その土地の店の料理を食べたいと思うと胃の容量的に朝は抜いたほうが良いという結論に達するので。

　そんなこんなで朝早くにチェックアウトして、観光地をのんびりまったりめぐっていくわけです。
　誰かと行く旅行になるとこれまた変わってくるんですが、それはまた別の機会に。