銀杏って黄色いのになんで「銀」なんだろうね


真っ黄色のイチョウと青空のコントラスト、とても好き。ひょっとしたら満開の桜や燃えるように赤いもみじ、一面の銀世界より、なによりも好きな風景かもしれない。


すこし肌寒い季節と相まって、イチョウと青空はよりくっきりと目に移っている気がする。


そんな、「お気に入りのコントラスト」を見つけたとき、ふと誰かに、目の前の鮮やかさを共有したくなる。


「みて!きれいでしょ!」というのはなんだか子供っぽい気がして、

「漢字で書くと銀杏なのに、黄色いよね。」とか、

「銀杏(いちょう)って黄色いのになんで『銀』なんだろうね」とか、

ひねったメッセージを考えてみる。


いろいろ考えた挙げ句、送れず仕舞いになるのはいつものことで、別にいまさら悲しんだりはしない。


しないけど、ただ、「また自分に素直になれなかったなあ」とは、おもう。

すこしの後悔を感じながら、冷たくなってきたかぜを、日差しで暖まっていた頬で受けとめる。





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