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"考えない"を"考える"

人間は、自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。
しかしそれは考える葦である。
                 (パスカル)

こんばんは。wisteriaです。

昨年度までは、修士学生だったので、研究だけでなく、研究室内業務もこなしていた。

しかし、今年度からは、博士学生 (通称: ドクター) という立場になったので、あらゆる研究室内業務を後輩に任せるように努めている。

と言いつつ、私は、人に任せるということが苦手だ。なぜなら、自分でやった方が早いことが多いからだ。そのため、私は、人に任せるとなると、色々と気がかりなことが多いので、適宜、確認を挟む。

なので、後輩からしてみると、私はウルサイ先輩だと思われていることだろう。

だけど、何も任せなければ、後輩の自主性・積極性、思考力・想像力が育たない。いつまでも先輩や先生の指示待ち人間になってしまう。


だから、私は、究極論だが、後輩に任せた後は、(敢えて)考えないようにした。

後輩から相談されたら、一緒により良い案を模索すればいい、となるべく私が考えることがない様に、考えた。

彼ら/彼女らが、思う通りにしてみたら?、と冷たくも温かいアシストをした。時々、間抜けな先輩を演じることもあった。


今年度の新入生に対する練習実験、ほぼ後輩に任せた。

彼ら/彼女らなりに、色々と考えて、実験計画を立てていた。そして、実際に、実行してみると、思わぬハプニングが生じたり、思わぬ結果が得られる。

私は、少し黙って楽しみながら、その様子を眺める。


彼ら/彼女らの熱心で必死な指導や想いが、新入生に伝わることを祈りながら、後輩の今後がさらに楽しみになった。

"考えない"を"考える"。たまには、考えた上で、考えない決断も大切だ。

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