私の2022年

今年の紅白も面白かった。
流行りに疎い私は,年末になって初めて今年の流行りそう曲を知ります。

K-POPの可愛いお嬢さん方に釘づけの長女は、「キラキラのお姉さん達大好き💕」とうっとりしていました。
私と言えば、加山雄三さんの伸びやかで厚みのある歌声にうっとりでした。
加山さんのお姿を画面越しに拝見する度に、目元が祖父によく似ていると思うのですが、そう思っているのは世界中で私だけの様です。

そんな祖父も亡くなって今年で7年が経ちました。
知らせを受けても直ぐに帰れなかった私が郷里へ戻った頃には、既に納骨も済んでいて最後のお別れも出来ませんでした。なので、私の気持ちのどこかでは、祖父は、ずっと入所先の施設で生きている様な感じがしていました。
でも、今年その気持ちに一区切りがつけられる出来事がありました。

祖母の他界です。
祖父の時の事もあり、祖母の最期には必ず立ち会いたかったので、連絡があった翌日には郷里へ戻りました。
コロナ禍では有りますが一度面会する事も出来ましたし、納骨まで立ち会う事も出来たので、心残りはありませんでした。
認知症になった祖母の事を心配でたまらなかった祖父は彼岸の向こうで安心していると思います。

祖父は、祖母の事が大好きでした。
お葬式で見せてもらったアルバムの72歳のお祝いの時の写真は格別で、ちょっと距離を取りながらも満面の笑みでカメラを見ている2人の写真は、今にも笑い声が聞こえて来そうでした。
10代の多感な時期に海の向こうから戦争がやって来て、大切な家族や友達、夢や故郷を失い、そして自分の命も失いかけ、それでも生き残り、若くして結婚した2人には胸に仕舞った沢山の想いがあったかと思います。

幼い頃は取っ付きにくかったのですが、20歳を過ぎてから2人と話をする機会が増え、ひとりの大人としていろいろ聴かせてもらいました。今頃になってもっと聴いておけば良かったと思う事もありますが、孫の中で大人なって話をしていたのは私くらいなので、爺婆孝行出来たと自己満足したいと思います。

さて、今年で表舞台から引退する加山さんのお歳を知ってびっくりしました。
祖父よりも10歳も若かった!
そりゃ似てないって言われますね。


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