殺してきた自分に呼吸をさせ始めた

最近いろいろ考えて、調べて、考えて、調べて、ぐるぐるとしていた。
ふと力がほんのすこし抜けたのは先月。ずっと興味があったのに先伸ばしにしていたことにほんのわずかに手を伸ばしてみた。
ああやっぱりやってみたいな、と思ったら、自分がずっと蓋をしていた感情にようやく本当の意味で触れられた気がして、すこしだけ呼吸が楽になった。

調べているうちに気づいたけれど、私はどうやらHSPという気質らしい。人より敏感な気質で、障害や性格ともまた違うらしく、変えようと思って変えられるわけでもないけど、病気でもない。(最近知ったばかりだから間違いはあるかもしれない)
本やネットで調べていくうちに、当てはまりすぎて、なんだかわからないけどひどく泣いてしまった。人の顔色を読みすぎて言いたいことも思ってることも反射でのみ込むことや人ごみでいろんな感情を受け取って疲れてしまうことや怒鳴り声や他者の痛み悲しみ苦しみに共感しすぎて苦しくなってしまうこと。ひどく不安が強くて心配性で恐怖心も強いこと。周りの目が気になりすぎること。
他にも当てはまることはたくさんあって、子供のHSPのことをHSCというらしいのだけれど、それなんてほとんど自分の子供時代まんまだった。
大人の何気ない一言を深い傷のように受け止めたり、大人の顔色をうかがったり、感情を表に出せなかったり。吐き出せない不安や外で受けとめた傷を溜め込んでネガティブをぐるぐると身に蓄積していたり。
そういうところはなにも変わってなかった。
今の私と、子供の頃の私は紛れもなく地続きだ。
そう思ったら、本当の私を内側に隠して押し込めて生きていくのが、もう嫌だと思った。
これ以上、言いたいことを言えずに、自分がなにを思っているのか、なにが怖いのか、なにがうれしいのか、なにがすきなのか、そんな当たり前のことがどんどん歪んでわけのわからない内側に埋もれていく。
輪郭のなくなった感情はもう自分でもどうしようもない。今までずっとこのどうしようもない感情に支配されてきた。
感情に支配されて、振り回されてきた。
たぶん、これは、誰にも見えないようにこの感情を隠してきたからだ。
ふと気づいたのは本当になんでもない瞬間。今までも頭で考えてはいたことが、ずっと興味があったのに先伸ばしにしていたことに手を伸ばしてみようと決めたあと、急に腑に落ちた。
腑に落ちた、という言葉を身体で理解したような感覚だった。
まだぐらぐらとこの感覚はいったりきたり、逃げたり戻ったりだけど、少しずつ自分の身に留めようとしている。
そのために、できるだけ意識することを決めた。

人の顔色を伺わない

情報を得すぎない

思ったことを飲み込まない

思ったことを否定しない

思考や行動を客観的に見る

することよりしないことを決める

思ってもないことを言わない

感情、感じたことの理由、原因を考える

不安を言語化する

自分で決めて、自分で動いて、自分で責任をとる感覚を意識する(スケジュールに動かされない)

普通の人からしたら、そんな当たり前のこと、って言われてしまうかもしれないけれど、私にとってはずっと無視して押し込めてきた自分の気持ちに呼吸させてやるような、結構切実なことだ。
じつはまだこれは10日くらいしか意識して実行できてないけど、少なくとも10日前よりは生きてる感じがする。自分の感情と身体と思考がやっと同じところで動き出した感じだ。
もう少し、続けてみようと思っている。


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