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大切な人を自死で亡くした経験についての対話をnoteに書きます。



あなたはこれまでの人生で、誰かの自死の知らせを受けてショックを受けたり、悲しい気持ちになったりしたことはありますか?

1年間で2万人以上の人が自死でなくなるこの国で、ほとんどの人がそのような経験をしたことがあるかもしれません。


では、家族やパートナー、親友など、とても身近で大切な存在を自死によって失った人の、その後の人生に思いを馳せたことはありますか?


これを読んでくれているあなたは、身近な人を自死で亡くして傷ついている人に、どう声をかけていいかわからなかった、という経験があるかもしれません。

あるいは、あなた自身が今まさに、身近な人を自死で失って、傷を抱えながら、もがきながら一生懸命生きている当事者かもしれません。


”wish you were here”について


wish you were hereは、2021年に大阪で、当時20代の女の子がはじめた活動です。身近な人を自死で亡くした人たちが出会い、お互いの体験を分かち合ったり、ときには自死に関係のない、趣味の話やくだらない話をしたりしながら、支え合って一緒に生きのびることを目的としています。


彼女は、小学4年生のときに、お母さんを自死で亡くしました。
その苦しみを長い間、誰にも言えずに抱えてきて、そのことで周囲との分かり合えなさや、孤独感、生きづらさを感じて生きてきました。


「自分と似た経験をした人たちと繋がりたい。大事な人を自死で亡くした経験を分かち合って、だけど、その話ばかりじゃなくて、飲み友達のように、趣味の話や、他にもいろんな話をしながら、一緒に生きていきたい。」
彼女がその思いを行動に移す決意をしたところから、この活動は始まりました。

いまでは日本全国、あるいは国外、様々な地域の人たちとLINEなどでゆるく繋がり、たまにオンラインで話をしたり、時には直接会ってご飯に行ったり、散歩しながら喋ったりするような活動をしています。


活動の詳細はこちらをご覧ください↓



wish you were hereの対話


よだかさん(活動名)は、活動用のLINEアカウントをSNSで公開して、自死で身近な人を亡くした人たちと繋がって相談に乗ったり、話をしたりするようになりました。

その活動を、このnoteの筆者のもりもとは応援していました。もりもとも、母を自死で亡くした自死遺族で、2人は大学の同級生でした。


活動を始めてから数か月で、数名の人が連絡をくれて話をするようになりました。それは僕たちにとってとても嬉しいことでした。だけど、年間2万人以上が自殺をするこの国で、まだまだ自死で大切な人を亡くして苦しんでいる人はたくさんいるに違いない。

もしかしたら、この活動を知ってくれて気になっているけど、どんな人かよくわからない相手に連絡することに抵抗があって、迷っている人がいるかもしれない。

僕たちが自死について喋っている様子を音声収録して配信すれば、雰囲気を知って、より身近に感じてもらえるんじゃないだろうか。僕たちに連絡することはなくても、聞くことで楽になってもらえたり、何かのきっかけにしてくれれば、それだけでも嬉しい。

そんな思いから、2021年11月に、音声配信アプリstand.fmで「wish you were hereの対話」の配信をはじめました。始めてから、月に1度ほどのまったりペースで配信を続け、2023年6月までの約1年半で、合計16回の配信をしてきました。

ありがたいことに、これまでに8人の方にゲストとして登場していただき、お二人からレターをいただきました。ゲストには、自死で大切な人を亡くした経験のある方も、そうでない方もいます。



一つ一つの対話のなかには、僕たち自身にとっても、本当にいろんな気づきがありました。

身内のことを外の人に言えない理由が他の人にも共通していたこと、
書いて外に出すことで自分の感情に気づいた経験、
自死で身近な人を亡くした経験のない人が、ご遺族にどう声をかけていいかわからずにいること、
僧侶の方が自死をどう捉えているか、
ゲストの方自身が、本当に辛くて死にたくなったときに助けられた意外な言葉など、、、

どの放送も、何かの解決策を伝えたり、価値のある情報を提供したり、聞けばすぐに気持ちが楽になったりするようなものではないかもしれません。むしろ、自死で大切な人を亡くした経験のある人が聞くと、フタをしていた気持ちを思い出して辛くなってしまうこともありそうです。

だけど、自死で身近な人を亡くして辛い思いを長い間抱えている人、苦しんでいる人は、実はたくさんいるということ、そして、それぞれにしんどさを抱えながらも、日々いろんなことを考えて、揺れたり立ち止まったりしながら、支え合ってどうにかこうにか生きている人たちがいるということを感じてもらえると思います。


今回、「wish you were hereの対話」を、音声で聞くことができない人、一度聞いた内容を読んで振り返りたい人向けに、各回の配信をnoteにまとめることにしました。



身近な人を自死で亡くした経験や、自分自身も死にたい気持ちになってしまったときのこと、そして、「生きる」ことについて、一緒に考えませんか?

良かったら、気が向いたときに読みに来てくださいね。


※音声配信はstand.fmまたはpodcastでもお聞きいただけます。感想やコメントは、stand.fmのレターやこのnoteコメント欄にもお寄せください。



※ゲストに掲載の許可をとったうえでnote記事の作成をする都合上、実際の配信順とは異なる順番でnoteの投稿をしています。また、ゲストの希望や筆者側の都合により記事化できない回があることもご了承ください。

※note記事は、対話の文字起こしではありません。もし聴覚障害の方等で文字起こしが必要な方がいたら、話者に確認のうえ個別でお渡しすることを検討しますので、noteのコメントやstand.fmのレター等でご連絡ください。

※wish you were hereの活動は、あくまで趣味の活動ですので、stand.fmの更新が滞ったり、連絡をいただいても返事が遅くなったりすることもあります。活動がいつまで続くかもわかりません。あらかじめご了承ください。

※もぐらのイラストは、おとなつさんが描いてくれました。これからこのnoteにたくさん登場するかわいいイラストもお楽しみくださいね(^^)


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