見出し画像

【第11回】情報リテラシー論【レポート】

こんにちは、ひだまりです。
ずいぶんとレポートを書くのにも慣れてきましたが、このレポートがあるおかげで授業の復習とプラスアルファの勉強までできてとても楽しいです。ちょっと大変ではありますが、こういう復習法もありですね。


前回の振り返り

前回は最近(?)流行っているTikTokやYoutube Shortsなどの縦動画に時間が溶けていって怖いという話をしたり、逆再生を利用した動画についてご紹介したりしています。ただ個人の感想を述べた感じですが、よければこちらもご覧ください。

また、情報リテラシー論の授業を担当してくださっている横田秀珠先生のブログはこちらからご覧いただけます。こちらもよければ是非。

授業の振り返り

今回の授業テーマは「苦戦する紙媒体と電子書籍」でした。
ちょうど先日コピーライトの授業があり、新聞読者を増やすためのコピーを考えるという課題が出ていたところだったのでタイムリーな話題でした。
ここも今回の話題と関係してきますが、自分は結構検索をすぐしてしまうタイプなので、コピーライトを考える上でも新聞を利用している人や新聞を読むメリットについて色々と検索をかけてみたのですが、ネット上の記事ということもあってかほとんどが新聞に対する批判をしていて、メリットを検索してみても基本的にはネットユーザーを動かせるほどのものもなかなか見つかりませんでした。
最も新聞のメリットとして挙げられやすい信頼度についても、右翼左翼などの思想の偏りや情報の切り抜きは免れないため、もはやただの相対的な信頼度となりつつあり、ほとんどの場合は読み比べが推奨されていました。
ただ、それでもバックに何人もいる記事と一人でざっと書いた記事では安心感が違いますし、情報の一覧性(一目でわかる)や回遊性(色々みて回れる)という特徴は他のメディアには変え難いものであり、今のところそこを推していくのが良さそうだと感じました。

ちなみに今回の冒頭で見せられた動画の中で、林修さんが「ネット検索ばかりしているとバカになる」という旨の主張をされていました。ただしこれは「ネット検索がダメ」という意味ではなく、”コピペ脳”に対する批判でした。最初の一言を見た時は心当たりがありすぎてちょっと悪寒がしましたが、コピペ脳となると話は少々変わってきます。
3年前くらいの番組だったので今もさほど大きな変化はないんじゃないかと思うんですが、普段の読書時間を2時間以上取る人と取らない人に対して論文を書かせたところ、後者の提出したものはほとんどコピペで構成されていたり、実は東大のレポートも75%がコピペで提出されていたりなど、衝撃の事実が多々ありました。今やchatGPTも出てきてそれに拍車がかかっていると思うので、さらに心配ですね…。
すぐに検索する癖も人から思考力を奪うなんて言いますし、情報媒体との付き合い方は考えていかないといけないようです。

本題

インターネットと思考力の低下

 さて、今回はそれに関連し、検索とメディアと思考力について調べてみることにしました。正直この内容を全て検索しているということ自体も考えものですが、ここに関しては一旦棚にあげておきます。すみません。
 先ほどすぐに検索する癖は人から思考力を奪うと書きましたが、この結論自体はさまざま記事の中で書かれていました。ここでは代表として集英社さんの記事を引用しておきます。

こちらの記事では、スマホの見過ぎで考える力が弱くなる理由を説明しつつ、主にはスマホとの距離をとる方向で意見が述べられています。
「仕事や勉強中のスマホ断ち」「対面コミュニケーションを増やす」「固定概念の強化に気を付ける」など、インターネットに依存して生きる現代の私たちには結構耳の痛くなる提案がたくさん並んでいました笑
とはいえ一理あるといか言いようがありません。実際私は最近記憶力の衰えをひしひしと感じています。メモして覚えているならまだいいのですが、もともとの管理能力の甘さも相まってメモしたこと自体忘れるのがお決まりです。毎日必ず見るLINEの中にメモ機能を委託し、その上リマインドをかけなければ忘れてしまうような状態です。言葉や漢字もド忘れがだいぶ増えてきました。正直これがスマホのせいなのか自分由来のものなのかわかりませんが、悪化しているのは確かだと思います。
それに加え、長時間の利用による姿勢や視力の悪化ももはや免れませんし、スマホとの距離を見直すことには重要な意味があると思います。

”遅いインターネット”?

「遅いインターネット」の著者である宇野常寛さん(以下宇野さん)は、先ほど触れた記事と同じように、「インターネットによって思考力が低下する」ということを肯定した上でお話しされていました。

ただ、こちらは上述でご紹介した記事とは少し考え方のプロセスとその後の提案が異なります。
集英社さんの記事では「スマホには、ありとあらゆる分野に関する膨大な情報が溢れています。そんなおびただしい情報に次から次へと半ば無自覚に触れていると、脳内における情報処理作業は、とても粗いものになります。」といった風に、脳の機能に焦点を当てて説明され、スマホとの距離について見直しが提案されていました。
しかし宇野さんは、インターネットにはその「速さ」に行き詰まりを感じており、その「速さ」によって思考力が奪われてると述べています。SNS上などで起こる情報のタイムラインの潮目を読むようになってしまったことから招かれる思考力低下について詳しく説明されています。
宇野さんはそれに対し、「遅いインターネット」を提案していました。

遅いインターネット計画」と呼んでいるそれは、あたらしいウェブマガジンの立ち上げと、読者に十分な発信能力を共有するワークショップが連動する運動だ。

この国を包み込むインターネットの(特にTwitterの)「空気」を無視して、その速すぎる回転に巻き込まれないように自分たちのペースでじっくり「考えるための」情報に接することができる場を作ること。

Google検索の引っかかりやすいところに、5年、10年と読み続けられる良質な読み物を置くこと。

そうすることで少しでもほんとうのインターネットの姿を取り戻すこと。

そしてこの運動を担うコミュニティを育成すること。そのコミュニティで、自分で考え、そして「書く」技術を共有すること。

それが僕の考える「遅いインターネット」だ。

新R25『インターネットは人々から思考力を奪っている。僕が今、「遅いインターネット」を提唱するワケ』

実際に「遅いインターネット」というWEBマガジンを発行されており、試しに記事を一つ読んでみましたが、かなり読み応えのある内容でした。ものによっては1万字も超えているそうです。
私は結構読むのも書くもの好きな方なのですが、新聞や本となると結構尻込みしてしまうので、質が保証されていてかつネットで手軽に読めるというのはとてもありがたいです。
もし私と同じように、インターネットの記事では物足りないけど本や新聞を買うほどではないな〜という方がいましたら、ぜひこちらをチェックしてみてください!

最後に与太話

 本題と全然関係ないんですが、授業でスウェーデンの書籍自販機という構想が紹介されていたのですが、正直めちゃめちゃ欲しいです。
紙質とか表紙の加工とか色々問題はあると思うんですけど、その場ですぐ本が手に入ったらそれはそれでめちゃめちゃ嬉しいです。でも無駄に積読する本が増える予感がします笑
ただ個人的にはまず休日も使える図書館が近くに欲しいです…泣
というわけで、今回も最後までご覧いただきありがとうございました!

#長岡造形大学 #情報リテラシー論

いいなと思ったら応援しよう!