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夢見てた 夢見てた ひとりきり

ねえ ずっと忘れないで
ここでうたった歌
残念だよね 好きだったのに

KAN「星空がcrying」より

 札幌へ行った。
 KANさんにまつわる思い出の地を巡ってきた。

私にとって最後のライブを観たZepp Sapporo
長年にわたりラジオ番組のパーソナリティを務めていらっしゃった、STV局の本社

 あと確か今年3月18日のラジオ番組「KANのロックボンソワ」(がん公表当日の後にオンエアされたもの)でお話されていた、「札幌駅の地下街の西側にあるうどん屋さん」と思しきお店にもお伺いした。
 そのお店が、本当にKANさんのおっしゃってたお店なのかは分からないが(店内にサインもなかったし。というわけで写真は割愛)。

 最後にたどり着いたのは、札幌駅に直結する「JRタワー」という建物の、38階にある展望室だった。

 ここは今から15年前、2008年の大みそか、カウントダウンライブとしてKANさんの弾き語りライブが開かれた場所(以下のページの一番下、12月31日のところに載っている)。

 午後7時ごろに到着。
 景色を楽しむより先に、ピアノを探した。

普段は展示されているのみらしい

 もう15年も経っているから、当時と同じピアノかどうか分からない。
 でも、同じ大晦日ではないにせよ、年末が迫った日の夜に来れて良かった。

 そのライブでは年明け直後、参加者全員にシャンパンが振る舞われた(KANさんも飲んだと思うけど、その光景を覚えていない)。
 今回は、館内のカフェで期間限定提供されている、札幌市内のワイナリーで作られたスパークリングワインを注文した。
 すると、ワインバッグも頂けたのだが、それがこちら。

WINE na HITOTOKI
(和飲な人時間)

 「和飲な人時間」と書いて「ワインなひととき」と書いてある!!
 ただでさえオシャレに思ったが、私からすればワイン好きなKANさんを思い出させる文字の並びが更に良い。
(KANさんの本名は「木村和」といって、「和」は「かん」と読む)

 このワインを飲みながら、ピアノを眺めて過ごした。

この写真だとピアノが遠くにかすんでしまっている

 飲み終えた後も、閉館時刻の10時近くまで過ごした。
 ピアノと景色の両方を眺められるソファに座り、スマホからヘッドフォンでKANさんの弾き語りの曲を聴いていた。
 時おり涙が出たけど、他のお客さんに見られないようにサッとハンカチで拭いて、を何回か繰り返した。

 ちなみに、2008年のカウントダウンライブで演奏されたのは、当時に私が書いていたブログを調べたら以下の曲だった。

1 50年後も
2 世界でいちばん好きな人
3 愛は勝つ
EN. 雪風

当時の私のブログより

 もちろん「愛は勝つ」でめっちゃ盛り上がったのも覚えてるんだけど、アンコールで演奏された「雪風」が強く印象に残っていて。
 確かあの日、本当にお天気が荒れていて、KANさんも急遽、飛行機を変更してまで来てくださったような。
 だからかも。

恋をした 恋をした
やっぱぼくだけが
夢見てた 夢見てた
ひとりきり

はじまりの駅まで 歩いてもどろう

ぽっかりとあいた穴うめに
明日から何かはじめようか

ぼくのかわりに星空が crying

ありがとね crying

KAN「星空がcrying」より


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