きれいな星 きれいな空 きれいな月 すべては夢
今週のはじめ、KANさんと親交が深かったアーティストの根本要さんのラジオ番組や、KANさんとはデビュー前からのお付き合いだったというライターの森田恭子さんのnote記事を拝読した。
そこでは、ファンに対して決してKANさんが明かさなかった、ご自身の病状にまつわることがお話されていた。
その具体的な内容について、わざわざこっちで書くのも悲しいから書かないが、私も少なからずショックを受けたひとりである。
KANさんが病気を公表された際にのんきな受け止め方をした自分に対して、どうしようもない怒りを覚えた(そのことについては以下の記事に書いた)。
ただ、XなどでKANさんのファンの方々のご意見を伺っていると、受け止め方は様々で、そのうち私も、まぁ雑にまとめた言い方をしてしまうと「KANさんらしいやり方だったんじゃないかな」と思うようになった。
KANさんは最後までエンターテイナーとしての自分の姿だけを、ファンの前に見せていたかったんじゃないかな、と。
至極あたりまえのことを言うが、私はKANさんの病状がどんどん深刻になっていくお姿を目の当たりにしていない。ご遺体とも対面していない。
だから、亡くなったことを知ってしばらくの間は、気持ちのやり場に困り果てていた。
「アップフロント(KANさんが所属されている芸能事務所)に献花台が用意されないかな」とか、「ファンも参加できる『お別れの会』をやってくれないかな」とか考えていた。
でも、それはご本人が望まないことかもしれない。
ファンの方々に覚えていてほしいのは、「エンターテイナーとしての自分」だけであってほしいのかもしれない。
歌声、奏でるピアノの音色、ライブでのパフォーマンス、ラジオでのおしゃべり、どうしょうもないダジャレなど。
だったら私も、ファンのひとりとして、それらをこれからも大事にしていればいいんじゃないかな、って。
淋しいことではあるけれど。
(現時点でこの曲がyoutube musicでサブスク解禁されていないため、タワレコのサイトから、収録されたアルバムへのリンクを貼ってます)