マネージャーの仕事って何だろう
エンジニア部門のマネージャーとして仕事を始めて早1年。
所属している組織では、マネジメントとは何かといった教育制度もなく、指導してくれる先輩マネージャーも、ほぼ皆無で自分で何とかするしかない状況。
暗中模索な状態で"HIGH OUTPUT MANAGEMENT"の書籍に出会い、新年最初の1冊として読了しました。
私のような新米マネージャーにはどの章も参考になりました。
最後の章にある”これからの行動指針チェック・リスト”に自信をもって回答できるようになるまで何度も読み返そうと思い、書籍版だけでなくKindle版も購入。
尚、今回の記事では、序文だけを対象にしてます。
HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント アンドリュー・S・グローブ
マネージャーのアウトプットとは何か
最初の序文で本書で最も重要な結論が提示されています。
マネージャーのアウトプット=自分の組織のアウトプット+自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット
自分の組織のリソースが不足している場合、自分が手足を動かして(設計して開発する)プロジェクトを進めてしまう時がありました。
自分でやると急場はしのげるのですが、組織としての課題、チームの生産性向上など全体のことを考える余裕がなくなってしまいます。
昨年の秋頃から意識的に”設計して開発”することを減らしましたが、チームメンバーからは何もやってない人に思われている節もあり、少し寂しい状況です。
人(部下)が仕事をしていないときの理由は何か?
人が仕事をしていないとき、その理由は2つしかない。
単にそれがでできないのか、やろうとしていないかのいずれかである。
つまり、能力がないか、意欲がないかのいずれかである。
マネージャーのやるべきことは部下の教育とモチベーションの向上だ。
他にマネージャーがなすべきことはない。
部下が指示したことをやってくれない場合、”あいつは、能力が低い/使えない/やる気がない"と非難して溜飲を下すことは簡単ですが、これだと”マネージャーのアウトプット”は増えない。
個人的には、他人のモチベーションは向上させることはできないと思っているので、如何にモチベーションを下げる環境・課題を減らす施策を打てるかが重要だと思ってます。
”もっとやる気出せ”って指示するだけでやる気がでかたら自分も含めて苦労しないですね。
今日の欠陥は過去の計画の誤りに過ぎない
現在の状態に欠陥を見出すとそれを埋めるため、今後どう決定するのかが最善かを必死に考えようとする人間が多すぎる。しかし今日の欠陥は過去の計画の誤りの結果に過ぎないのだ。
ソフトウェア開発にも通ずるものがありますね。
要件がそもそも間違ってる、アーキテクチャ(土台)が貧弱だと、後工程でどれだけテストしても品質(価値)は上がらないですし。
”過去の計画の誤りに過ぎない”ってのを理解できないから、プロジェクト終盤でテスト要員を増員して品質を上げろって命令してくる人が古い企業体質のところにはよくいるイメージ。そして増員でプロジェクトを完了させた成功体験(顧客に真の価値は届けれてないけど)を忘れられず、同じことを繰り返す。
最後に
序文だけでもお腹いっぱいです。
何度も読み返して少しずつ記事としても残していきたいと思います。
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