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学習ノート〜解説やるにゃ はや過ぎるよ〜

平成26年度 日本語教育能力検定試験
試験 Ⅰ の問題1。
他と性質の異なるものを、一つ選ぶ(ん、それは身内でも変わり者で通っている僕のことかい?)

⑴ 【調音点】
1[ς]無声硬口蓋摩擦音 「ひ」の母音
2[t]無声歯茎破裂音 「た・て・と」
3[dz]有声歯茎破擦音 語頭の「じ・ぢ」
4[ɾ](見慣れない形ですが、「釣針のR」という記号) 有声歯茎はじき音 ら行
5[n]有声歯茎鼻音 「な・ぬ・ね・の」

1だけ、調音点が硬口蓋で、他は歯茎。正答は1
정답은 1번입니다. って、懐かしい響き♪
試験本番で ここまで 細かい芸当は こなせません。他の人は、知らんけど(笑)
わたしは、音声記号について知識ゼロから学習を始めたので(令和4年の10月)、馴染ませるために、聴解問題をゆっくり解いてから、「有声or無声」・「調音点」・「調音法」の順に丁寧に書き込み、正誤を確認するという、ねちこい性格を利用した練習をしていました。ポイントが3つあることを頭と身体に馴染ませる練習をしていたら、「これをいちいち書いていたら 試験では使えない」ことに気づきました。その後、有声なら「ゆ」・歯茎硬口蓋なら「しこ」・摩擦音なら「まさ」破擦音なら「はさ」と、頭をひらがなで記入し 対応するように なりました。これは自分にとっては画期的な気づきであり、しばらく陶酔に近い状態で聴解問題に取り組みました。

でも、試験本番での時間配分を考えますと、問題が3つのポイントのうちのどれを問うているのかを見て、そこだけに絞って取り組んだ方が効率的かと思います。わたしは馬鹿正直に3つとも明らかにします(苦笑)

あとは、今回出題されていなかったけど、「日本語にない」音声記号についても、他の年度で出題されているので、余裕のある場合は取り組んだ方が良いと思います。令和5年度の問題には、
[ð]エズ 有声歯摩擦音 英語のth の有声音
が 出題されました。馴染みないですね。イメージにつながるか、対になる?音を紹介すると
[θ]シータ 無声歯摩擦音 英語のth の無声音
が、あります。
ですから(苦笑)日本語の音声だけ取り組んでいると、本番で「未知との遭遇」状態になります♪

⑵ 【漢字の読み方】
1 てぶくろ=手(訓読み)+袋(訓読み)
2 こんだて=献(音読み)+立(訓読み)
3 えんぐみ=縁(音読み)+組(訓読み)
4 さいばし=菜(音読み)+箸(訓読み)
5 ちゃばしら=茶(音読み)+柱(訓読み)

1だけ訓読みコンビで、他の選択肢は音読みと訓読みのコンビですから、正答は1です。

わたし的には、ボーナス感覚のラッキーな出題でした。その日の気分や体調にも左右されるのかもしれませんが、解きながら、「もしかしたら連濁について問うているのか?」という考えにとらわれたら、この問題ですと選択肢は全て連濁になっているので、「あれ?」と考えが一瞬フリーズします。
睡眠不足や疲れている時は、頭が柔軟に対応できない事が多くなるので、普段からの体調管理はとても大切だと思います。

⑶ 【並列表現における品詞】
これは初回記録では、わたしは 4と解答しています。「驚き」と「喜び」、動詞の名詞化コンビで決まり!と判断したようですが、1の「踊り」を完全に見落としていました。判断の誤りと、即答できない力不足による誤答であります。

1 歌であれ踊りであれ・・・歌(名詞)と踊り(動詞の名詞化)
2 検査なり尋問なり・・・検査(名詞)と尋問(名詞)
3 観光にしろ買い物にしろ・・・観光(名詞)と買い物(名詞)
4 驚きやら喜びやら・・・驚き(動詞の名詞化)と喜び(動詞の名詞化)
5 面談とか会議とか・・・面談(名詞)と会議(名詞)

1だけ異なる品詞の組み合わせに なっているので、正答は1です。


☕《エッセイ 〜検定試験の思い出〜》
まだ受験するかどうか決めていない時点で、過去問題集をやってみた。2年前の秋のことだ。所謂赤本と呼ばれるテキストを買ったが、何が書いてあるのかさっぱりわやで、実際に問題を「ごちゃごちゃ言わんと、解いてミーナ🎶」という、ラテン乗りで学習を始めた。

いきなり実戦形式で 試験 Ⅰ から始めたら、時間内に解答できたのは、100問のうち30問いや、それ以下だったかも知れない。時間はかかるけど、試験 Ⅰ の問題1は答え合わせをしている時、楽しんでいる自分に気づいたのです。
他の問題では、第2言語学習を扱っていたり、日本語の歴史みたいな分野もあり、「これは学習を楽しめる!」と感じました。数年前に取得した 通訳案内士の地理・歴史・一般常識の問題に取り組んでいた時に近い興奮を覚えたので、翌年の受験を決めました。

最初に取り組んだ過去問題集は、令和3年度でした。ちょうど 令和4年度の試験の時期だったと記憶しています。

日本語教師の国家試験は、来年受験をする予定です。そろそろ試験準備をしようかと、久し振りに検定試験の過去問に取り組んでいます。でも受験対策としては、「こせんだ先生」がYouTubeの動画で、国家試験の対策には令和4、5年度の2年分をやることを勧めておられました。
わたしは、受験対策という下心と自身のスキルアップを目指す下心、また過去問の取り組みから授業のヒントが得られるかも?という、下心たっぷりのやり方を採り入れます。

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