要約『だれも教えてくれなかったエネルギー問題と気候変動の本当の話』河出書房新書

所感所感や補足は廃し、記載の文章だけで要約
それでも取捨選択という私の主観は入ってしまいますが。。。
特に後半の原子力の部分は削ってます


著者 Jean-Marc Jancovici, Christophe Blain
訳者 芹沢恵、高里ひろ
14歳の世渡り術プラス
だれも教えてくれなかったエネルギー問題と気候変動の本当の話

河出書房新書


エネルギーとは

エネルギーとは閉じられた系における状態の変化を数値化したもの

p20, 40

エネルギー保存の法則

閉じられた系のなかでは、エネルギーは新たに生まれることも、消えることもない。ある形から別の形へ変わるだけだ。これがエネルギー保存の法則。
人間が自分のからだで生み出す以上のエネルギーが欲しければ、周りの環境から取り出すしかない

外から取り込んだエネルギーを利用するには、変換機(コンバーター)が必要
きみだって変換機だ。食べ物からもらったエネルギーで、君はそこそこ動くことができる。食べ物は熱エネルギーに代わって、きみの体を温めてくれる

p21, 22, 23

kWh

10kgのバックパックを背負って2000mの山に登ってみろ、
きみの足のパワーは平均で100Wだ
きみの足がどれだけ仕事をしたと思う? 0.5kWhだ

人間は1人当たり年間で平均22,000kWhのエネルギーを消費している
地球上の人間1人につき約200人の奴隷がいて、休みなく働いているのと同じ

p30, 31, 44, 45

エネルギー消費の変遷

過去150年で、世界のエネルギー消費がどう移り変わってきたか
まずは再生可能エネルギー、木材だ

やがて、蒸気機関が発明されたことで少しずつ木材の消費量は減っていく
木炭に替わり石炭が製鉄に使われるようになり、蒸気機関も普及していく

次は石油だ。石油を使い始めてから、1人当たりの年間石炭消費量が減ったことはない石油を使い始めたとはいえ、石油が石炭にとって代わったわけじゃないあくまで追加されただけ。違う用途で使われている。
天然ガスも何かの代替になったわけじゃない。追加されただけだ。
原子力もそう

消費が実際に減ったエネルギー資源は木材だけだ

p40-44

人口とエネルギー

この200年間で世界人口は右肩上がりというより、ほぼ垂直に見える勢いで増加した 2019年には77億人に
この爆発的な人口増加は豊富なエネルギーなしではまず不可能だった

p51

輸送手段とエネルギー

人々はたいてい、輸送手段によってより速く移動できれば目的地に着くまでの時間を節約できるだろうと考える。だが平均すると、人は昔も今も1日当たり同じ時間を輸送に費やしている。単に移動する距離が増えているんだ

飛行機旅行が一般的になったのはごく最近だ
空の旅は1回の移動当たり、また1人当たり最大のエネルギーを消費する
パリ・ニューヨーク間の往復旅行は、大きな浴槽いっぱいの石油を使う。
乗客1人当たり80~105リットルは、毎日車を使う人の年間の消費量とほとんど同じだ!

p74

エネルギーコスト

エネルギーはすべてタダだ
お金がかかるのは、幸運にも石油を掘り当てた人間に石油を売ってもらわなくちゃならないからだ
支払いはエネルギー資源そのものではなく、取り出して活用するまでの作業や施設費、人件費に対して発生する

p34, 35

読み終えて

原題は" Le monde sans fin, miracle énergétique et dérive climatique "
終わりなき世界、エネルギーの奇跡と気候の変動
読めないフランス語を翻訳くださったのには感謝だが、
なぜそれを下世話なタイトルに変えてしまったのだろう。
それに本の大きさ・重さ、手に取ってもらう気あるのだろうか?
もったいない。。。

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