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ラベンダー仕事!

私にとって6月は梅仕事ならぬラベンダー仕事の季節です。

ラベンダー仕事はタイミングが命!
6月上旬の花が咲き始めたばかりの頃、真っ先にするのは、生垣のラベンダーブッシュから花が開いていない蕾状態かつ綺麗なラベンダー色の花穂を選んで刈り取ること。

早過ぎると蕾が小さくて色も浅く、タイミングを逃すと雨が降ったりして、そうこうしているうちにあっという間に花が開ききり、下手すると部分的に萎れて色が褪せてきたりします。
 
選り分けたラベンダーは虫がついていないかよく見て、さっと洗って日に乾かします。水気を取りたいだけなので、6月の天気の良い日なら半日も干せばOK。
翌日、乾いていることを確認したら、花穂の部分だけをカットして、一番綺麗な花穂をハチミツ漬けに。
ラベンダーの香りのハチミツは、レモン果汁を炭酸水で割ったものに甘味付として加えます。ふんわりラベンダーの香るハチミツレモン水は、夏の暑い日に最高!
 
残ったラベンダーの花はお茶パックに詰めて、無農薬のレモンと一緒に煮ます。砂糖は使わず、レモンの皮とたっぷりのレモン果汁、そしてお茶パック入りのラベンダーの花を煮て(ラベンダーは最後に取り出します)、仕上げにハチミツを加えると、ラベンダーの香りのハチミツレモンマーマレードの完成です!

ラベンダーのハチミツ漬けとラベンダーの香りのハチミツレモンマーマレード

会社勤めをしていると、週末の休みを使って何とかここまでの作業ができるかどうか・・・続きのラベンダー仕事は次の休みに持ち越しです。
 
次の作業は、この時点でもまだ花が開ききっていない、色の綺麗なラベンダーをドライフラワー用に刈り取ること。
ラベンダーの花は開ききってしまうと花穂から花がポロポロ落ちやすくなるので、ちょうど良い状態のものを選別する必要があります。
 
ところが、今年は家の事情で少し時間が空いてしまい、あっという間にほぼ全てのラベンダーの花が開ききってしまいました。その中から、何とかドライフラワーにできそうなものを選んだものの、花穂の小さいものしか残っておらず、しかも例年よりずっと少ない収穫となりました。
 
ラベンダーのドライフラワーは、1年目は部屋に下げ、2年目は花の部分だけを集めてサシェに入れて枕元へ。ふんわり漂うラベンダーの香りに癒されます。

今年のドライフラワーは花穂が小さくて、形もいまいち。
少ししかできないので、どこに飾ろうかな・・・
右側はおととしのドライフラワーを詰めたサシェ。
左の後ろに少し映っているのが昨年のドライフラワー。花穂が大きくてまっすぐです。

そして最後の作業は、残った全てのラベンダーの花を刈り取り、蒸留してラベンダーウォーターを作ること。

実は庭を囲むラベンダーの花の刈り取り作業が一番の重労働。
蒸留してしまうため花の盛りは多少過ぎていてもOKとして、いつもは何日かに分けて少しずつ収穫します。
ラベンダーを刈り取っていると、お散歩中の人が「いい香りですね」と珍しそうに声をかけてくれることがあり、私も嬉しくなって「よろしければどうぞ」なんて、おすそ分けしたりするのも楽しみの一つ。

ところが今年は花の盛りを完全に過ぎていたからか、作業の遅れを挽回すべく、「今日こそ一気に刈り取るぞ!」と私が殺気立っていて声をかけづらい雰囲気だったのか・・・残念ながらラベンダーの前で足を止めてくれる人はいませんでした・・・。
 
今年、ラベンダーを収穫しながら気になったことが、もう一つあります。
それは、ミツバチが全くいなかったこと。

毎年、我が家のラベンダーにはたくさんのミツバチが集まってきます。そして、ラベンダーを収穫していると、「ボクたちのごちそうを取らないで!」という感じでブンブン寄ってくるのです。
いつもは、「もう少し採らせてね」とか「はいはい、今日はこの辺で退散しま~す」なんて具合にミツバチとラベンダーを巡る攻防戦があるのですが、今年はミツバチたちを全く見かけなかったのです。
 
農薬の影響でミツバチが減っているという話を聞いたことがあります。
たまたま今年は私が忙しすぎて、ラベンダーの花の蜜が一番おいしい時期にミツバチが来ていたのに気づかなかっただけ・・・そう思いたいです

 
いつもは食用の一番摘みのラベンダー以外でドライフラワーやチンキを作り、残りを蒸留水にするのですが、今年は花穂が綺麗なタイミングを逸してしまったため、ほぼ全てのラベンダーを使って蒸留水を作ることに・・・。

蒸留作業も2日がかりです。

ちょっと枯れたところも出てきてしまいました・・・

ラベンダーは鎮静・殺菌効果があるので、ドライフラワーレベルの花穂をアルコールに漬けてラベンダーチンキを作っておくと何かと重宝するのですが、今年は断念。
その代わり、ラベンダーウォーターはいつもの倍以上採れました!

花の盛りを過ぎてしまったので、薬効はイマイチかもしれませんが、香りが良ければヨシとします。だって、ラベンダー以上に癒し効果のある香りがあるでしょうか・・・。

蒸留中は家中がラベンダーの香りで満たされます。

ラベンダーの蒸留水の滴が落ちる瞬間!


出来上がったラベンダーウォーターは、やはり自家製のローズウォーターやローズマリーウォーターとブレンドして化粧水として使っています。
 
6月のラベンダー仕事が一段落すると、翌月はブルーベリー、そしてブラックベリーの収穫&ジャム作りが待っています。
 
 
 
     

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