奨学金返済免除の基準

1. 奨学金返済免除って?

学生時代に貸してもらうことができる奨学金のうち、大学院修士課程で借りることが出来る奨学金については、ある条件を達成すると返済免除になるという制度があります。
詳しくは、noteにまとめられている「奨学金免除への道」や、「大学院の奨学金の返済免除枠を得る方法&評価基準を徹底解説!」というブログを参考にすると理解できます。
ただ、実際にどのくらいの成績だと奨学金全額or半額免除になるのかは、そもそも公開している人が少ないので、何とも言えない実情があると思います。
そこで、基準として私の記録をまとめたいと思います。
少しでも修士課程での研究生活を頑張るモチベーションになってくれれば、私としては嬉しいです。

2. 奨学金返済免除申請の投稿者の結果は?

奨学金返済免除申請の結果と、その際で判断基準となったであろう私のスペックをまとめます。

1. 申請結果 : 推薦→半額返済免除
2. 大学院 : 非公開
3. 進学先 : 就職
4. ジャーナル : 第一著者 1本、共著者 2本、計 3本
5. 学会(査読あり) : 第一著者 2本、共著者 3本、計5本
6. 学会(素読なし) : 第一著者 3本、共著者 3本、計6本
7. (専攻分野に関連した)著書、データベース等 : 3件(共同研究関連)
8. 授業科目の成績 : GPA3.6/4.5 (学内順位 上位1割程度)
9. 研究又は教育に関する補助業務 : TA 2件、RA 1件

学内での審査は通ったのですが、最終的には全額免除ではなく半額免除という結果に終わってしまいました。「大学院の奨学金の返済免除枠を得る方法&評価基準を徹底解説!」の方が第一著者の論文なしで全額免除になっていたので、私も全額免除を期待していましたが願いは叶いませんでした。
半額免除となった要因ですが、上記リンク先にも書いてあるようにボランティア活動等をしていなかったことが原因なのかなと思います。
また、「大学院の奨学金返済を免除してもらう方法~理系編~」に書いてあるように、大学院博士課程に進学しなかったことも要因の一つとしてあるのかもしれません。
ただ上記リンクにもあるように、東大や京大なら、半額免除にすらならなかった可能性は大いにあると思います。
(私は旧帝大ではないので、推薦を貰うことの難易度自体は緩かった可能性があります。)

3. 結論 : 論文第一著者 2本以上を執筆、もしくは研究以外も含めた総合点を高くすることで、全額免除は可能?

分かっているのが1例だけなので断言は出来ませんが、研究だけで全額免除を狙うならジャーナル(第一著者)は2本以上必要なのかなと思いました。
もう一つの方法としては、この方と同じようにボランティア等を含めた総合力で考えるのが良いという感じですね。
(個人的に、研究だけ(かつジャーナルも1本だけ)では半額免除が精一杯なのかなと感じていますが、全額免除になった方の存在を教えて頂ければ記事修正します。笑)

4. おまけ : 他に考慮して欲しいと思った項目

この記事を書いた理由の一つには、この「おまけ」部分も書きたかったというのもあります。
個人的に評価して欲しかったなと思った項目は、「自身が在籍する大学院 / 研究室 / 組織 / ...へ与えた貢献」です。
私の修士生活終盤に力を入れていたことの一つとして、私の研究(成果だけでなく、2年間を通じて得た経験を含めた)内容に関する資料を作成したことが挙げられます。研究をしていない(知的なことを産み出していない)と思われてしまうのは分かりますが、私は非常に大事な作業だと考えています。
なぜなら、基本的に大学院生は2年間で卒業し、後輩が自身の研究テーマを引き継ぐという流れになると思います。その引き継ぎが上手くいかなかった場合、後輩は一から研究/勉強を始める(車輪の再発明)ことになります。
正直、ここの部分は後輩にとっても世の中にとっても非常に無駄です。だからこそ、卒業する学生は多くの研究資料を作成し、残していく必要があると考えています。
この考えのもと、私は引継ぎ等に多大な時間を割きましたが、今回の奨学金返済免除申請の際には評価して頂けませんでした。ただ、項目にはないので当たり前です。なので個人的な願いとして、今後は「周囲への貢献」も評価して欲しいと思いました。
(研究室全体の進捗が早くなる→成果が早く出る→世の中的にも良いし、一種のボランティアだと考えています)

色々と書きましたが、半額(約100万円)免除になったのは、素直に嬉しいです。笑

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