子どもの顔でタクシーに乗る君の
横顔を見つめたまま
僕は動けなかった

新しい君を知ることを
こんなにも嫌がる僕は
きっとみっともない人間
大人になれない僕は
君とは違う捻くれた子どもの顔

バタン

ドアが
閉じて

くしゃり

その顔
崩して

流れた涙を僕は
忘れないけれど

きっと君はあの日と同じように
きっと君は素直な子どもの心で
きっとどこかで

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