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波待ちでカップルに挟まれ・・・

久しぶりの海。コンディションはヒザモモでセット間隔も長く、ゆた~っとしたサーフィンが楽しめた。そう、確かに楽しめたんだけど、平日昼過ぎの人も少ないポイントに一組のカップルがやってきた。
彼は私と同世代の昭和ミドル、彼女はずいぶん若い感じで、年下の彼女さんを手厚くケアする献身的な彼が少しずつ私の場所へと近づいてきている。
「この場所狙ってんな~」とビミョーに面倒臭さを感じつつも、そこは大人の対応でにこやかに挨拶を交わす。

「〇〇ちゃん!こっちにおいでよ!ほら、ここまでパドリングで来てごらん♪」と彼女を呼び寄せる彼と、「え~なかなか進まな~い」とキラキラ笑顔でパドってやってきた彼女に挟まれた。

挟まれたよ、、、だけど、私が二人の邪魔をしてる図になってるのか??

居心地の悪さを感じ、次の波に乗ってからポジションを移動しよう、、、という時に限って波が来ない。
そうしてる間にも、私を挟んで楽しそうに会話するカップル。
いや、あえて言わせてもらおう。ちょっとズレてるバカップル。
「他人の俺が間におるやんね。あんたたちゃ電車で他人を挟んで座っても会話するとね?どげんね??」なんて、とても口には出せないチキンな私。

やっと遠くにうねりがやってくるのが見えた。「あれだ!あれがムクムク育ってイイ感じになって俺がササっとテイクオーフ&グッバーイ」と頭の中でシミュレーションを完成させたところで、例の彼が「〇〇ちゃんパドリングして!波が来たよ!僕の声に合わせてテイクオフしてごら~ん。ほら、3・2・1テイクオーフ!」ってオイ!!そんなノリノリカップルの波を奪うことはできず彼女を見送ったところ、1m先で見事にパーリング。
「テイクオフできないよ~。波怖いし~」と半ベソかきながら彼女が戻ってきて、何故か再び私を挟んで波待ち体制。
「わざとやろ・・・君らわざと俺を挟んどるやろ・・・」

これが欧米なら訴訟になるんじゃないかと思いつつ、気持ちを切り替えてセットの過ぎ去ったフラットな水面をパドルで岸へ向かった私。
自分の機嫌は自分でとってあげなきゃね、、、でも、もっと早いパドリング力とライディングスキルを上げて、あの二人をギャフンと言わせたいものだ。

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