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反AI絵師「やすゆき」、CFで裁判費用を募る

 2024/8/25、約10ヶ月前に発生し、既に決着したと思われていた「AI潤羽るしあ事件」について、「やすゆき」氏がクラウドファンディングで裁判費用を募るという新たな動きが発生。

 当時「AI潤羽るしあ」がわずか1日で全面降伏したあと、交渉が水面下に入った事で、その後の流れが不明となっていたが、交渉は不調で、10ヶ月目にして裁判する事に決めたようである。

https://ci-en.net/creator/24768/crowdfunding/761

 前出の記事の通り、全面降伏によって誤魔化されただけで、この件には元々不調になりそうな要素が山ほどあった。やすゆき氏が潤羽るしあの権利者本人ではないこと、AI潤羽るしあが作ったのは「潤羽るしあLoRA」であって、「やすゆき絵柄LoRA」ではないこと、具体的な被害がはっきりしないこと、そして「1億円の支払い」に代表される「ぼくのかんがえたさいきょうの条項」が存在すること等である。これらが交渉の足を引っ張った可能性は高い。

 実用的な画像生成AIがこの世に現れて約2年、反AIは被害者を自称するものの、Twitterでキャンセル・カルチャーに血道を上げるだけで、いつまで経っても裁判も起きないし判例も生じないという奇妙な状態にあったが、ついに本件が国内裁判例第1号になる可能性が出てきた。

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