反AIの歴史

反AIの歴史

最近の記事

UHA味覚糖、反AIに焼かれる

 2024年12月6日、UHA味覚糖が、Twitterにおいて、同社製品である「満足バー」の広告を展開。  12月9日になって反AIがこれを発見。イラストがAI生成物だとして群がり、AI使用罪で焼かれる。  もちろん、無断学習罪という罪も、AI使用罪という罪も存在しないので、「広告に使用してはいけない」という事はないし、「reply欄をクローズしてはいけない」という事もないし、クローズする事が悪手という事もない。  しかし、反AIの襲撃を受けた事がUHA味覚糖的に意外な

    • 岡本倫、反AIに焼かれる

       2024年12月8日、「エルフェンリート」等で著名なマンガ家・岡本倫氏が、Twitterに「写真が発明された時の画家の絶望に比べたら、AIに対するイラストレータの苦悩なんてささやかもの」との持論をポスト。  この発言に反AIが群がり、AI擁護罪で焼かれる。  「素人の反AIがプロのマンガ家にAI擁護罪で殴りかかる」と言えば、すがやみつる氏や森川ジョージ氏等の名前が挙がるが、全体的な流れは大体同じ。  こういった話の主題は「出現してしまった苦悩と絶望をもたらす存在に対し

      • レイヤー分けツール、反AIに焼かれる

         2024年12月5日、「抹茶もなか」氏が、1枚絵を自動で複数レイヤーに分割するツール(名称未定)の完成を報告。  初期から言われている事だが、画像生成AIには、「元々画像生成AIを使いこなせる人間が後から手描きを併用する」事は比較的容易だが、「元々手描きでやって来た人間が後からAIアシストを導入する」事がわりと難しいという問題があり、そのギャップを埋めるソフトウェアの開発が期待されていた。  本ソフトウェアもその1つで、「与えられた線画に対してAIが段階的にレイヤーを切

        • 反AI絵師「裏方」、何かに勝訴

           2024年12月4日、長らく反AI絵師として活動している裏方(id:urct)氏が、何かに勝訴した事を公表。  全文が非常に長いのだが、重要なのは後半の5行。  名誉毀損罪は生成AIと関係がないので、問題は最後に列挙されている「生成AIなどによる行為」が具体的に何なのか、という事になるが、仮に名誉毀損以外の罪で裁判が行われ、かつ勝訴したのだとすれば、画像生成AI史上極めて画期的な事である。クラウドファンディングで700万円以上集めたにも関わらず、そこから3ヶ月進捗ゼロの

          反AIマンガ家篠房六郎、医者になる

           2024年12月2日、かなりの長期に渡って反AIとして活動している反AIマンガ家の篠房六郎氏が、「生成AI中毒」なる新疾病の存在を公表。  氏によれば、「生成AI使用者は、問題解決のために自ら思考する力がなくなり、生成AIに依存して生きるようになる」とのことで、事実であれば非常に恐ろしい病気である。  なお、ニセ科学として有名な「ゲーム脳」の提唱者・森昭雄は、2002年頃に「ゲーム脳」について下記のように主張している。  篠房六郎氏は、小学館系のメディアでマンガ「姫様

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          反AI絵師、ウォーターマークにハマる

           発端は「Twitter(X)に内蔵されている生成AI『Grok』が、2024年11月15日からTwitter内画像の機械学習を始める」というデマ。なぜデマなのかというと、Twitterによる機械学習はこの日に始まったのではなく、2023年9月頃から行われていたため。  これに対し、まず最初に起きたムーブメントは、「Twitterを捨てて他のSNSに行く」であった。しかし、その手の試みはこれまで全て失敗しているうえ、そもそも他のSNSに行っても機械学習を防げるわけではないの

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          国立科学博物館、反AIに焼かれる

           2024年11月22日、国立科学博物館が、展示会「貝類展:人はなぜ貝に魅せられるのか」を告知(開催は11月26日から)。  そのポスターに架空の貝が描写されていた事から、反AIが「AIを使用しているのではないか」として群がり、AI使用罪で焼かれる。  「AI使用罪」という罪は現実には存在しないため、定義も成立要件も毎回バラバラなのだが、今回は「権威のある科学博物館がAIを使用すると、そこの展示物さえ偽物かもしれないと疑う事になり、何が本物か分からなくなってしまう」という

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          ナンバーナイン社、反AIに焼かれる

           2024年11月5日、絶版漫画の配信を主目的とした電子書籍配信サービス「マンガ図書館Z」が、クレジットカード会社の取引拒否(いわゆる表現規制圧力)によって11月26日でクローズすると告知。  マンガ図書館Zの創業者は、元マンガ家で現在参議院議員の赤松健氏だが、元マンガ家でありながら無断学習罪に賛同しない赤松健氏は、反AIに敵とみなされ、事あるごとに嫌がらせを受けていた。  今回も反AIの雷池が「マンガ図書館Zがサービス終了になったのは運営会社がAI生成コンテンツを取り扱

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          浪川大輔、反AIに焼かれる

           2024年10月31日、10月中旬頃から「#NOMORE無断生成AI」キャンペーンを実施していた日本俳優連合より、声優本人がコメントする動画シリーズの第2弾として、浪川大輔氏の動画が公開。  この浪川氏の動画が「我々反AIの主張と違う」として反AIが群がり、AI擁護罪で焼かれる。  日俳連と反AIの要求が似ているようで全く違う、という事は最初から分かっていた。日俳連が争点を「実在する声優の声そのものを無断で生成する行為」に絞ったのに対し、反AIの争点は一貫して無断学習罪

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          オーガスト、反AIに焼かれる

           2024年10月24日、2001年設立の古参アダルトゲームメーカー・オーガストが、ハロウィン向けのイラストをアップロード。  これが「AI生成である」として反AIが群がり、AI使用罪で焼かれる。  翌25日になって、オーガストが「このイラストは手描きである」という公式声明を発表。そもそもAIを使用していても全く問題はないのだが、その事実すら無く、反AIは単に手描きイラストに言い掛かりを付けて嫌がらせをしただけの存在となった。  反AIによる魔女狩りは日常的に発生してお

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          さいとうなおき、反AIに焼かれる

           2024年10月21日、著名なイラストレータのさいとうなおき氏が、自身のTwitterで、画像生成AIについて「他に努力すべき事が山ほどあり、時間がもったいないので反AIをやってるヒマがない」とする意見をポスト。  その後、内容を不服とした反AIが群がり、焼かれる。  さいとうなおき氏は、非常に有名なイラストレータでありながら、以前から生成AIを完全否定しないスタンスを取っており、反AIに目を付けられていた。  10月22日になって、さいとうなおき氏が、「反省しました

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          日本俳優連合、反AIへの合流を回避

           2024年10月15日、「声優有志の会」が、Twitter、Youtube、およびTikTokで「NOMORE無断生成AI」という名称のアカウントを開設。声優本人が話す動画を用いてロビー活動を開始した。  ニュースリリースに日本俳優連合の名前は出てこないが、「NOMORE無断生成AI」は2024年2月19日に日俳連が作成したTwitterタグの名称そのものなので、これは実質的に日俳連の活動とみられる。  一見してよくある話に見えるが、実は日本俳優連合の主張は、既存の反A

          日本俳優連合、反AIへの合流を回避

          集英社、反AIに焼かれる

           2024/10/13、集英社とバンダイナムコが、スマホ向けアプリ「ONE PIECE BASE」をリリース。その中に、任意の写真を尾田栄一郎風のイラストに変換する「ONE PIECE 似顔絵メーカー」という機能が存在。それが生成AI技術を使用しているとして、反AIが群がり、焼かれる。  相手が集英社であるため、元々絵で飯を食える見込みがないタイプの反AIが何も考えずいつもの調子で叩きに行く一方で、絵で飯を食っているタイプの反AIは沈黙するという温度差がみられる。  尾田

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          すがやみつる、反AIに焼かれる(5ヶ月ぶり2回目)

           2024年10月8日、コロコロコミックで「まえだくん」氏が連載しているマンガ「ぷにるはかわいいスライム」に、「ゲームセンターあらし」等で著名な「すがやみつる」氏が、アニメ放送開始合わせで応援イラストを寄稿。  そのイラストの背景(月部分)に生成AIが使われているとして、反AIが群がり、焼かれる。  「5ヶ月ぶり2回目」と書いたが、すがやみつる氏が最初に反AIに焼かれた2024年5月以降、氏に対する反AIからの誹謗中傷は、ほとんど日常的な物になっている。  翌10月9日

          すがやみつる、反AIに焼かれる(5ヶ月ぶり2回目)

          参政党、反AIに焼かれる

           2024/10/3、参政党が、10月15日の衆議院議員選挙に向けたポスターのようなものを、Twitterで公開。そこで使われていたイラストがAI生成物だとして、反AIが群がり、焼かれる。  ナウル共和国の事件以降、反AIが名誉毀損を問われるケースが続き、得意の誹謗中傷も切れ味が悪くなっていたが、今回「相手が個人でなく政党」という事で「安全に殴り放題」という判断になったのか、口汚い誹謗中傷が復活している。  なお、反AIは「このイラストが手描きか否か」を判定する事に血道を

          参政党、反AIに焼かれる

          ローソンプリント、反AIに焼かれる

           2024/10/1、ローソンプリントが、いわゆる「AI絵師」の「おしつじ」氏のオリジナルブロマイドの販売を告知したところ、直後から「AIイラストで商売をしている」として反AIが襲撃。この襲撃にローソンプリント側が全く対応できず、わずか7時間で販売中止を決定するという珍事が発生した。  反AIの歴史に「おしつじ」氏の名前が現れるのは2度目である。いわゆる「AI絵師」としては有名な存在であるらしい。  おしつじ氏本人のTweetにより、本人が反AIに襲撃されて取り下げを決め

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