#2 本『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』(ナナロク社)

どんな本?

著者 /木下龍也、岡野大嗣
二人の若手歌人が男子高校生として、それぞれの夏の七日間を描いた短歌集。現代歌集としては異例の1万部を突破。
初版は2018年1月7日発行、同月26日に第二刷重版。

ふだん短歌など読まないし詠まないのですが、これは発行当時Twitterで見かけて購入。買っておいてよかった。

読んでみた

まず感じたのは一言でいうと「男子高校生って不穏…」でした。
 【不穏:[名・形動おだやかでないこと。状況が不安定危機や危険をはらんでいること。また、そのさま。】(デジタル大辞泉より)

7月初旬の気怠い空気の中、休み時間に教室で女子に「ばかなことやってる」と笑われるような呟き(もちろん性的なことも外せない)から始まり、やがてその年頃特有の不安や過激さが顔を出し、それでも時々茶化したりしてクスリと笑わせ、大人の愚行に呆れていたりするのも可笑しい。
歌人だからだと思うが、特に全編鋭さが目立つ。

友人、友情、(と恋愛?)については真摯に思考していて切なくもあり。
天使の歌で始まり、天使で終わることに(かすかな)希望を感じた。


結論としては


感想がふわっとし過ぎですね。ちゃんと読み込めてもいないし。
とにかくこの本は『不穏』です。その一言に尽きる。
Amazonではまだ在庫あるようですね。楽天ブックスは取り寄せ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?