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カナダ・海外移住の理由

私がカナダに移住してから日本人の先輩移住者に「なぜこちらにいらしたのですか?」と聞いてみました。どうしても聞きたくなってしまうのです。話のキッカケや好奇心からというのもありますが、海外移住という大きなアクションだと思われる行動には何かしらの理念というか目的があるのではないかと無意識にも期待してしまうからだと思います。

 先輩移住者さんたちは、
  ・旦那さんがカナダ人だったから。
  ・留学でカナダにきたら解放感に魅かれた。
  ・ワーホリでカナダに来てそのまま。
  ・例の大震災があったから。
  ・理由なんてないけど海外に憧れて。

 など、人それぞれで、彼らもまた私の移住理由を聞きたがりました。

 実際、私はカナダに移住する直前、なぜ海外に移住するかを何人もの人に聞かれました。そのたびに「はて?どこからどのように答えたらよいか?」と悩んだものです。

 あなたが海外移住をするのでしたらどのように応えますか?

 その理由に「夢」「やりたいこと」を盛り込んで相手に納得してもらうのもありですよね。でも、夢ややりたいことを明確に持っていない私のような人はどうしたらよいのでしょう?「家族と幸せに過ごすため」という理由では「日本でもできるじゃないか」と言われそうですし……。

「夢ややりたいことがなければ海外移住ってできないのか?」そう考えてしまうと、なかなか次の一歩に進めないような気がしています。私は特に専門知識や特殊技術はもっていませんが、カナダに来てやれることをやり、家族と長く過ごせて、美しい自然と一軒家で居心地よく過ごせています。実はこの居心地よくというのが重要でして、今現在、多くの日本人が『生きづらさ』を感じているように思います。例えば、学校でのいじめや引きこもり問題、無駄な飲み会、無理が出ている職場や村社会的な人間関係。そして、天災・人災の多さ、政治の歪みを含めて日本の閉塞感といいますか『子どもをこの環境で育てて良いのだろうか?』と思わせる言葉で言い表せないような有象無象……。あなたももしかしたら思い当たるところがあるからこそ、海外移住を考えていらっしゃるのではないでしょうか?

私がカナダ移住を考え始めたのは2013年だったかと思います。その年に息子が生まれたため、育児に専念しましたが、上の娘が小学校に入る前の2016年には海外移住しようと決めていました。

カナダは教育の質が良く、高校まで教育費がほぼ無料、医療費も無料(薬や歯科は除く)、残業がなく家族と過ごせる時間が長くとれるなど、まさに私たち家族が望んでいる条件がそろっているのでした。

ウィニペグはほかの都市と比べて家賃や家の購入価格が安く、さらにはMPNPという州が応援してくれる永住権獲得までのプログラムがあり、他の州に比べるとマニトバ州は永住権が取れやすく移住しやすいと言われているのも魅力です。

話は戻りますが、私のカナダ移住の理由は大きく分けてふたつあります。

1)行ける人が、行ける時に行かなきゃもったいない

たまたま私は次男に生まれ実家やお墓を守る必要なく身軽で、家族は持病がなく健康で、預貯金もある程度作ることができました。身内に反対されなかったことと健康でいられたことは本当にありがたいことです。

2)自分の家族の更なる『居心地の良さ』への投資

子ども達に何がしてあげられるかを考え、家族一緒の時間を増やせ、心豊かに居心地よく過ごすためにはカナダの環境のほうが良いだろうという結論に至りました。妻も子ども達も新しい生活への順応が早いこともラッキーでした。

カナダ人にも「どうしてマニトバ州にきたんだい?」と何度か聞かれたことがありますが上記の二つを英語で上手く説明することができなかったため、1、子ども達の教育のため。2、原発事故があったため。3、マニトバ州は私たち家族にとって永住権が一番取りやすいため。と三つの理由を話すことにしたら納得してくれました。聞かれて面倒くさい時はあらかじめテンプレートのようにしておくというのも手です。

夢や目指す職業があってカナダに移住した人で、その職業になれなかったから帰国したとか、現実の厳しさに夢を持ち続けることができなかったから他の国に移住したというケースを何度か見てきました。帰国理由も移住理由も様々だとは思いますが、「こうでなかったから」「これがあるからダメ」などの理由で海外移民を諦めてしまわないように、あらかじめ移住の理由や優先順位を持っていることをお勧めします。

次回以降はカナダ移住実録編になります。リアルタイムでブログで投稿していた内容を「当時、どのようなことをして、何が問題だったのか、そしてどのように解決していったか」をケーススタディとしてご覧いただけたらと思います。

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