A『半導体はバブルっ』 B『いや半導体サイクルはこれからが伸び続けるぞっ』 A『そういう発想がバブルなんだけどなぁ』 B『わかってないなぁ。これから半導体需要はまだまだ拡大するぞっ』
半導体の市場規模はこれからも伸び続けるのは、米国株村界隈ではもはや一般常識である。長期で考えると、間違いないところである。
*米国株村半導体隊長のりょーさんのカンペより
1.個別企業
個別企業では、ファウンドリーの独走企業の『TSMC』や、開発能力で圧倒的力を持つ『NVIDIA』が特に人気。
2.市場全体 ETF
市場全体の伸びが期待できるので、投資先としては個別企業だけでなく半導体市場にまとめて投資出来る『SMH』や『SOXX』も人気。
『SOXX』にレバレッジを3倍かけたものもある。そう『SOXL』。
3.市場規模
現在の世界半導体および装置の出荷額は、莫大である。2018年559億ドルから2019年は業界特有の在庫調整で10%以上の調整が発生したが、2020年以降は調整も終わるととともに、需要拡大が顕著になり大きく伸びて来ている。
■半導体出荷額見通し
2018年 559億ドル(製造装置:70、前工程材料:30、半導体:469)
2019年 502億ドル(製造装置:60、前工程材料:30、半導体:412)
2020年 540億ドル(製造装置:70、前工程材料:30、半導体:440)
2021年 621億ドル(製造装置:80、前工程材料:30、半導体:511)
2022年 648億ドル(製造装置:85、前工程材料:35、半導体:528)
2023年 685億ドル(製造装置:90、前工程材料:35、半導体:560)
2024年 779億ドル(製造装置:110、前工程材料:40、半導体:629)
2025年 882億ドル(製造装置:120、前工程材料:45、半導体:717)
所感:通常は数年単位で、好不況を繰り返すはずの半導体業界に異常が見られる。2018年をピークに2020年にかけては、不況に突入していたが、2021年からの拡大が長く続く見込みとなっている。慎重なやまえつも、これは少なくとも目の前は長期拡大局面に投入したと見ている。
4.将来性
2020年現在50兆円規模が、2030年には100兆円規模へ
*経済産業省作成の世界半導体市場の概況 2030年予測
従来の、スマホ、無線通信、コンピューター向けに加え自動車向けなども拡大が予想されており、DX,5G、自動運転、EVなどありとあらゆる分野で半導体の需要が拡大する局面となっている。少なくとも2025年までは需要拡大が続くと見ている。
*さらにその先は、自動走行、AI、スマートシティ、ロボティクスなどでさらに拡大するとみられている。ここら辺は、まだまだ夢物語だが面白い。
5.やまえつの結論
個別企業では、もちろん、TSMC、NVIDIAが圧倒的だが、5年後10年後の勢力図はわからず、ここは市場全体の間違いない成長にベットするETFを選択したい。まずは、SMHとSOXLなどETFが選択肢のひとつだが、間違いなくどこかで調整局面が来るであろうから、押し目ではしっかり買い増しを行う。
金利上昇、金融緩和から引き締めへの転換などで、大きな暴落が来た際は一世一代のチャンスとして買い向かう際の候補として、バーゲンハンターとしては半導体企業、業界ももちろん優先候補。
2022.8.10追記➡️
半導体価格も徐々にピークをつけ、半導体製造ラインの拡大開発投資もだんだんとトーンダウンしてきている。半導体特有のシリコンサイクルが意識され出して、一時期強気筋から言われた(スーパーサイクル)という表現もこれまたトーンダウン。やはり、シリコンサイクルにより在庫が段々と膨らみ値崩れからの業績下降局面からは逃げられないものとみられる。しかし、長期的には半導体需要の拡大は間違いないところ、シリコンサイクルにより一時的な業績落ち込みは凄まじいチャンスにしか見えない。数年後の来るべき次のサイクルに向けて今はじっくり仕込みながら待つターンと見ている。
■世界半導体売上推移
ここから、2023.1.25追記➡
さて、案の定、スーパーサイクルなどど評論家達が合唱し始めた頃がピーク。はい、去年の夏からいつも通りの半導体シリコンサイクルが回転してマイナスですね。需要と供給の関係ですな。単純かつシンプルな理。これから半導体サイクルのマイナスの時期が続きますが、必ずまた、良いサイクルが来るのは必定。通常ならば去年(22年)の夏からマイナスが始まったので今年(23年)のどこかで底打ちするタイミングが来るが、今回はちょっと簡単ではない。そう、スーパーサイクルの大合唱で、各企業、各国が新たな半導体製造ライン増設をどんどんしている。その製造ラインがこれからどんどん出てくるので供給はだいぶ増えてくるのが目に見えている。が、来るべき(いつかは誰にもわからないが遠くない将来の)半導体サイクルの底打ちからの反転を期待して、徐々に徐々に半導体ETFは淡々とポジション増やしている。さて楽しみだ。
■やまえつ半導体投資戦略
2023年1月時点:現時点時間軸➡去年から今年が絶好の仕込み時。
いくらまで下がるかは誰にもわからないが、去年の最安値が目安。買い方としては、一気にもう買って次のサイクルまで放置するか、毎月定額を買って次のサイクルまで放置を推奨。下がるのを待っていてももう下がらずに徐々に切り上がってしまえば買えずに終わるので、やまえつはもう成り行きで去年のうちにある程度仕込み、今は定額購入を自動設定している。あと、万が一大きく下落も想定してだいぶ下に下に指値でバーゲンハントも設定しているがコレは釣れればラッキーくらいの感覚。
■半導体市況の現在地
「永遠に続くパーティーはない。」 「メーカーは生産能力を増強するようになったが、考えていたほど需要がリアルではなかったことが分かった」
2022年10~12月期:パソコン出荷台数 6720万台(前期比28%減少)、
スマホ 30030万台(前期比18%減少)、メモリーメーカーは需要鈍化に直面し、生産調整中だが供給減を上回るペースの需要減少。 大手メモリーメーカーは在庫圧縮のため投げ売り状態。
半導体メモリーで4割弱のシェアを握る最大手サムスンも営業赤字に。
業績見通し:半導体部門の営業損益は1〜3月期に底を打つものの、23年10〜12月期まで赤字は続く。韓国SKハイニックスや米マイクロン・テクノロジー、日本のキオクシアホールディングスなど競合各社も同様に赤字が続く見通し。
半導体の雄、TSMCも大きく業績後退。このNEWSはむしろ大底が近いと思わせる。反転は近いな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?