見出し画像

【映画感想】俳優の顔が良かった「シラノ」@映画館

「シラノ」を鑑賞。シラノ役は小人症のピーター・ディンクレイジ。この人の顔がいいわぁ。その下がり目が何ともいい悲哀を帯びていて、同じ女性を愛したライバルを手助け、恋を実らせようとする役柄にピッタリだわ。観ているこちらも胸が張り裂けそうなる、そんな顔だ。
舞台でも同じ役を演じているらしいけど、表情をアップで見れる映画の方が良い気がする。

この映画、何度もリメイクされてて、なんか不思議な縁があるのです。
まず1987年公開の「愛しのロクサーヌ」を鑑賞していました。現代風にアレンジされたラブコメバージョンだ。話の筋はだいたい同じで、自己犠牲の精神が高校生の私に強烈なインパクトを与えた作品だ。男とはこうあるべき、と勝手ながら影響を受けさせて頂いた。

次は1990年の「シラノ・ド・ベルジュラック」。87年版が現代風リメイクと分かっていたので、より原作に近い本バージョンは楽しみであった。とても文学色が強く、はっきり言って(当時の私にとって)退屈で、一緒に行った当時のおバカな高校生ガールフレンドは案の定、寝る始末で、あまり良い印象は無かったなぁ。だけど、主演のジェラール・ドパルデュー(フランスの名優だ)の名前を知ることになって、それは良かったかな。

で、今年の「シラノ」に繋がるのだ。ぶっちゃけこの話は悲劇だ。主要な登場人物は誰も幸せにならん。だけど、それこそが人を惹きつける魅力かもしれんね。今後もリメイクされていく道徳の授業で観るような作品なので、人間形成の一助として、鑑賞をお薦めしますよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?