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【独自研究】MJファン流TDLの楽しみ方~アトラクション編~


はじめに

 まもなく春休みシーズン。皆様は如何お過ごしだろうか。この時期、思い出作りを兼ねて、何処かへお出かけする方もいらっしゃるだろう。筆者もその一人である。筆者の場合、専ら行き先は東京ディズニーリゾートだ。何故春休みかというと、丁度その期間にあたる1987年3月20日、夢と魔法の王国こと東京ディズニーランド(以下、TDL)にマイケル・ジャクソン主演のアトラクション『キャプテンEO』がオープンしたからだ。

 子供の頃から毎年パークに遊びに行っている筆者だが、マイケルのファンになってからは、ディズニーファンの視点と、マイケルファンの視点とでそれぞれを客観的に意識する事も多くなった。というのも、マイケル自身もディズニーのファンであり、深いご縁があるからだ。どちらか一方に「好き」の比重が傾いていても、楽しめる切り口はあるのだろうか…そう考えた筆者は、両者のファンの視点でディズニーとマイケルの相互関係をまとめた上で密かに「どちらも楽しむ方法」について研究を重ねてきたが、結果はTDLに於けるマイケルの聖地巡礼ガイドのような何かを書いているだけになってしまった。

 ガイドといっても、「こんな風に楽しめるかもしれないよ!」という個人的な見解の側面が強い。初来日の際にマイケルが乗ったアトラクションを中心に、ディズニーファン的視点も取り入れてたり、それ故にリサーチ不足や情報に齟齬が生じている可能性があるので、筆者独自の見解に関してはその点にご留意頂きたい。

 前置きが長くなってしまったが、以下、これから春休みにTDLに行く予定のある方にオススメしたいアトラクションを、筆者の所感と共にエリアごとに紹介していこう。

アドベンチャーランド

*どんなエリア?:テーマは「冒険」。19世紀のニューオーリンズの街角を再現した「ニューオーリンズ・スクエア」、そして大自然の広がるジャングルや南国をベースにしたエリア。

『カリブの海賊』:ニューオーリンズ・スクエアに位置するアトラクション。ボートに乗って、荒くれ者の海賊達が蔓延るカリブ海へ冒険する。ウォルト・ディズニーが晩年に最も注力していたアトラクションの一つでもあり、ウォルトの死後にオープン。2002年に『パイレーツ・オブ・カリビアン』のタイトルで映画化され、大ヒットした。現在は逆輸入的な形で映画のキャラクターもアトラクション内に登場している。(勿論ジャック・スパロウにも会えるよ!)

 (引用動画:公式YouTubeより)

このアトラクションは、ウォルトを生涯突き動かしてきた「冒険心」を最も感じさせる内容となっている。同時に、完成を待たずして亡くなったウォルトの信念を受け継いだイマジニア(ディズニーのクリエイター)達の本気が伺える完成度だ。遥か昔、世界中の港で暴れ回った「海賊」という存在。イマジニア達は彼らを恐ろしいだけでなく、時にユーモラスな人間味の溢れる存在としても表現した事で、沢山のゲストを魅了してきた。恐らく、マイケルもその一人かもしれない。

『カリブの海賊』は、きっとあなたの冒険心を掻き立てて、遠い昔の海賊達の時代に想いを馳せるきっかけとなるだろう。呪いや危険を恐れない勇敢な方は是非、体験をオススメする。ただし「気を付けないと生きては帰れない」ので注意。

ファンタジーランド

*どんなエリア?:テーマは「おとぎの国」。普遍的な遊園地の要素に加え、ディズニーらしい魔法に溢れた空間が展開されている。誰もが憧れる夢の世界で過ごせるエリア。

『キャッスルカルーセル』:シンデレラ城の後ろに位置する、オープン当初から存在するアトラクションの一つ。マイケル初来日時は『シンデレラのゴールデン・カルーセル』という名称だった。つまり、れっきとした『シンデレラ』のアトラクションである。

(引用動画:公式YouTubeより)

 因みに、「カルーセル」と「メリーゴーラウンド」は似ているようで異なる事をご存知だろうか。どちらも回転木馬という事に変わりはないのだが、カルーセルは木馬が上下に動きながら回転するのに対して、メリーゴーラウンドは木馬が固定で回り続けるという特色がある。マイケルの未発表デモ曲"Carousel"は、このアトラクションのような回転木馬をイメージすると解像度が上がるかもしれない。

(引用動画:公式YouTubeより)

『ピーターパン空の旅』:空飛ぶ海賊船に乗って、ピーターパンの世界を巡るアトラクション。マイケルといえば、やっぱりピーターパン!

(引用動画:公式YouTubeより)

 ピーターパンが好きな事を公言していたマイケルだが、このアトラクションではそれだけに留まらず、マイケルの楽曲"Childhood"のSFの元となった要素が随所に散りばめられている。まだ乗った事の無い方は是非乗ってみて欲しい。体験後、"Childhood"のSFを改めて見てみると、ビジュアル面での大きな影響も感じられるだろう。

(引用動画:公式YouTubeより)

『ホーンテッド・マンション』:ファンタジーランドの角に聳え立つ、999人の亡霊が暮らす西洋の幽霊屋敷(ホラー要素は軽め)。二度映画化されており、現在は謎解きイベントも開催される程の人気を誇る。

(引用動画:公式YouTubeより)

こちらもマイケルのSFの元となった要素があり、"GHOSTS"やTHIS IS ITの"Thriller"にその影響を感じられるだろう。マイケルのホラー系作品が好きな方に全力でオススメしたい。

(引用動画:公式YouTubeより)

『イッツ・ア・スモール・ワールド』:ファンタジーランドの最奥に位置するアトラクション。世界中の子供達が歌う名曲「小さな世界」に包まれて、「世界一幸せな船旅」が体験出来る。2018年にリニューアルされ、現在は世界各国に因んだディズニー作品のキャラクターも登場している。「子供が作る平和な世界」を体現したアトラクションなので、恐らく"Heal The World"のパフォーマンスの原型の一つはこのアトラクションかもしれない…と筆者は考える。とても素敵なアトラクションなので、全ての人にオススメ。

(引用動画:公式YouTubeより)

トゥモローランド

*どんなエリア?:テーマは「未来」。実現可能な未来の世界を体験するパビリオンがコンセプトとなっており、宇宙旅行等、未来の可能性に溢れたエリア。

『スティッチ・エンカウンター』:かつて『キャプテンEO』があった場所に位置するアトラクション。外観や内装はほぼキャプテンEOのままだったりする。映画『リロ・アンド・スティッチ』に登場するエイリアン「スティッチ」とコミュニケーションが取れるアトラクションで、スティッチが「いい子」にしているかどうかを観察する施設でもある。筆者的には映画を観た後だと更に楽しめる内容という所感である。マイケルに会えなくなってしまった寂しさはあれど、結構テンションの上がる楽しいアトラクションなのでこちらも全ての人にオススメ。

 (引用動画:公式YouTubeより)

 因みに、スティッチとマイケルには不思議な繋がりがある。映画のもう一人の主人公「リロ」は、エルヴィス・プレスリーのファン。そしてエルヴィスの長女リサ・マリー・プレスリーはマイケルと結婚していた。偶然にもマイケルは、リロが愛するエルヴィスの「オハナ(ハワイ語で「家族」の意)」になった事があるのだ。リロがこの事を知っていたらどう思うのだろうか…なお、スティッチのファンである筆者の友人は、「キャプテンEOはスティッチの可能性を信じており、施設ごと託して去って行ったのではないか」というなかなかに興味深い見解を述べている。

『スペース・マウンテン』:パーク内の三大マウンテンの一つであるジェットコースター。未知のエネルギーが搭載されており、急上昇・急降下・急旋回を繰り返すスリル満点のアトラクション。マイケルは初来日の際、2回連続で乗車したという(蛇足だが、マニアの間では同じアトラクションに立て続けに乗る事を「ループ」と呼ぶ。つまりマイケルは2ループした。流石である)。今年度、リニューアルの為に休止する事が決定しており、ファイナルイベントも実施予定なので、現行のスペース・マウンテンを楽しみたい方は今のうちに体験を!筆者も絶叫系は苦手だが、頑張って乗車する予定である。

(引用動画:公式YouTubeより)

おわりに

 以上、実際にマイケルが乗った、或いはマイケルファンの方に刺さりそうなアトラクションを挙げてきた。これでもまだほんの一部なのだが、後はそれぞれの楽しみ方でパークを満喫するのがベストだろう。なお、アトラクションの他に、現在はショーやパレードでもマイケルを感じられる内容があるので、それは別途、記事にしていく予定である。この記事が、TDLで春休みを有意義に過ごすマイケルファンの方々にとって、マイケルが愛したディズニーのテーマパークをより楽しんで頂ける入り口となっていたら、両者のファンとして嬉しい限りだ。

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