見出し画像

私は、男性の生きにくさを知らない。

昨日は、月経と仕事について書きました。

大学時代の友人が読んでくれて、「女性と一緒に働く男性として、つーちゃん書いてくれたことは認識しておくべきだなも思った!」とシェアしてくれました。ありがたい。うれしい。

で、そのツイートを見て、ふと思ったんです。

私は、男性の生きにくさや働きにくさを、知っているかな?

・・・

昨日の記事内で、月経について「健康の話として、オープンに話題にできるようになるといいですよね。」と書きましたが、近年は“タブー”ではなく“当然のこと”として語っていこうという動きも見られるようになったなと感じています。いろんなメディアで月経やPMS(月経前症候群)に関する記事を見かけることが増えていますし、著名人がおしゃれな生理用品をプロデュースするなどの活動も見かけます。

また、先述の友人のように、男性でも知ろう・理解しようとしてくれる人が増えてきているような気がします。企業でも月経について研修セミナーを行っているところもあり、中には男性も研修受講の対象にしているところもあります。

ところで、私は同じように「男性の生きにくさ、働きにくさ」や「男性の身体的なしんどさ」を知ろうとしたことが、あるかしら……? 目にしたことが、あるかしら……?

たぶん、ほとんどないんです。

・・・

たとえば、身体的なことでいえば、月経のような周期的なものがない男性は、女性よりも疾病の発見が遅れやすいという話を聞いたことがあります。

それはもう、「毎年しっかり健康診断・人間ドック受けてください! そのための時間を作るのが難しければ、その分の仕事少しもらうんで!」という話で。もちろん、女性も同じですよ、これは性別関係なく全人類です!

あとはジェンダー的な側面でいうと、「男のくせに」「男らしく」「男なんだからこれくらい耐えろ」みたいなものがしんどい、という話は聞いたことがあります。女性が“女性”という役割を押し付けられて窮屈だという環境は、きっと反対に男性は“強い男性”を押し付けられてしまうわけで、しんどいだろうなあ、と思います。

でも、その話も、そんなに数は聞かないというか。女性やLGBTの話に比べると、あまり取り上げられている印象はありません。

それはこれまでの仕事の世界が男性社会として設計されてきたからで、システム上、男性が“強者”だからなのだと思います。その状態から、すべての人が平等に機会を受けて働きやすいようにしようとすれば、女性やセクシュアルマイノリティー——つまり、これまで男性に比べて“弱者”だった人たちの声を拾い上げようとなるもの。

だけど、男性だってきっと、他の人たちが働きにくい環境はまた別の働きにくさがあるだろうし、これまでから環境が変わってくれば、そこにも戸惑いや働きにくさを感じるんじゃないかな……と思うんですよね。

私は、自分が気遣われるだけでなくて、相手のことも知りたい。女性が月経について少し理解と配慮をしてもらえると助かるように、男性にもそういうものって、健康面でも精神面でも、なにかあるのでしょうか……。

今度、友達と集まったときに、少しだけ聞いてみようかなぁ。
あ、それか『男はつらいよ』観ればいいかしら、つらいって言ってるんだから! ……さすがにそれは、違うか(笑)。


たまたま昨日・今日と「性」について書きましたが、渋谷では昨日4/22(金)から明日4/24(日)まで、東京レインボープライド2022(TRP2022)だそうです。明日がパレードのよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?