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漫画家向けオンラインセミナーを受講した話

先日初めて、↓こちらのオンラインセミナーを受講してみました。

LINEマンガ 漫画家向けオンラインセミナー
http://manga-blog.line.me/ja/archives/84892546.html

大したことは語れませんが、インプットしたことは忘れる前にアウトプットしたかったのと、内容や感想をSNSで語るのはOKということから、備忘録として書き連ねます。
※セミナーの内容ではなく、あくまでも聴講後の個人の感想です。解釈は人それぞれと割り切ってお読みください。

参加のきっかけ

そもそも私がこれに参加しようと思ったのは、LINEインディーズへ漫画を投稿するだけで講評とプレゼントがもらえるという、太っ腹企画に二回も参加したのがきっかけ。
それまでどこかに投稿することが苦手で、「そっと出して、そっと引っ込めたい」スタイルの自分にしては、ずいぶんなチャレンジだったわけです。実は。どこかで参加してても、どれも基本は参加賞目当てなので少々後ろめたくて(笑)

作品といただいたプレゼントと講評は宝物。

出した作品その① 両翼少年協奏曲
途中でレーティングNG出て描き直してましたが、金券いただけました。まだ……まだ使ってない。期限あったらやばいな('ω')

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その② 子と丑の願いごと
2021年しょっぱな、干支BLパロディを漫画でかいてみて投稿。お洒落かわいいアイピローいただいて、アンタ目が疲れてるよと暗に言って頂いた気がしてウワアア……(ノД`)・゜・。嬉 

ライン看板

ほんとはF社の体格差BLコンテストに出そうと思ってネームを切ったんですが、結果BL要素が薄すぎたのでやめました。

そんなこんなで、あんな素敵な太っ腹企画までして作家の執筆意欲を掻き立ててくれた編集者さんたちが「今求めている漫画」はどんなものなのか、ふと気になったので参加してみました。
ここ最近、コミカライズのお仕事を複数いただけたので、何かネタのひとつでも持ち帰られたらいいなと思いつつ……でした。

オンラインは気軽でいいね

ZOOMを利用したここでは無言の在宅聴講スタイル。講師や編集部の方だけが顔を出してお話しされる形で、和やかにスタート。質問できる場所も用意されてました。お茶でも飲んでゆっくりしてというアナウンスに甘えて、お茶とお菓子持参で聴きながら組版の仕事してました。

こういうのって、都内会場開催が殆どでしょ。地方組はほんとうにありがたい。ライブ配信といい、講演会といい、涙を呑んで諦めてた各種セミナーのおこぼれにあずかれて、こればっかりはこっそりコロちゃんに感謝です。(こっそりね)

前半戦は編集部さんが業界の状況を語ってくれたり、我々漫画描きの日頃の疑問について回答したりといった内容。後半戦はインディーズ発でデビューされた漫画家・トータス杉村さんのトークショー。
失礼ながらセミナーで初めて知った作家さんでしたが、世代が大変近くて勝手に親近感わきながら聴いてました。Youtubeもフォローしちゃった。

途中トイレ離脱したくなってギリギリまで我慢……。スマホで参加しておけばよかったー!と後悔。今回5度目ということで内容には前回とかぶるものがあったそうですが、私は初見なので全部夢中になって聴いてました。

具体的な話は端折りますが、印象に残ったことをまとめました。

知ってることもあれば、知らないこともあったマンガアプリのあれこれ

・まんが業界、まだ紙本が強い。本屋も負けてない。(ここ、嬉しかった)

・とはいえ、多分そろそろ、電子でのマンガ購買層が、紙本購買層と横ばいになる。雑誌に至っては逆転傾向にあり。
(このあたりは数年前の統計を見ながら)

・まんがアプリも年々増加、後発で出版社が自社アプリで参入。有名どころが出てきて電子で読めるマンガも増えた
(まんがアプリが出た当時は縦読み漫画がなかなか画期的だったことを思いだした。あの頃はただただ子育ての息抜き(送迎の待ち時間とか)に楽しませてもらってたなあ……comicoの連載漫画・特に「ネト充のススメ」に夢中だったことを思い出す)

・著名タイトルより、各社のオリジナル連載を楽しみに毎日アクセスしている人が多い(私も読者なのでこのあたりは頷く)

・インディーズ投稿の作品はまだ人の目でチェックしれないほど膨大ではないので、編集部は全員見てる。(ここで、マジか!ひえ!ってちょっと腰引け)

・これはいいと思って編集部が声かけにいく作品は、作者も「これいいでしょ」って胸張ってて謎の自信を持ってることが多い
(このあたりで、うわーなるほどな!と首をぶんぶん縦に振るも、自分は自信が足りなさすぎると激しく反省)

・デビューチャレンジ(LINEインディーズ独自のプログラム)するとなったら編集部さんが一緒に考えてくれることもあるが、作者が希望すれば一人で全部のストーリー演出を考えてもいい。オリジナルを尊重する。
(ここすごくない?担当さんとも相談できるみたいだけど、作者が描きたいように描かせてくれる出版社なんてありがたい……)

・他の投稿サイトにバンバン出すことは悪じゃない。むしろいろんなところに同じ作品を出して反応をみて自分にあうアプリ・出版社を探すべし
(これは持ち込みで商業デビューを目指す作家の方々がおっしゃってることと一緒)

・なんだかんだで、うまくなりたきゃとにかくたくさん描かなきゃ。連載作家さんたちは年間1000ページ以上描いている
(ここらへんでみんなの「えええー」って声が出てたのではw)

私なんか、一か月の間に絵の依頼がなければ一枚もかかないことだってあるわけで。今はありがたいことに毎月連載で最低4枚は描くことが決まってるので、それが命綱。年間1000ページは遠い目標だわ……。
でも漫画で食っていこうと思うなら、それは当然だなと思ったりもするわけです。

こんな内容をきいたあとで、後半戦。
実際にデビューされた作家さんのお話をきいたら、だいたいの執筆スケジュールや時間を上手に活用されてる方だなということがよくわかりました。
別の仕事との二足のわらじ連載はキツイのもよくわかる(笑)

最中、トラブル対応DMの対応してるうちに終わってしまい、後半戦は話半分にしか聞けませんでしたが、有意義な時間でした。もっと聞きたかったなー。物おじしないで質問もすればよかった。


受講後、自分の思うこと

やはり、デビューを目標にする方や商業であちこちの出版社に営業かけてる人なら、このあたりの情報は事前収集おいて当然。みたいな内容でしたね。各社もどこかでやってるのかなあ?
家にいながら、現場の生の声を聞かせていただけるのは貴重な体験でした。

私もどこかで編集・出版を生業としているプロの方々に「この話面白いね!」と言ってもらえる作品を生み出したいなあ。という思いは日に日に募ってます。それにはやはり、まず編集者さんの目にとめていただかないことには土俵にすら立てないので、もっと投稿サイトに出す勇気を持ちたいところ。今ようやくここらへん(笑)

私は自作に関しては同人活動で満足してて。趣味の範疇から抜けきれていないので、デビュー目指して頑張る方々の足元にも及びません。

でもココナラや自サイトで、少しずつイラストや漫画の仕事をいただけるようになってから、たびたび壁にぶち当たってます。
どうすれば人にウケる作品が描けるか……どう描けばより希求力のあるネームを生み出せるか。わりとガチなアドバイスや反応が欲しくて、講評欲しさに投稿する創作活動はそのたたき台になっている感あります。逆もしかり。

どうせデビューを目指すのなら、いつか商業小説のイラスト担当、コミカライズ担当になりたいという夢をうっすら描いてまして、今でも遅くないはず……と目指しているところ。
欲を言えば、原作もしたい。小説書くの、大好きなので。
ただ一個人の能力として、原作よりは演出サイドが向いてるかなあと自己分析しているところです。

こんな半端者だけど、それでもいつかは作家として「デビューしたい」と思ってらっしゃる作家さんたちと同じ土俵に立ってみたい。
そして自慢のキャラを背負って表舞台のセンターに立ち、「これは私の作品だよ」と正々堂々全力でアピールする。お手伝いしたよ、ではなく、頭のてっぺんからつまさきまで、私の作品だよ、といえるものを。

今それができるキャラはWINGSしかいないんだけどさ。(他の子も描けるようになったら、いろいろやってみたいことはあるんだ)

もう少し勇気とやる気と、あとは生活の余裕を見つけることができたら(笑)私もたまには作家として、「主人公」を目指してみるかい。

そんな気分にさせられた、よきセミナーでした。



すごく余談。

一年の計で、100のやりたいことを書き連ねるといい、なんて話を見たのでいずれnoteで新年の目標を立てようと思ってたのに、未だにしてないんですよね。だがしかし、けっこう100のうちのいくつかを既にクリアして、次の目標も立てたので余談として聞いてください。

したいこと100のうち……

・漫画を投稿サイトに投稿する。
・なにかのコンテストに応募する。(干支バトルロイヤル参加してみた
・オンラインで何かを学ぶ
・WINGS以外の作品を書く(小説)

これが一気にできました。今度は

・WINGS以外の作品をまんがで描く。投稿する
・干支パロはWINGSから切り離して好き放題遊ぶ。続きを描く

という目標。前者はお客様依頼でもうじき叶ってしまうので(笑)、今度は自分原作で、WINGSじゃない子のまんがを描きたいと思ってます。

投稿を目的とするなら、考えるネタは全力の恋愛もの、ブロマンスかな。
ちょっと切ないのが描きたいなー。
今のところ自分のとこにはないけど、LINEはコメントがけっこう辛辣なので少々怖い。ただ全く返事しなくてもいいし、どんなにアンチコメントがきても、表向きはコメント数でしか表示されないから、まるで人気あるみたいに見えるやん(*'▽')グフフ……。★数字評価じゃないからさ。
私みたいに凹むタイプの作家には割と向いてる気がする場所なので、今後もお邪魔したいなーと改めて思いました。

そんなわけで、今年はじめに描いて投稿したまんが「子と丑の願いごと」もよろしければ読んでいただけるとうれしいです。

干支パロ1話

今年はひたすら、光くんをケモ耳にして遊びたい所存。



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