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愛犬短歌

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犬と暮らしてきた日々のこと、自由な短歌にしてみました。 犬を飼ってきた人には懐かしく、犬を飼いたい人には空気感を伝えられるような短歌になれば幸いです。
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#保護犬と暮らす

つるつるオヤツ

昼そうめん 犬用ボウルに 八本分けて 一緒にすする 静かな土用入り 仕事で一つ失敗しちゃ…

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「引っ張って」冗談交じりに言えた昔  今は並んで上る歩道橋

ゆっくりと歩き方を見ながら一緒に一段ずつ昇る 相憐れむ仲とは、このことか なお一層、愛お…

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早朝散歩 ~愛犬短歌(34)~

行ってきますと  裏紙に描いて リード持つ   夏の四時半    静かに今日の笑い始め

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雷対バッハ ~愛犬短歌(30)~

震えだす  犬を膝の間に抱いて   音を上げて流すよ    バッハのチェロを (低音のクラ…

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君がいるから曇り空だって ~愛犬短歌(29)~

曇り空  夫婦だけなら 気落ちする旅   あちこち小走りの    君は笑顔ガイド (旅先で…

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そっくりさん ~愛犬短歌(28)~

耳も足も  そっくりな犬が歩いてく   「あっ」と声を上げる     欧州のその子に向かっ…

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足元を見る 6本の足 ~愛犬短歌(27)~

届かない   声の小ささ   こわくても    地面を踊るよ     6本の足 (発信が届かない、ちっぽけな波しか起こせない、自分はだめだなあ、と思うことがあります。それでも毎日犬の散歩をして、大地を踏みしめて、ふと気が付けば、こうして私とはなは歩いている。確かに存在している。確かに幸せを感じている。人と比べてはいけないな、と感じました) (写真はクリエーター名きなこむ様からお借りしました。ありがとうございます。)

そっと肉球を ~愛犬短歌(26)~

キーボード  打つ手のそばに 肉球を置く   おやつちょうだいの なんと可愛い (はいはい…

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夏至と黄色い粒 ~愛犬短歌(25)~

太陽を  集めた粒を   今日は茹でよう    笑顔が似合う     夏至とわが犬

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犬の鼻 ~愛犬短歌(24)~

鼻に鼻 くっつけて ただ 語り掛ける なだめるかのような 小さな吸い吐き  (写真はクリエー…

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