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愛犬短歌

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犬と暮らしてきた日々のこと、自由な短歌にしてみました。 犬を飼ってきた人には懐かしく、犬を飼いたい人には空気感を伝えられるような短歌になれば幸いです。
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2022年6月の記事一覧

凹む時は凹んじゃお ~愛犬短歌(33)~

時にはね  消えてしまいたい 時もある   でもこの笑顔のためなら     なんでもできる

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美犬さん ~愛犬短歌(32)~

夢を見たのか  びくっと起きて宙を見る   なまめかしいほどの    美しい横顔    (は…

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三つ葉模様を飾って ~愛犬短歌(31)~

シャムロックの  模様のネックサポーター   保冷剤入れて歩くよ    夢は一緒にダブリン…

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雷対バッハ ~愛犬短歌(30)~

震えだす  犬を膝の間に抱いて   音を上げて流すよ    バッハのチェロを (低音のクラ…

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君がいるから曇り空だって ~愛犬短歌(29)~

曇り空  夫婦だけなら 気落ちする旅   あちこち小走りの    君は笑顔ガイド (旅先で…

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そっくりさん ~愛犬短歌(28)~

耳も足も  そっくりな犬が歩いてく   「あっ」と声を上げる     欧州のその子に向かっ…

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足元を見る 6本の足 ~愛犬短歌(27)~

届かない   声の小ささ   こわくても    地面を踊るよ     6本の足 (発信が届かない、ちっぽけな波しか起こせない、自分はだめだなあ、と思うことがあります。それでも毎日犬の散歩をして、大地を踏みしめて、ふと気が付けば、こうして私とはなは歩いている。確かに存在している。確かに幸せを感じている。人と比べてはいけないな、と感じました) (写真はクリエーター名きなこむ様からお借りしました。ありがとうございます。)

そっと肉球を ~愛犬短歌(26)~

キーボード  打つ手のそばに 肉球を置く   おやつちょうだいの なんと可愛い (はいはい…

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夏至と黄色い粒 ~愛犬短歌(25)~

太陽を  集めた粒を   今日は茹でよう    笑顔が似合う     夏至とわが犬

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犬の鼻 ~愛犬短歌(24)~

鼻に鼻 くっつけて ただ 語り掛ける なだめるかのような 小さな吸い吐き  (写真はクリエー…

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くるくると 頭も尾も舞う 右左 一枚上手の 空中のハエ

~愛犬短歌(23)~ (あはは、ハエさんはつかまらないよ~)

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重たくて 温かくて また 柔らかく 寄り添う犬は 毛ぐるみの天使

~愛犬短歌(22)~

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顎の下 たるんだ被毛は 「福袋よ」 友に教わる 言葉の愛を 

~愛犬短歌~(21) (シニアになってあちこち皮膚がたるんできたなぁ、顎の下のしわでハーネ…

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はしゃぐこと ~ 愛犬短歌(20)~

ほら急げ 降ってきたよと 笑い走れる 犬より他に 良き友いようか (雨の日だって、楽しい。急に振り出して慌てるときも、雨宿りの場所を見つけてそこでおやつを食べて待つときも。大人になって、人間同士でこんなにのんびりと、雨まで楽しめることって、あんまり、ないと思う)