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再エネ賦課金ってなにか知ってますか?

こんにちは!
再生可能エネルギーについて面白い記事を見つけました。

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/yomiuri/business/20210301-567-OYT1T50000?fm=topics

◯基本料金は、契約ごとに支払う決まった料金

◯電気使用料は、使った電気の量に対して支払う料金

◯再エネ賦課金は、電力会社が電気を買い取る際の資金に当てているお金

◯燃料費調整額は、経済情勢(為替レートや原油コストなど)の変動に影響を受けることから、電力会社の経営効率化を明確にするため、燃料費の変動を迅速に電気料金に反映させるための調整費


ピンとこないのは、おそらく再エネ賦課金と燃料費調整額でしょう。

冒頭にあげた記事は、再エネ賦課金についての記事です。

2012年に再生可能エネルギーの普及を目指し、FIT制度(固定価格買取制度)が始まり、ソーラーパネルを設置し、売電する事業者や家庭が増えました。
しかし、通常火力発電所などから電力会社が購入する電気料金に比べて、売電により電力を買い取る金額の方が高くなってしまうため、同時期に全ての電気契約者から「再エネ賦課金」という形式で、売電費用の一部を負担してもらうことになったのです。

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再エネ賦課金の価格は年々増加しており、2030年には負担額が2019年度の1.6倍になるとの試算されているとのこと。
2019年度は2.95円/kWhなので、2030年度には4.72円/kWhになる見込みだ。
ちなみに、月間の電気使用量が400kWhと考えると、再エネ賦課金は
2.95円/kWh × 400kWh = 1,192円/月
4.72円/kWh × 400kWh = 1,888円/月

電気代自体も年々上がっている現状を考えると、家庭への負担は大きくなる一方なのです。

理不尽なもので、毎月この再エネ賦課金を、売電している人のために、契約者全員が負担しなければならないのです。電力会社の経営や、再生可能エネルギーを普及させる意味では仕方ないことなのかもしれませんが、それによる悪影響も大きくあることも見逃せません。

現在、太陽光の売電価格が下がっていることもあり、売電事業者は売電単価の高い洋上風力発電に転換しているようです。
これにより、海の生態系が崩れてしまうケースもあるというので、一部の利益のために自然の恵みを蔑ろにするのはいかがなものかと感じます。
また、送電網を新たに作ることにもなるため、景観や長く複雑な送電網による送電ロスも発生するため、せっかく再試可能エネルギーを活用し電力を作ってもそれを無駄にしてしまっている部分も少なからずあるのではないでしょうか?

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個人的には、森林の整備などにより地域の雇用も生み出すことのできる木質バイオマス発電に力を入れるべきなのではないかと思います。
売電単価も高いし、「太陽の畑」などと的外れなネーミングで森を切り開きメガソーラーを建設することよりも、地域で循環するような仕組みで、循環型の社会を作りたいですね。
その一環で、made in kumamotoのペレット燃料も作ってもらえたら最強です。

◯燃料費調整額については、なんで電気なのに燃料なの?という声も聞こえてきそうですが、日本の電力の約75%(2019年度資源エネルギー庁電力調査)は火力発電で賄っています。ですので、電気といってもその背景では、石炭や石油、LNG(液化天然ガス)などを燃やして得た熱エネルギーで電気を作っているのです。ここでは約20%程度しか電気に変換することができません。その電気を遠くの地域まで運ぶ間にロスする電力が約5%。
その電気を家庭で熱に変換できるのは約20%程度。
その電力を作るための化石燃料は、日本では採れませんので諸外国からの輸入頼りです。当然ですが、化石燃料を運んでくるのにも化石燃料を燃焼しCO 2を排出しています。
このような電気を使い充電して乗る電気自動車は、エコだと言われていますが、直接的に化石燃料を燃やしていないだけで、実は見えないところで化石燃料を燃やしているので、エコではないということが見えてきますね。

この燃料費調整額は、この時にかかる運搬費用や、為替レートや原油コストなどに変動があるため、その価格を反映するための項目です。


まとめ

再エネ賦課金とは、売電している誰かのために契約者全員で負担している費用のことで、周辺で売電している人の電気を使ってはいるが、それがどのくらいの量なのか?というのはわからず、その実感も得られないため、なんのために払っているのかわからない料金でもある。

しかし、自分で電気などのエネルギーを作ることができるのであれば、送電などの大きなロスもなくエネルギーを使うことができる。
ソーラーパネルの発電効率も20%程度だが、化石燃料を約80%ロスするのと、太陽光を約80%ロスするのとでは、全く意味が違う。
効率的に、再生可能エネルギーを使うためには、メガソーラーや洋上風力発電などを大きくやるよりも、各家庭レベルで再生可能エネルギーの利活用に取り組む必要があるのです。

我が家の場合、12月1月が電力購入量が多くなってしまう(150kWh程度/月)ものの、それ以外は九州の日照条件の良さも合間って、最低限の電力購入(10kWh〜60kWh程度/月)だけで暮らせています。
下記画像は、我が家で購入している分の電力使用量です。
(2020年11月〜2021年2月〜2021年2月〜)

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まずは、やってみること。
全てを賄おうとすると、生活への負担も出てきます。
自分たちのできる範囲で、ある程度限定的にやることも可能ですので、
家庭菜園感覚で、電力を自給してみてはいかがですか?


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