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四ヶ月ぶりの山行(相模湖〜小仏城山〜高尾山)

昨年11月末に一泊二日で雲取山に行って以来、ずっと山登りをしていなかった。忙しかったとか、腰を痛めたとか、寒かったとか、色々な理由はある。理由や動機はともかくとして、その結果として、自分の体力の衰えをはっきりと感じさせられた。四ヶ月、通勤以外に体をろくに動かさなかったら、僕のような中年のおっさんは、低山のちょっとした勾配でも心臓がバクバクいってしまうのだ。

今朝、駅に向かいながらどの山に登ろうかと考えていた。これまで起点にしたことがない相模湖駅から高尾山方面に行くというのだけは決めてあった。YAMAPで登山計画を作っていて、明王峠に出て、堂所山、景信山、小仏城山、高尾山へと縦走するルートを選択していたら思いのほかマップ上での距離と時間があることに気付き、久々の山行なので、肩慣らし程度のルートにするかと、小仏城山にまっすぐ向かうルートに変更したのだ。ところがどっこい、実際登り始めると肩慣らしどころか、肩で息をせざるを得ない惨めな自分の姿があった。

相模湖駅に降り立った時はまだまだ全然余裕があった。相模湖畔に降りていって、桜があちこち咲いているのを見ながら東の方へ。ダムのところにある橋を渡って、養護学校の脇を通り、弁天橋へ。養護学校のところ、坂を下りていくといきなり道が舗装路がなくなって、道そのものがなくなってしまい、本当にこのルートでいいのかと戸惑う。地図を見るとこれで良いらしく、やがて弁天橋に辿り着く。細い吊り橋のような形状をしているが、しっかりした作りで安全。弁天橋を越えると、「弁天橋猫の会」という小屋が現れ、何事かと思ったが、どうやらここで保護猫が飼われているらしい。3匹ほどの猫が日向で寛いでおり、僕も少し猫たちを撫でさせてもらった。


弁天橋猫の会の猫たち

この後、少し山道が続くが、すぐに一般道に出る。千木良のバス停のところから北へ続く道が城山への登山口へと向かう道だ。何度も小仏城山には行ったが、このルートで登るのは初めて。道は非常に整備されていて歩きやすい。だが、冒頭書いたように、すぐに息が上がってくる。こんなはずでは、と思いながらそれでも足を進めるが、以前のように軽快には登れない。あとで心拍数を調べたら141BPMまで上がっていた。息を切らして、なんとか小仏城山に到着。山桜が満開で大勢のハイカーやトレイルランナーで賑わっていた。今日ここに来たのにはもう一つ目的があって、景信山にあった青木茶屋が引っ越して、城山で店を構えたと聞いていたので、一度訪れてみたいと思っていたのだ。店名は青天狗となって、城山のシンボルである天狗の木彫りに因んだのだろう。名物のなめこ汁(300円)を頂いた。味噌仕立てで、少し柚子が散らしてあり、なめこも大ぶりで非常に美味。景信山の頃から変わっていない。持参してきたおにぎりと合わせて早めの昼食とした。

青木茶屋改め「青天狗」 犬たちも元気でした。ちなみにこの真裏は以前からある城山茶屋。
二軒の茶屋が軒を並べているのです。

ここからは勝手知ったるルート。一丁平を抜けて、混み合う高尾山頂は避け、5号路から稲荷山コースへ抜けるルートで下山する。一丁平に至る道程は多くの桜が満開で目を楽しませてくれる。山桜なので、茶色の若葉が花と一緒に枝を彩ってる。桜の他にも、途中もみじ平を巻くルートでツツジが美しく咲いており、記事トップの写真に掲げた。稲荷山コースもお昼にかけて登ってくる人たちが結構いて、山頂はさぞかし混み合っているだろうと思われた。高尾山口は新しく川沿いにオープンした公園施設が子どもたちで賑わっていた。川に入って遊ぶことができるので、今日のような暑い日にはうってつけだろう。このスペースができたことで、駅前の雰囲気がかなり変わったように思う。

高尾山口の川沿いにオープンした公園施設。川辺に下りて水遊びができる。

いつもなら、この辺りで蕎麦を食べたり饅頭を食べたりするのだが、今日は別な目的があり、そそくさと京王線に乗り高尾駅へ。つい先日オープンしたばかりの高尾ビールのタップルームが今日の最終目的地。南口のバスターミナル前にできたKO52ビルの2階にある。
写真のようにビールサーバーの注ぎ口がずらりと並んでおり、複数の高尾ビールの銘柄がタップで飲める。僕は今日は2番の「森は生きている」をレギュラーで頂いた。オープンすぐの賑わいということもあり、あまり落ち着かなかったが、一杯だけ飲んで帰る予定なので、贅沢を言うつもりはない。しかし暑かったこともあるし、久々の山行での疲労もあるしで、一杯だけのビールで酔いがよく回った。それにしても、運動不足を痛感。5月に燕岳に行く計画を立てているので、きちんと体を慣らしていかないと大変なことになりそうだ。

R(レギュラー)で950円。クラフトビールなので、妥当な値段。

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