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久しぶりに手紙を書いた話

その昔「じゃマ~ル」という「掲載内容は個人の告知が中心」な雑誌がありました。今でいうところのヤフオクやメルカリのように、売ります・買います・探しています、インディーズバンドの告知やデモテープ送付、人と繋がりたいと文通相手の募集など内容は様々でした。
もうとっくに廃刊しているのですが、思い返しても個人情報のるつぼ。結局その辺りでトラブルが起こってしまったのが廃刊の原因らしいです。
私はトラブルに巻き込まれることも無く、「デモテープを貰って興味を持ち、中央線沿線のライブハウスに出かけた」という楽しい思い出の持ち主です。

何がきっかけで雑誌を手に取ったのか覚えていないのですが、雑誌で知り合った方々と文通をしていた時期がありました。よくやっていたなと思うのは、最大で10人の方と文通をしていたから。

とはいえ。文章から読み取れる人となりや、話題が続かなくなってしまったり、時間が取れなくなって、徐々にその数は減り、最後まで続いていたのはお二人だけ。好きなミュージシャンが同じで、うち一方の方は直接お会いしましたし、その後海外のファンクラブイベントで再会した時は本当に驚きました。元からご縁があったのかもですね。

手紙を書くことは、近況報告をしたり、前回の話の続きを投げかけたり、目の前には居ないけれど何処か対談しているような気分。その人に合いそうなレターセットを買ったり、シールを貼ったり、ご贔屓の写真を交換したり、長く続く人とは文字を書く以外でも楽しみがあったような気がします。

ここ最近の手紙といえば、年賀状や暑中見舞いのやり取り、参加したツアーの感想をファンレターとして送るくらい。年賀状のイラストも全て手書きしていた時もあるのですが、近頃はすっかりです。

そんな中、久しぶりに新しくレターセットを買って舞台俳優さんにファンレターを書きました(俳優さんにお手紙を書くのは初めて)。下書きはスマホに打ち込んで、そこから清書。清書だって言ってんのに、勝手に脱線しちゃって話を戻すのに苦労したり、普段書いている文字なのに急に不安になって漢字を調べたり。こういうテンションになるのも久々でした。乙女ムーブ発動。金星を活発にした時間だったな~。

昨年あたりから、頭の中を整理するのには手書きの方が良いなと思うことがあり、手帳とか小さいノートを持ち歩くようにしています。
ブログをちゃんと書くぞと思うとどうも頭が固くなるのか、仕事終わりのカフェで唸りながら生み出したり、はたまた閃くと手が追い付かないほどババっと書けたります。頭に浮かんだ言葉を書き出すの時、手のスピードが追い付かない経験は二次創作していたときにも起こりましたが、あれは経験すると面白いですよね。いわゆる登場人物が勝手に話を進めるというやつです。

そういえば、先日SNSでこちらの記事を拝見しました。

本文にあるように「相手にちゃんと伝わったら奇跡みたいなこと。伝わらなくて当たり前。」とあるのが何とも心強いなって。勿論イベントの告知は伝わっていないと困るのですが、今回の記事のようなものは思い出のような日記なのでね。

文章のウマヘタはあれど、黙っていては伝わらないことがあるのも事実。「こう思っている人間がここに!」という行為は大事かなと思う。
(過去作品のサントラ再販の知らせや、新規参入のファンのために新しいグッズを考案しますという「ファンの声が届いて」なことは本当に嬉しい)

最近観たお芝居のセリフで「あれは君が書いた物だろう?好きなものへの愛情が文章の端々にでている。」というのがありまして。元々は占い好きが転じて勉強をするようになり、活動をしているので、また少しずつでもやってみようかなと思います。

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