見出し画像

春のワインフェア2019(松屋)(2019.02.20)

2年ぶりに松屋ワインフェアに参加してきた。デパートのワインフェアというと、無料だが試飲容器は小さなプラスチックカップというのがよくあるスタイルだ。松屋は違う。

チケットは全て有料で、その種類(シルバー、ゴールド、プラチナ)によって飲めるワインの数・質が違う。どのチケットも3時間有効で、ワイングラスでワインが飲める。

ワイングラスで試飲できることは非常にありがたい。私はRiedelのセミナーに3回参加したことがあるが、グラスによってワインの風味が変ることは明らかだ。セミナーの中で教わり実感したことだが、プラスチックや紙コップではワインの香りは十分に感じられない。

松屋から提供されたワイングラスは1種類で、赤と白で使い分けるようなことはできなかったが、標準的なグラスが提供されたので別段問題なかった。

今回は3時間をフル活用し、30~40種は試飲した。その中には、CH Pontet Canet 2013やLUCE 2015などのグランヴァンも含まれる。ただグランヴァンはまだまだ開いていないものが多かった。例えば同じ2015でもLUCENTEの方が既に角が取れており、今飲んで美味しかった。

そんな中で見つけた掘り出し物が2つある。Domaine Andr Morey Savigny les Beaune 2008Zorah Wines KARASI 2015だ。前者はスタンダードなブルゴーニュで華やかさはないが、綺麗に熟成している。インポーターの方とも直接会話し、彼らがこの商品に自信を持っていることも分かった。熟成したブルゴーニュをお手頃価格で愉しみたい人には打って付けだ。

画像1

KARASIについては、目白の田中屋で売られていたので存在は知っていた。アレーニ・ノワール種のワインは飲んだことがなかったので気にはなったが、そのときは結局買わなかった。そういう訳で今回は大いに期待して飲んだ訳だが、これが期待した以上に素晴らしかった。

画像2

試飲時間終了の5分前で大分ヘベレケだったにも関わらず、品質は東欧ブースの中では群を抜いていた。ピノ・ノワールのようなアタックから始まるが、フィニッシュではより熟した甘い香りに発展した。中程度でも中抜けしないボディとシルキーな舌触りが秀逸だ。

因みに、このワインを注いでくれたおばちゃんはちょうど前の人と入れ替わりだった。立場が逆だとは思ったが、未だ試していないとのことだったので、イチオシとして薦めておいた(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?