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ちょい飲み@伊勢丹新宿 (2019.03.27)

伊勢丹新宿店のB2でちょい飲みしてきた。

午後から私用で新宿に来ていた。夕方になり、紀伊国屋で本を購入しそのまま帰る予定だったが、喉の渇きからふと一杯引っ掛けたい衝動に駆られた。

とは言うものの、実のところ今までそういう経験はない。ビールをさっと引っ掛けて帰るとか、ある意味サラリーマンの特権のようなことをサラリーマン時代にしたことはなく、いつも未遂に終わっていた。どうも一人で暖簾を潜るようなことが苦手なのだ。

しかし、今回は近くに気になっている店があり、先ずは行くだけ行ってみようと思った。その店は、伊勢丹新宿店地下2階のFestivinだ。伊勢丹新宿店でワインと言えば、地下1階のグランドカーヴだろう。この店さえ知らない人も多いと思うが、実は地下2階にもFestivinというワインショップがある。

知らなくて当然かもしれない。B1は平日・休日問わず常に人でごった返しているが、B2はうってかわって空いている、マイナーな空間だ。私もB2自体殆ど降りたことはない。

この店は以前一度だけ試飲イベントで立ち寄ったことがあった。その時は何故かインポータのおばさんが上から目線で不快な思いをしたが、店の品揃え自体は興味深かったので、何でもない普段の時に来ようと思っていたのだ。

早速行ってみると、自然派の低~中価格帯の珍しいワインたちが陳列されている。そして、期待した通り!、試飲できるワインが黒板に5,6種書かれていた。さらに、どれも1杯4~6百円程度とお手頃だ。

私は黒板にイタリア・カンパーニャ州のワイナリー、カンティーナ・ジャルディーノの文字を見つけ、それが未だ飲んだことのワインだったので、Paski 2016を注文した。

先ず人か動物か機械か分からないが、遊び心のあるエチケットが印象的だ。そして、それに負けず劣らず鮮烈ななオレンジカラー。実際、樹齢60年のCODA DI VOLPE種を2日間醸し醗酵したオレンジワインだ。聞きなれない品種だが、かの有名なワイン、ラクリマクリスティに使われている。

味わいは良い意味で外観通りだ。花梨やオレンジピール、黄桃の風味が豊で、しっかりした酸と切れ味のある苦みが心地よい。ボデイもあり、余韻の広がりを楽しむこともできる。やはり、間違いのないワイナリーだ。

続いて調子に乗った私はもう一杯飲むことにした。選んだのは、Pink is not Red 2017。店主曰く、ワイン名は"Rock is not dead"をもじったもので、中身は通常のロゼワインというこだ。

このワインはフランス ラングドック・ルーション地方のワインで、シラー&カリニャン種から作られている。こちらも先程と同様、外観通りの味わいで、お気軽に楽しむワインだ。ちょい飲みには持ってこいだった。

なお、ワインはレジカウンターの続きで立ち飲みする形式だ。荷物を入れる籠は貸して貰えるが、座って飲みたい人には向かないかも知れない。まさに、ちょっと一杯引っ掛けてさっと帰る。何かカッコイイ。

地下2階とはいえ、伊勢丹であることを考えると、価格設定も極めて良心的だ。今日で味を占めた私は、暑くなっていくこれからの季節、喉の渇きを癒しに、涼を求め、再び足を運んでしまうだろう!


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