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日本ワイナリー巡り カーブドッチ【新潟県新潟市】(オンライン)

緊急事態宣言が解除されてワイナリーに行きたいと思い、まず手始めに参加したのは新潟県「カーブドッチ」のオンラインワイナリーツアー。

ホントは現地に行きたいのですが、せっかくなら滞在型ワイナリーである「カーブドッチ」に宿泊してゆっくり過ごしたい、そして、ブドウの樹が葉を茂らせているシーズンに行きたいと思い、まずはオンラインツアーに参加してみました。
その結果、やっぱり絶対行く!という想いを強くしました。

「カーブドッチ」オンラインワイナリーツアー

今回参加したのは、大阪の「阪急百貨店」のオンラインイベント。

話し手は、醸造家の掛川 史人さんです!
最初はブドウ畑からスタート。

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カーブドッチは新潟市の海沿いのエリアにあり、砂地です。
栄養が乏しく、水分を貯めにくいサラサラした砂地は、ブドウの苗を植えてから5年経っても、幹は親指くらいの太さにしかならない。
掛川さんは、最初、こんなところでブドウを栽培しちゃいけないと思っていたとのこと。
それが、アルバリーニョという品種を植えてみたところ、とてもよい品質のブドウができて、それからは砂地の良さを出していこうと思えたそうです。
アルバリーニョのブドウは、「キラキラ輝いて見えて、すごいオーラがあった!」と、目をキラキラさせて語ってくれました。

ブドウ畑の紹介のあと、ワイナリー内へ移動しながら、併設する温泉施設(アヴェダも有)を紹介してもらい、レストランらしき建物や、食事したあとに散歩しているようなファミリーのお客さんなども多く見受けられ、やっぱり気持ち良さそうなところだなと感じました。

ワイナリーの醸造・保存施設内を見せてもらったあと、最後に今回のツアーで販売・紹介されていた2種類のワインについて話を伺いました。
1つ目は「サブル(白)2019」、2つ目は「やまどり飛ぶ 2019」。

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私は、まだ試したことのなかった「サブル(白)2019」を注文しました。

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サブル(Sable)は、フランス語で砂地を意味します。
カーブドッチのフラッグシップワインである「サブル」の白は、4つの品種がブレンドされています。
その4つとは、アルバリーニョ、リースリング、セミヨン、ヴィオニエ。
砂地でスクスク育ち薫り高いアルバリーニョをベースにしつつ、すっきりした酸が芯を通すリースリング、熟成した時に力を発揮するセミヨンに、厚みを出すヴィオニエを加え、掛川さんが考える「砂地」のワインの魅力を表現したとのこと。

「やまどり飛ぶ」の話もとっても面白く、「サブル」は音楽で言えば「クラシック」、「やまどり」などのどうぶつシリーズは「ジャズ」という例えも良かったです。
専門用語はほぼ使わず、わかりやすい言葉で、オンラインでも感情が伝わるお話、予定より10分オーバーの70分のオンラインツアーが、あっという間でした。是非、他のワインもどんな気持ちでつくっているのか聞いてみたいと思いました。

日本ワインのワイナリーさんとは、翻訳ではなく、直にコミュニケーションできるのはとっても良いですね。

サブル(白)と白イカのチーズソテー

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さて、その夜、サブルの白と合わせたのは、白イカのチーズソテー!

サブルのベースになっているアルバリーニョは、スペインの北西、リアス・バイシャスが原産地です。リアス・バイシャスではシーフードとアルバリーニョワインをよく合わせるそうです。
特に、タコのガリシア風とスペインのアルバリーニョワインはすごく合って、好きな組み合わせです。

新潟はタコというよりイカ!、そして、例年より樽熟成が2か月長かったという2019年ヴィンテージに合わせて、少しコクを出すため粉チーズをまとわせてソテーにしました。
結果的に、今回の組み合わせは悪くはありませんでしたが、ワインのレベルが高くて、手料理が弱かったなというのが感想です。

サブルの白は、最初はスッキリとした印象で、きれいな酸と華やかな香りがふわりとしたあと、樽の熟成感やわずかな蜜の香りが追いかけてくる感じでした。温度があがると、より熟成感や厚みが感じられましたが、強くはなく、サラサラとした砂のように、捕まえようとすると指の間からすり抜けていくようでした。
エレガントでありつつ、優しさもあり、日本らしいワインだと思いました。これまで飲んだ、ブレンドされた日本の白ワインで一番かもしれません。

ブレンドされたワインには、そのワイナリーがつくろうとしている方向性が見えます。
フランスワインを目指す日本のワイナリーもありますが、やはり、私は日本なりの良さの感じられるワインを求めています。
サブルの白ワインは、その期待に応えてくれました。

カーブドッチに興味を持たれましたか?!
私は、今回のツアーで、カーブドッチの幅の広さと、奥行きをより感じました。
ワインに興味なくても、現地に温泉と食事のためだけに行ってもいいと思いますし、「ジャズ」のようなどうぶつシリーズのワインを気軽に楽しむのもいいと思います。

でも、いきなり現地行けないし、ボトル買うのもちょっとハードル高いなという方、東京でグラスワインと美味しいお料理をいただけるお店があります。
私はここ↓「バーマン」で、サブルの赤や各種のグラスを飲んで、カーブドッチのファンになりました。おススメ店です♪

(▲リンク先修正 2023年5月)

今回もお読みいただきありがとうございました!!

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